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明治安田生命J1リーグ第8節 札幌戦後 監督会見

104月
4月10日(日)、明治安田生命J1リーグ第8節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで北海道コンサドーレ札幌と対戦し、0-2で敗戦。試合終了後、長谷川健太監督がオンラインでの会見に臨みました。

長谷川健太監督


今日はなかなか仕掛けるというか、自分たちのアグレッシブなサッカーに持っていけませんでした。札幌のゲームに合わせてしまったと思います。途中から3バックに変えましたが、1点取られたあと全体的に間延びしてしまい、このままだと難しいだろうということでシステムを変え、「相手に合わせながら1点を」というところだったのですが、変えた直後にまたセットプレーから失点をしました。取られる時間帯も悪かったですし、トレーニングをしているもののセットプレーからの失点が続いていますので、そのあたりはまたしっかりと映像を観ながらトレーニングで修正していかなければいけないと思っています。


途中交代で出た選手がそれぞれの持ち味を出し、終盤にあわやというシーンを何度か作れていました。我慢する時間帯は我慢しながら、札幌のような独特なスタイルのチームに対してももっとアグレッシブにいけるようにしなくてはいけません。チームとしての守備の練度の部分がまだ足りていませんでした。中3日という日程の中で、落としきれなかったという反省はありますし、選手もプレーしながら「どうするのか」という部分もあったと思います。もっともっと、いく時には激しくいけるようチームに仕上げていかなければいけないと思いました。


ー守備ではハマらなかったシーンがあったと思います。ある程度待ち構える形を想定していたと思いますが、そこからなかなかボールを奪えなかった要因はどこにあったとお考えでしょうか?

それはわかっているのですが、ここで言うことではないかと思います。札幌に対してどう戦うかということを話してしまうと、相手チームのこともありますから、なかなか会見では話せません。言われたとおり、全部奪いにいくことは難しいですが、構えたところから仕掛けて奪うというシーンをもっと作らないと、守備の部分でアグレッシブな部分が出てこないと思います。いく時といかない時のメリハリがなく、どうしても(相手を)見てしまって下がるような形でした。前半をそういう形で終え、それでいいという雰囲気がハーフタイムにあったので、「もっといこう」という話をして送り出したのですが、後半もパワーアップできませんでした。(守備への)いき方は当然わかっていますが、それを落とし込めなかった我々の責任は当然あると思います。選手の責任ではありません。選手はそれを実行しようと今日は闘ってくれたのですが、実際のピッチに立つとそれができず「どうすればいいの?」という状況となりました。試合中でしたから、(相手の形に)ハメたほうがいいと思ったので、途中から3バックに変更しました。


ーゴールまで紙一重という決定機もいくつかありました。攻撃の部分についてどのような印象をお持ちでしょうか?

札幌の攻撃で危ないシーンが何度かあっていいので、もっと名古屋の決定機のシーンを増やしたいと思っています。そういう意味で、今日の前半はおとなし過ぎたかと思います。ホームではもっと前線からチェイスしていく。もちろん何度か(チェイスを)外されるシーンはあると思いますが、全員でカバーし合いながらゴールを目指すサッカーをしていかなければいけないと思っています。


ー今日はセンターフォワードの控えがベンチにいない状況で、終盤にチアゴ選手を前線で起用しました。これは準備をしていた形だったのでしょうか?

いろいろな事情でFWの控えが今はいない状況ですが、(そういった選手たちは)戻ってきてトレーニングを再開しています。今後はなんとか出場できるかと思っていますが、なかなか酒井(宣福)のようなタイプに代わるような選手はいないので、チアゴとは少し話をしていました。トレーニングの中でも、短い時間ですが合わせていました。チアゴの1トップで合わせるという形ではなかったですけど、パワープレーのシーンで酒井とチアゴの2トップという形で1点を取りにいける状況なら、と準備していました。今日は中へ放り込んでいこうということで、「運動量もあって1クッションを入れよう」という狙いでマテウス(カストロ)をトップ下にし、トップで2人を並べませんでした。(チアゴ選手は)セレッソ(大阪)時代も1試合、FWで先発していますし、途中交代でも1試合出ていました。今は前線にそういうタイプの選手がいないので、ここは全員で補填をし合うしかないと思っています。