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天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 2回戦 同志社大学戦 前日監督会見

315月
5月31日(火)、チームはパロマ瑞穂ラグビー場で非公開トレーニングを実施。練習終了後、6月1日(水)に行われる天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会2回戦の同志社大学戦に向けて、長谷川健太監督がオンラインでの記者会見を行いました。

長谷川健太監督


ー今日の練習は、明日の試合会場となるパロマ瑞穂ラグビー場で行ったと聞きました。

「久しぶりに(ここで)やったな」と。私も現役時代に瑞穂(公園陸上競技場/現パロマ瑞穂スタジアム)が使えない時にラグビー場(名古屋市瑞穂球技場/現パロマ瑞穂ラグビー場)でやったことがあるので、すごく久しぶりだなという印象を受けました。


ー会場の違いによる影響をどのように感じていますか?

それを考慮して今日練習させてもらいました。ラグビー場に入ったことのない選手がほとんどだと思いますので、雰囲気を知るという意味で、わざわざ時間を作っていただいて、会場を貸していただきました。今日(実際の会場で)練習をやれたのは非常に大きいと思っています。


ー天皇杯の初戦はリーグ戦などとは違う難しさがあると思います。対戦相手が大学生ということも含め、初戦の入り方についてどんなことに注意していますか?

(対戦相手が)学生というのは非常に難しいと思っています。乗ると無限の力というか。Jリーグのチームと試合をするということだけで、彼らにとっては「やってやろう」というモチベーションになると思います。いいプレーをするとどんどん乗ってくるので、自分たちのサッカーをしっかりとやれるかどうかが重要ですし、試合の入りもすごく大事になると思っています。


ーJクラブ以外のチームと対戦する上で、捉えなければいけない相手の特長はどんなところだと考えていますか?

公式戦の1試合として我々がしっかりと試合に入れるかどうかが大事だと思っています。戦い方というのは変えてくる相手もいますので、現状のカテゴリーでやっているような戦い方をしてくるかどうかは、蓋を開けてみないとわからない部分があります。ただ、先ほども言ったように「やれる」という感覚をつかんだ瞬間に、Jクラブを相手にするよりも難しい相手に変わってしまうので、そういった気持ちを起こさせないような試合にできるかどうかがすごく大事になると思います。もしそうなってしまった場合は、PK戦も覚悟しながら闘わなければいけないような試合になるのではないかと思っています。


ー乗らせないという意味でも、リードを奪うことで相手に難しい状況を強いることができると思います。少し強引にでも先制点を取りにいくことも考えますか?

昨シーズン、大学生に負けているので偉そうなことは言えません。順天堂大学相手に先制点を取って、そこからひっくり返されたので……。名古屋も、過去には学生や社会人など下のカテゴリーのチームにやられた経験があるクラブだと思います。現状のベストメンバーということで、我々がしっかりとした戦いをできるかどうかが重要だと思っています。


ー天皇杯に限った話ではないですが、先日ランゲラック選手の離脱が発表されました。代わりに出るGKに期待することを教えてください。

ほかのキーパーにとってはチャンスだと思いますので、しっかりとチャンスを生かしてもらいたいと思っています。ランゲラックに関しては、1日でも早い復帰を願うしかありません。


ーほかのGKの選手には、ランゲラック選手とは違う特徴があると思います。チームにとって新たなオプションになるような期待もありますか?

戦い方はそんなに変わらないと思います。足元が特別うまいようなキーパーは、現状ではいないと思います。ランゲラックから代わったからといって、キーパーがペナルティーエリア外に出てさばくような戦い方をすることはないので、キーパーが代わることによって戦い方が変わることはないと思っています。武田(洋平)に関しては(清水)エスパルス時代に一緒にやっていますので特徴はわかっています。前回は急きょという形での出番でしたが、今回は先発でやってもらわなければいけないですし、ランゲラックが戻ってくるまではしっかりとポジションを守ってもらいたいと思っています。自信を持って、ベテランの選手なのでしっかりとしたプレーを期待したいと思っています。


ー選手も相手が大学生ということでやりにくさを感じる部分があると思います。発破をかけるような言葉を掛けるのか、それともいつもどおりなのか、監督から選手たちにどんな言葉を掛けますか?

基本的にはいつもどおりですけど、怖さというところは伝えたいと思っています。決して油断しているわけではないですが、学生が乗ってしまうと、先ほど言ったような展開、こちらが押されるような展開も覚悟しなければいけません。そうならないように、しっかりとした戦いをできるかどうかがポイントになるのではないかと思っています。


ー連戦中ということで、若い選手にもチャンスがあると思います。彼らにどんなことを期待しますか?

日頃なかなか試合に出られないという状況で、「出たい」という思いを持ちながら試合を見ていたと思いますので、ぜひそういう気持ちを表現してもらいたいです。


ー同志社大学のプレーや試合の映像はあまり多くないかもしれませんが、どの程度の情報を準備されていますか?

関西大学リーグや天皇杯の試合を見ています。そういう試合を見ながら、こちらとしても感じをつかんで、しっかりと試合に入りたいと思っています。ただ、先ほども言ったように向こうがどういう戦い方をしてくるかは始まってみないとわからない部分があります。想定と違う戦い方をしてくるような大学もありますし、普段の力をそのままぶつけにくる大学もあるので、難しいところです。こういう想定で、という形での準備をしきれない部分はあると思いますので、始まってみないとなんとも言えない部分だと思っています。


ー長谷川監督は選手、監督のどちらでも天皇杯で優勝を経験しています。ご自身にとって天皇杯はどういった大会ですか?

非常に歴史があって、日本のトーナメントの中で一番歴史のある大会です。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)に直結する大会ですので、非常に大事な大会だという認識です。


ーこういったトーナメント方式での大会ではどういったことに注意しなければいけないと考えていますか?

優勝したこともあれば2回戦で負けたこともある大会ですので、酸いも甘いもわかっているつもりではいますが、初戦は非常に難しいものだと思っています。準備をしていても、先ほども言ったように一旦向こうに火が点いてしまうと止められないぐらい勢いを増してくるので、学生との初戦というのは本当に難しい試合になるのではないかと思っています。


ー名古屋市内で試合を行うのは、名古屋の監督に就任してから初めてになります。

我々(が現役)の頃は瑞穂陸上競技場とラグビー場で何試合かやったことがあります。名古屋との試合はずっとここでやっていて、あとは長良川(競技場)でやったりもしました。本当に懐かしいというか。一つの聖地だと思いますので、明日の試合でしっかりとした戦いをしなければいけないと思っています。


ー試合が続いていますが、選手の疲労はいかがでしょうか?

昨日はオフにしました。一昨日にダウンをして、昨日をオフにして全員が休んでいます。そして今日練習を行い、明日試合という日程にしたので、疲れはだいぶ抜けたと思いますが、逆に明日動けるかどうかという不安はあります。ただ、そのぐらい試合が続いていました。10連戦のあとに1週間を挟んで7連戦という日程で、あと2試合ですが、そのままの状況で流しても、メンタル的な部分もありましたので、昨日を休みにしました。疲労は若干抜けたのではないかと思いますが、連戦中であることに変わりないので、あと2試合しっかりと闘って、しっかりと休むという形に持っていきたいと考えています。