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【連載企画】俺たちの1年目(仙頭啓矢編)

74月

この4月、多くの“フレッシャーズ”が社会人としての歩みを始めました。『INSIDE GRAMPUS』では恒例の連載企画『俺たちの1年目』を今年も実施。第一弾は2017年にプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた仙頭啓矢選手にインタビューを行いました。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部、写真=J.LEAGUE


今回は仙頭選手のプロ1年目を振り返っていただきます。2017年に東洋大学を卒業後、京都サンガF.C.に加入されました。

仙頭 いくつかのJクラブからオファーをもらっていたんですが、京都は高校時代を過ごし、自分を成長させてくれた場所ですし、その街をホームタウンとするクラブからオファーをいただいたことがうれしくて、サンガに決めました。


高校時代には冬の選手権で得点王に輝きました。京都橘高校を卒業後、高卒でプロに進むという選択肢はなかったのですか?

仙頭 高校3年の夏の時点で東洋大学への進学が決まっていたんです。その冬の全国高校サッカー選手権で決勝まで進んで得点王にもなったので、僕に興味を示してくれたクラブもあったんですけど、ちょっと遅かったという感じでしたね。


プロの世界に飛び込んでみて、大学との違いをどんなところに感じましたか?

仙頭 当たり前ですが、まずは選手個々の能力の高さですね。プレーの強度やスピード感が全く違くて、相手のプレッシャーが速いので、判断のスピードをもっと上げないと通用しないなと感じました。そこはキャンプから意識的に取り組みましたね。最初はかなり戸惑ったんですけど、慣れていけば十分にやれると思いました。


ピッチ外での違いに驚いたことは?

仙頭 試合前日にホテルに前泊したり、試合に備えて万全の準備をするところですね。食事でも栄養面を考えたメニューがいつも用意されていたり、プロの世界はサッカーに専念できる環境が十分に整えられているなと感じました。そこは学生時代とは雲泥の差でしたね。よりプロ選手として自覚させられたことを覚えています。


2017年当時の京都のメンバーを見ると実績のある選手も多く在籍していました。

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