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明治安田生命J1リーグ第15節 福岡戦 前日監督会見

245月
5月24日(火)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、25日(水)に行われる明治安田生命J1リーグ第15節のアビスパ福岡戦に向けて、長谷川健太監督がオンラインでの記者会見を行いました。

長谷川健太監督


ー公式戦3連勝を挙げ、いい雰囲気で取り組めていると思います。こういった勢いが出てくる状況をどのように生かしていきたいと考えていますか?

勝てるいい時期でしっかりと勝っていきたいと考えています。ホームの(アビスパ)福岡戦もいい結果になるようにしっかりと闘っていきたいと思っています。


ーこれまでは勝てるように手を尽くし、選手に働き掛けをしていた部分が多かったと思います。こういった状況ではやることが少し減るということもありますか?

いや、そんなことはないですね。1試合躓いてしまうと状況的に逆戻りになってしまいますので、勝ったら勝ったでまた次の試合が大事になります。しっかりと準備をしていきたいと思っています。


ー右サイドには右サイドの連携、左サイドには左サイドの連携というように、選手の組み合わせによって生まれるコンビネーションの形があるように感じます。

選手たちの個性がゲームに反映されていると思いますので、そこはチームとして大事にしていきたいと思っています。


ー選手同士の相性なども踏まえながら選手起用を考えているのでしょうか?

はい。徐々にそういう特長はわかってきましたので、なるべくいい特長を出しあえるような組み合わせにしていきたいと思っています。ただ、すべてがそういうことではないので、違う組み合わせでもしっかりとやれるようにしていかなければいけないと思っています。


ー中谷進之介選手をはじめ、ディフェンスラインの選手がゴール前に入る場面が増えてきています。そこから得点に結びつけるために、彼らに伝えていることなどはありますか?

いや、彼らにそこでの得点を求めているわけではないので。しっかりと攻撃に参加して、相手のズレをどうやって作っていくのかということだと思います。もちろん時にはゴール前まで上がっていってシュートを打ったり、クロスを上げるシーンもありますけど、それを既定路線というか、そこを考えてゲームプラン、攻撃を練ることはできないので、あくまでも偶発的な部分ということで。彼らには積極的に上がる時は上がっていいという話をしていますので、試合の中でいい状況が生まれていると思いますが、そこをブラッシュアップしていくという感じにはならないと思います。


ー仙頭啓矢選手はいい動きを見せ、試合開始から試合を作る部分で大きな貢献をしていますが、早い時間に交代することも多いと思います。起用の狙いについて教えてください。

おっしゃるとおり大事な選手ですので、なるべくスタートでどんどん起用していきたいと。そういった中でこの連戦を考えると、ある程度時間を限定した使い方になるのは仕方がないかなと思っています。


ー体力的な部分でも早い交代をすることがあると。

いや、体力はある選手で、「自分としてはあります」という話もしています。とはいえ、中2日、中3日でずっと試合が続きますので、チーム全体で試合を進めていくという意味では啓矢がやれるところまでやって、次にバトンを渡すということでいいのではないかなと思っています。


ー得点機会に関与する場面も増えています。改めて、彼が担っている役割、期待している部分はいかがですか?

ゲームをコントロールする1人だと思っています。啓矢のちょっとした間がチームに落ち着きを与えていると思っています。


ー前節は相馬勇紀選手のすばらしいゴールで勝利を収めました。打てば入ると感じさせるようなゴールでもあったと思います。

それは選手が一番感じてくれたと思います。「打たなきゃ入らないんだな」と。あとはあの試合は雨が降っていて、ピッチが濡れている状態だったので、「抑えて打て」という話をしていました。打たないと入らないということは相馬自身も感じてくれたと思いますし、ほかの選手たちも再認識してくれたと思っています。


ー連戦の疲れもある中で、後半の闘い方の部分でどんなことを求めていきたいですか?

入りがあまり良くないので、後半の入りを良くしていきたいと思っています。そのためのいろいろなチャレンジというか、そういうことを少ししていきたいなと。それで良くなるかはわからないですが、ここ2試合は良くないので、後半の入りの改善というところはチームとしてなんとかしていきたいと思っています。


ーチャレンジというのは試合を観てのお楽しみになりますか?

いや、そういうことではないですよ。例えば少し刺激を与えてから後半に入らすということですね。なるべくミーティングを早めに切り上げて、選手たちの時間を作って入らせたりもしているのですが、それでも後半の入りがあまり良くないので。スプリントを入れたり、ジャンプを入れたり、そういう刺激を与えることで後半の入りが少しでも良くならないかなと。そういうことはやっていこうと思っています。


ーリーグ戦で2連勝を収めたことで、4位まで勝点4差の混戦の中に入ることができました。リーグ戦が中断するまでの残り2試合をどう過ごすかが大事になってくると思います。

目の前の1試合1試合という形でずっとやってきていますので、まずは明日の福岡戦、ホームでしっかりと勝つことだけを考えて闘っていきたいと思っています。


ー前節は劇的な勝利で浮かれる部分があってもおかしくなかったと思いますが、選手たちは「勝って反省できることが大きい」と冷静に見ていました。そういった選手たちの状況をどのように感じていますか?

ある程度、闘い方に自信を持って闘ってくれているのかなと感じています。内容と結果がやっと伴ってきだして、もちろん難しい、厳しい展開ではありますが、その中で勝ちきることができています。どのチームも難しい相手だと思いますので、一戦一戦気を抜くことなく闘っていきたいと思っています。


ー明日対戦する福岡は前節、横浜F・マリノスと対戦しました。リーグ最多得点と最少失点の矛楯対決と言われていましたが、実際には守りに入るわけではなく、積極的に攻撃を仕掛けていました。

前線のタレントはそろってきていると思っています。長谷部(茂利)監督になって3年目ということで、チームのすべてを掌握している形で、長谷部監督がやりたいサッカーをできるメンバーがそろっているチームだと思います。非常にインテンシティの高い試合をしますので、少しでも気持ちで押されてしまうと持っていかれてしまうと思います。まずはしっかりと闘う姿勢を出しつつ、相手の前線には体が強い選手がいますので、そういった選手とのバトルで負けずに、セカンドボール、ルーズボールをしっかりと拾えるかどうかというところも大事になるのではないかと思っています。


ー試合中のポジション変更も含め、バリエーションが増えているような印象があります。選手の特長を把握できているという部分もあると思いますが、そういった手応えはいかがでしょうか?

いや、まだまだすべてを把握しているわけではないので、さらにいろいろなチャレンジをしていきたいと思っています。そういう中で新たな発見があればと思っています。


ー前節からボールが変わり、選手からは「思ったよりも伸びる」という言葉がありました。2010年に「ジャブラニ」が使用された時に無回転シュートが増えたこともありましたが、今回の新しいボールの印象はいかがですか?

どうなんでしょうね。「若干軽い」という表現もする選手もいますので、もしかしたら無回転のボールは蹴りやすいのかもしれません。ジャブラニの場合はツルツルだったので、無回転というかどこにいくかわからないようなボールになりましたが、今のボールはデコボコがあるので、ジャブラニのような変な無回転のボールにはならないのではないかなと思っています。


ー軽いという点では、ミドルシュートは狙いやすいけど、エリア内でのシュートではふかさないように気を付けなければいけないようなところもありますか?

ボールが変わって相馬のシュートが入ったので、うちにとってはいいことだと思います。酒井(宣福)のヘディングシュートも入り、ボールが変わったことがプラスに働いたので、今回もまた得点が入ってくれればと思っています。


ー福岡はジョルディ クルークス選手の左足から決定的な場面が生まれることが多いと思います。

彼の左足は、うちのマテウス(カストロ)ばりの非常に鋭いものを持っていると思いますので、簡単に左足で蹴らせないことが大事になると思います。また、彼の左足を信じて、中の2トップがゴール前に入り込んできますので、そういったクロス対応やセカンドボールも含めてポイントになるのではないかと思っています。わかっていても抑えられない左足を持っている選手なので、なんとか全員でしっかりと対応しなければいけないと思っています。