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明治安田生命J1リーグ第2節 FC東京戦 前日監督会見

194月
4月19日(火)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、20日(水)に行われる明治安田生命J1リーグ第2節のFC東京戦に向けて、長谷川健太監督がオンラインでの記者会見を行いました。

長谷川健太監督


ーここ2試合は3バックで闘っていて、球際で強くいけている印象があります。監督はどのように感じていますか?

4バックでも3バックでも、本来ならばそういう形でやらなければいけなかったですが、システムを変えたことによって選手たちがいきやすくなったということだと思います。引き続き、しっかりと締まった試合を続けていかなければいけないと思っています。


ー3バックは役割がはっきりして、ボールにいきやすくなるシステムだとも思っています。そういった意図も込めて変更したのでしょうか?

もちろんそういうこともあります。特にクロス対応の時に間でやられるシーンもありましたから、入ってくるボールに対してしっかりいくということ。前回もチャレンジ&カバーがはっきりしていて、みんなアラートに対応してくれたと思います。クロス対応ではエアポケットのような形で対応しきれない部分がありましたが、前節の鹿島(アントラーズ)戦では最後のところでしっかりと身体をつけて、簡単にシュートを打たせないということをやれていました。本来ならば4バックでもそういう対応の仕方をしなければいけませんでしたが、今はよりはっきりしたことで選手たちがいきやすくなったというのが事実なのかなと思っています。


ーサンフレッチェ広島戦と鹿島戦では攻撃に掛ける人数に違いがあったと思います。今後3バックを使うにあたって、攻撃面でより求めていきたいことは?

選手たちにはフィードバックをしました。短い時間でしたが、映像を観ながら「もっとこういうところをこうすれば」という話をしました。少しずつそういうところも改善していければと思っています。


ー最終ラインが3枚になったことでビルドアップにも変化があると思います。良くなった点をどのように捉えていますか?

プラスの面もあり、マイナスの面もあるので、そこをうまく相手のやり方にアジャストしていかなければいけません。前回はしっかりとつなぐところはしっかりつなげたと思います。もっともっと改善点はありますが、(FC)東京も前線からアグレッシブに闘ってくるチームなので、そこが一つのポイントになると思っています。


ー3バックの変更については先日の会見で「選手の状況や日程を加味して」という話をされていました。3バックでずっと闘っていくというよりかは、選手の状況や相手チームにあわせて変えていくのでしょうか?

相手チームはあまり関係ないので、昔から。自チームがどうすればしっかり闘えるかというところを一つの判断材料にしていきたいと思っています。


ー準備期間が短い中でいい部分を継続していくために、継続性を持ってやりたいという考えはありますか?

特に守備の部分では非常に大きな改善が見られたと思います。1試合良くて次の試合ダメということではなく、引き続き、先ほども言いましたが、締まった試合をやれるかどうか。東京は個の力を持った選手、特に前線にタレントがいます。そういう選手たちに簡単に仕事をさせてしまうとゴールに直結してしまいますので、簡単にプレーさせないことが大事です。個人だけでなく、グループ、チームとしてしっかりと管理していくことが大事になると思います。


ー次節対戦するFC東京は昨シーズンまで指揮を執っていたチームです。メンバーは大きく変わっていませんが、改めて敵として見るとどういったところを警戒しなければいけないと感じていますか?

まあ……嫌なチームだなと思います(笑)。


ーそういったチームと対戦する心境はいかがですか?

楽しみです。彼らも好調というか、勝点をしっかりと積み上げてきていますし、自分たちのサッカーに非常に自信を持っていると思います。そういう相手に我々のサッカーをして、しっかりと締まった試合をしながら、なんとか勝利に結びつけていきたいなと思っています。


ーFC東京の昨シーズンからの大きな変化としてヤクブ スウォビィク選手、松木玖生選手の加入が挙げられると思います。この2人に関してはどのように見ていますか?

非常に危ない場面をスウォビィクが防いでいる試合はたくさんあるので、やっぱり彼の加入は東京にとって非常に大きいと思います。ルーキーでああいう勢いのある選手が出てきたというのも東京にとってポジティブなニュースだと思います。彼ら2人が攻守においていろいろな意味で牽引しているというか、刺激をチームに与えていることは間違いないと思います。


ー得点力の向上が課題のチームにとってはスウォビィク選手は最後の関門ですね。

強いチームにはいいキーパーがいると思いますので、そういう相手、最後の牙城を崩していかないと勝利はありません。なんとか牙城を崩して得点をこじ開ける、という形で試合を行っていければと思っています。


ーFC東京は長谷川監督が指揮していた期間中は味の素スタジアムで名古屋に負けていません。どういったところに強さの秘訣があったのでしょうか?

いや……特に意識していなかったです。味の素スタジアムで名古屋に負けていないという記録も知らなかったので。何回も言いましたが、(名古屋は)非常に難しい相手ということで、監督が風間(八宏)さんとマッシモ(フィッカデンティ)で全くタイプの異なったチームでしたが、それぞれの色が出ていて非常に難しい相手だという思いで試合をしていただけです。対名古屋を得意としているとか、そういう思いがあったわけではないです。必死に闘った結果、負けていなかったという結果につながっただけだと思っています。


ー勝負において相性というのが語られますが、長谷川監督はあまり考えていませんか?

いや、そんなことはないです。相性はあると思っています。


ー森下龍矢選手や藤井陽也選手をはじめ、システムや配置が変わったことで持ち味を出している選手が何人かいると思います。ほかに今回の変更でより力を発揮できるようになったと感じる選手はいますか?

相馬(勇紀)は4バックの時に左のワイドも右のワイドもやりましたが、もう一つ彼の持ち味を出せなかったと思います。3バックに変えたことによって、強度の高い動きの値が明らかに今までよりも改善されて、彼の持ち味を出しやすくなったのかなと思います。攻守にわたって両翼は非常に大事になりますので、もっともっと相馬が輝いてくれば、チーム自体も輝いてくると思っています。マテウス(カストロ)がFWというのもあのシステムの強みですので、サイドだけではなく、前線で使えるというところも非常に大きいと思っています。


ー鹿島戦ではマテウス選手がサイドに流れてしまう場面が多かったと思います。そこは改善すべき点でしょうか?

それはそれでマテウスの持ち味だと思います。鹿島のDFが強かったので若干逃げてしまった部分もあると思いますので、もう少しインサイドでプレーできればとは思います。ただ、マテウスがサイドでプレーすることによってサイドで起点を作れていたと思います。潰されてしまった場面もありましたけど、そこで一つかわせればというようなシーンで、いつも脅威を与えることができたと思います。おっしゃるとおりもう少し中でプレーできればさらに良かったと思いますが、彼が自由に動くことによって相手のDF陣がつかみづらいということもあるのではないかと思っています。