長谷川健太監督
しっかりとファーストレグの点差、結果を踏まえてこのセカンドレグをしっかりと闘い、プライムステージ、ベスト8に進出することができました。そういう意味では選手たちが状況を踏まえながらしっかりと闘ってくれたと思います。(ファーストレグでは)5点差をつけましたが、アウェイゴールを決められていますし、京都(サンガF.C.)は序盤から非常に激しく名古屋のゴールを目掛け攻め込んできました。そういう中でしっかりと京都の攻撃を「0」で抑えることができ、ファーストレグで6点取ったことは非常に大きな自信にはなりましたが、今回「0」で抑えきったことはまた違う意味で、ランゲラックが離脱している中で武田(洋平)がキーパーとしてしっかり「0」に抑えたことはまた大きな自信になる試合ができたのではないかと思っています。最後は(齋藤)学がベテランらしいというか、落ち着いてしっかりとゴールを決めてくれました。このことも、勝って次のラウンドに進むことができたことも、大きな結果だと思います。名古屋のファミリーの皆さまも雨の中、たくさんの方々が駆けつけてくれました。ファミリーに勝利を届けられたことも非常に大きな結果だったと思います。(ファーストレグでの)得点差があるから当然だろうと思われるかもしれませんが、逆に点差があるからこそ非常に難しく、試合への入り方を間違えると京都に一気に持っていかれる可能性もあった試合だったと思います。こういう形で次のラウンドに進むことができたのは、非常に大きな結果となり、自信を手にすることができたのではないかと思います。
―点差がある難しい状況の中で攻めすぎず、守りすぎず、いいバランスで闘えていたと思います。今日のゲームプランはどういうものだったかお聞かせください。
前半は「一切つなぐな」、「ラインをしっかりと上げて蹴れ」という話をして、それ以外には言いませんでした。中途半端なプレーをせず、前半の45分は相手が来る時はしっかりとラインを上げ、酒井(宣福)もしくは相馬(勇紀)を目掛けて(蹴る)ということでした。普段であればしっかりとセットし、つなぐ時はつなぐようにやっていますが、今日の前半は特にそういう形でやっていこうと。前半は酒井のところで起点がしっかりとできていたので、後半も飛ばすキックをということで、それだけでした。それ以外は選手たちがしっかりと理解し、締めなければいけないという思いで闘ってくれたと思います。
―森下龍矢選手と相馬選手の両ウイングが攻守においてバランス良く闘っていたと思います。2人の評価はいかがでしょうか。
90分間、両サイドのパワーのある選手を抑えながら、しっかりと自分たちで返して攻め込んでくれて、2人ともすばらしい仕事をしてくれたと思います。そういう意味で今日は2人とも交代させずに最後までピッチで闘わせました。
―プレーオフステージへの進出条件としては4失点しても大丈夫な状況での試合でした。そのような試合でも、選手たちからは勝利に対する執念のようなものを感じました。
1点取られると、相手に勢いを持っていかれる試合だったと思います。京都というチームは非常に勢いにのるチームだと思うので、1点取られると若干ナーバスになると思っていました。選手たちは「0」で終えることにこだわって闘ってくれたと思います。「0」で抑えるというよりは、勝つために先制点を、と考えていつもどおり闘わせました。フリーキックの時だけはチームとして約束事を決めて闘いましたが、それ以外では選手たちが考えてしっかりとプレーしてくれたと思います。
―ファーストレグでは連動性を感じましたが、今日はそれが少し足らなかったのではないでしょうか?
京都は勝つために5点取らなければいけない試合で、前からきていたので、ファーストプレッシャーをうまく外すという形になったと思います。ですので、諸手を挙げてという試合ではなかったですが、前半の途中くらい、京都のプレシャーが若干落ちたくらいからしっかりと展開し、自分たちの形でゴール前のシーンを少しずつ増やすことができたと思います。そういう意味では、選手たちもしっかりアジャストしながら闘ってくれたと思います。
―カップ戦の勢いをリーグ戦に、という話をされていたかと思います。結果を出したことで次につながるのではないでしょうか?
6点取ったファーストレグも自信になる試合だったと思いますが、今日の試合も京都が本気で点を取りにくる中で、しっかりとクリーンシートに抑えて勝つことができたということは非常に大きな自信になると思います。