選手が自身のプレーを振り返り、瞬間的に思い描いていたイメージやその選択に至った理由を明かす『The Scene』。今回は、5月21日(土)の清水エスパルス戦で先制点を挙げ、今シーズン初ゴールをマークした酒井宣福にフォーカスし、プレーの真意に迫った。
前節の清水エスパルス戦の開始時点ではリーグ戦で点を取れていない状況でした。どんなことを考えていましたか?
酒井 ゴールにこだわりながらずっとやっていたので、前節もそこはすごく意識していました。ただ、チームが勝つことにフォーカスしていたので、自分がうまくいってない時こそ、チームのためになにができるかを考えながらずっとやっていました。
考えすぎてしまうこともあったのでは?
酒井 ありましたね。すごく苦しかったです。これでやっと、なにもできていなかったところから一つ積み重ねることができたと思うので、これからどれだけ積み重ねていけるかが大事になると思います。
リーグ戦ではゴールがなかったとはいえ、ルヴァンカップでは1点取っていました。全く取れていない状況とでは違いますか?
酒井 それがきっかけになってくれるかなとは思っていましたけど、やはりリーグ戦はリーグ戦で取らなければいけないというのは自分の中にありました。とにかくどちらでも得点を挙げることができて、チームの勝利に少しでも貢献できたのが良かったかなと思います。
それでは動画を観ながら解説をお願いします。まずは22分のゴールシーンです。
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