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明治安田生命J1リーグ第19節 湘南戦 前日監督会見

17月
7月1日(金)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、2日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第19節の湘南ベルマーレ戦に向けて、長谷川健太監督がオンラインでの記者会見を行いました。

長谷川健太監督


ー本日、レオナルド選手の加入が発表されました。映像を見るとかなり強烈な選手だと思います。

中国2部のチームにいた選手なので、どこまでやれるかは未知数なところが多いです。何人か候補がいる中で、映像を見ながら彼に行き着いた部分もあるので、映像だけではわからない部分もあります。ただ、ポテンシャルに期待したいと思います。


ー補強に関してどういったリクエストをして、レオナルド選手の獲得に行き着いたのでしょうか。

「動ける選手」というのが一つの条件でした。献身性であったり、しっかりと前線で動けるというところを一つのポイントにして選びました。


ー点の取り方やプレースタイルの部分ではどう評価していますか?

実際にプレーを見たわけではなくて、映像だけではなんとも言えない部分があるので、トレーニングをしてからかなと。ただ、映像を見る限りでは、しっかりとボールを収められて、周りも使えて、そこから生かされるタイプだと思います。ゴール前で張って、来たボールをドンと決めるようなタイプではないのはたしかです。


ーほかの獲得候補もいたようですが、同じようなタイプの中からレオナルド選手になったのか、いろいろなタイプがいた中で彼になったのか、どちらでしょうか。

何人か候補がいる中でいろいろなタイプを見てきました。先程も言ったように、プライオリティが一番高い選手を獲れたかと言えば、そうではありません。いろいろなタイプの選手がいる中の1人として、「彼がいいんじゃないか」ということで、その後の話がうまくいきました。


ー補強をする上で、アジアのマーケットを見ていたのですか? それとも、ブラジルやヨーロッパも含めて見ていたのですか?

もちろんブラジルやヨーロッパも含めてです。私1人では見きれないので、ほかのスタッフとうまく共同作業をしながら見ていました。それぞれが見た選手の特徴を挙げつつ、強化部と一緒になって「どんなタイプにしよう」という話をした中の1人でした。


ーまだ見てみないとわからないですよね。

そうですね。もしかしたら、すごくいい選手で当たりになる可能性を十分に秘めている選手だと思っているので、期待はしています。ただ、実績からすると、まだわからないかなと。どこかのトップレベルのリーグですごい結果を残してきたわけではないですが、その分ハングリーで、(自分の活躍に)満足していないのかなと。逆に活躍しすぎた選手が来ると、意外とJリーグで働かなかったりする場合もあります。本人もここで成功したいという思いもあるので、そういう気持ちを大事にしていきたいですし、いろいろなサポートをしていきたいと思っています。彼が日本で成功することを願うばかりです。


ー6月最後の2試合はタフなゲームとなり、結果的には1分1敗でした。そこから得られた収穫や、これからの連戦につなげられる部分はありますか?

(前節の鹿島アントラーズ戦は)1点ビハインドで迎えた後半に闘う姿勢を前面に出し、自分たちでしっかりとサッカーをしながらゴールに迫ってPKを獲得することができたので、引き続きそういうサッカーを続けていければと思っています。(前々節の)浦和(レッズ)戦は、不甲斐ない立ち上がりになってしまい、その後も負けている状態で積極的にいってもなかなか追いつくことは難しかった。なので、立ち上がりから積極的な姿勢を出していくというところが、前節の後半につながったと思います。ロングボールから失点したり、ゴールが取り消しになったシーンもありましたが、積極的にいったのは間違いありません。中でも仙頭(啓矢)がシュートを打ったシーンは、左から右にいって、右からの折り返しを仙頭がフリーで打ったと。あれも決定機と言えるシーンだと思うので、前半からそういう形は作れていたと思います。それが後半につながったので、前節のような気持ちで闘うことを続けていくことが、7月も大事なるのではないかなと思います。


ーチームとして、チャンスの質が上がってきている印象があり、相馬勇紀選手も手応えを感じていると話していました。監督はどのように感じていますか?

皆さんが見て、そう思っていただけるというのが一番だと思います。我々は見ている方に、少しでもゴール前のシーンを楽しんでもらいたいということで、ずっとやってきています。間近で見ている番記者の方に「クオリティーが上がってきた」と評価していただけることが、なによりの評価だと思っています。


ー一方で、チャンスと得点が見合っていない印象もあります。そこに関してはいかがですか?

そういう(ストライカーのような)選手は簡単には作れないので、(チャンスの)分母を増やしていくしかない、という話をいつもしています。チャンスの質という部分でも、より決定的な場面をチームとして作り出していこうと。最後のところは選手が決断して、クオリティを高めてもらうしかないと思うので、チームとしてはチャンスの数を増やし、決定機の質を上げていくことが大切だと思います。


ー明日対戦する湘南ベルマーレとは勝点差があまりありません。この試合の位置付けはいかがですか?

私も選手も、この試合の重要性はわかっているつもりです。上のチームからしたらプレッシャーの掛かる試合になると思います。ただ、今までもそういうゲームをしてきているので、今までと同様にアグレッシブに闘っていきたいと思っています。


ーウイングバックの選手が中央の選手と絡んでチャンスを作る場面が増えています。さらに闘う部分も充実してきていると思います。そのあたりはどう感じていて、どうやって湘南戦に反映させていきたいと考えていますか?

非常に選手の意欲を感じますし、手応えも感じています。もちろん勝点という部分では、皆さんが満足するような勝点を挙げられていないですが、我々はこういう闘いを続けながら、勝点を積み上げていくしかないと思っています。一戦一戦、目の前の試合を全力で闘っていきたいと思います。


ー今節は森下龍矢選手が出場停止となります。同じようなタイプの選手を当て込んでいくのか、入った選手に合わせて組み立てを変えて準備を進めるのか。そのあたりはどう考えていますか?

森下と同じクオリティーを持った選手はなかなかいないと思うので、また違うタイプの選手を入ることになると思います。ただ、今回出る選手もしっかりと仕事をしてくれると信じています。


ー今の時点で決まっているのでしょうか?

それはトレーニングも合わせてやっているので、チームとしてしっかりと準備しているつもりです。