4月3日(日)、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 WESTの第1節が行われました。名古屋グランパスU-18はトヨタスポーツセンター 第2グラウンド(天然芝)でセレッソ大阪U-18と対戦し、2-1で勝利。試合結果と古賀聡監督、宇水聖凌選手、内田康介選手のコメントをお届けします。
[開始時間]
13:00
[試合会場]
トヨタスポーツセンター 第2グラウンド(天然芝)
[試合結果]
名古屋グランパスU-18:2-1:セレッソ大阪U-18
[名古屋グランパスU-18メンバー]
GK:北橋 将治
DF:小嶋 健聖、西 凜誓、大田 湊真、長田 涼平
MF:牧嶋 波亜斗、宇水 聖凌、鈴木 陽人、野田 愛斗
FW:遠山 湧斗、神谷 悠介
74分 小嶋 健聖→岡本 大和
74分 牧嶋 波亜斗→内田 康介
74分 野田 愛斗→佐藤 俊哉
74分 神谷 悠介→杉浦 駿吾
90+1分 遠山 湧斗→黒野 崇人
[得点]
5分 宇水 聖凌
78分 内田 康介
※名古屋グランパスU-18のみ
古賀聡監督
ー初戦を勝利で飾りました。振り返りをお願いします。
自分たちがやろうとしていたオールコートで、オールタイムでアクションを起こして、プレスを掛けるというサッカーを、波はありましたけど、選手たちが最後まで貫きとおして勝利をつかみ取ってくれたと感じています。
ー前半は相手のペースになる時間帯もありましたが、後半は修正できていたと思います。どんな声を掛けたのでしょうか?
前半の中でも前からプレッシャーを掛けて、相手のミスを引き出して、ボールを奪ってチャンスになるシーンがたくさんありました。よりボールサイドを作った時に連続して、そこで役割を全うしてボールを奪いきっていこうというところです。よりプレッシャーを強めて、前に出ていく推進力が出てきたかなと思っています。
ー前から行くという部分をもう一回しっかりやっていこうと。
そうですね、そういう声掛けでした。「相手も嫌がっているし、ミスも出ているので続けよう。そこで奪いきってチャンスを作ろう」と。「一回行っても、相手はうまいから奪えないけど、連続して役割を果たそう」という声が中から出ていたので、僕はそれを後押しするだけでした。
ー後半開始後から多くのチャンスを作りながらなかなか決めきることができませんでした。心境はいかがでしたか?
そこからの質を高めていかないといけないなと。高い位置まで侵入できていたけど、フィニッシュまで結びついていなかったと思うので、そこの精度を高めていかないといけないなと感じました。ボールを奪って良しではなくて、ボールを奪ってゴールを決めるところまで、これまで以上にこだわってやろうということを今追求しているので、そこはまた継続した課題になりました。
ー4人交代した直後に勝ち越し点が生まれました。1人は負傷による交代でしたが、思いきってカードを切りましたね。
最初からアクションを起こしてプレッシャーを掛けていて、先発の選手は相当強度高く出してくれていたので、足をつりかけている選手もいたので交代しました。サブには昨日プリンス(リーグ東海 清水桜ケ丘高校戦)で闘った選手も控えていましたので、躊躇なく送り出すことができました。
ー全員でつかみ取った勝利ですね。
そうですね。みんなで同じことを追求して、その中でチームとしてというよりかは個の力を高めているので、まだまだですけど、積み重ねてきた強みを出してくれたかなと思います。
ー90分の中でいろいろな状況がありました。うまくいかないことが出てきだすと難しい展開になりがちだと思いますが、しっかり勝ちきったこと、粘り強さについてはどのように感じていますか?
少々やられても、もう一回前からプレッシャーを掛けるとか、ボールに関わり続けて、ボールを受け続けてアクションを起こすという、自分たちが立ち返るべきベースを持てていると思っています。相手の時間帯があったとしても、そこをもう一回見つめ直せば自分たちの時間になると、今日のゲームの90分の中でも選手たちは確信できたのではないかなと思います。
ー宇水聖凌選手がキャプテンマークを巻き、チームをしっかり引っ張っていたと思います。
彼は去年からレギュラーとしてほとんどの試合に関わってきています。攻撃も守備も彼を中心に、常にボールに関わり続け、強度高く関わり続けて、なおかつ仲間に強く要求するというところも彼のキャプテンシーというか、頼もしい部分だと思っています。
宇水聖凌選手
ー試合の感想を教えてください。
セレッソ大阪さんがしっかりとボールを回してきて、前半はなかなかいい形を作れませんでした。「このままではやられてしまう」ということでハーフタイムに要求し合い、後半の最初から能動的にボールを奪いにいき、何度かいい形を作れました。自分たちで解決できた点は良かったと思います。
ー5分の得点シーンを振り返ってください。
自分たちで思うように試合を運べていなかった中で、少ないチャンスをモノにしてやろうと思っていました。ペナルティーエリア内に入っていって、こぼれてきたら振り抜いてやろうと。決まったので良かったです。
ーチームにとって今シーズン初得点となるゴールでした。打った時の感触はいかがでしたか?
誰も自分が点を取るとは思ってなかったと思います。もちろん、点を取る気持ちでいましたけど、正直びっくりというか。ホッとしました。
ー前半、相手がペースをつかんでいた時間の中で、どういった声を掛け合っていましたか?
足だけでなく、頭をしっかりと動かしていました。(ボールを)出して動いてくる相手だったので、キツいいけどしっかりと守備をしようと思っていました。試合中やハーフタイムにも「(自分1人ではなく)全員キツいんだぞ」という声も出ていましたし、一つの目標に向かって全員で高い要求をし合えて良かったと思います。
ー決勝点はチームとして相手にプレッシャーを掛けたからこそ生まれたものでした。
相手も自分たちのプレスを嫌がっている感触があり、(プレッシャーを掛け)続けていくこともできていました。それが2-1という結果につながったと思います。
ーグラウンドマネジャーとして、今日の試合をどのように今後へつなげていきたいですか?
今日はベンチだったり、途中から入ってきた選手がチームを活性化してくれました。最初から試合に出ていた選手も体を張り、難しいゲームを2−1で制すことができました。こういう試合をモノにできるように、これから全員で高め合っていきたいです。
ー良かった点、修正したい点は?
良かった点は、後半の序盤、高い位置でボールを奪ってシュートを打つという自分たちが目指しているものを出せたことです。ただ、セレッソ大阪さんはすごくうまかったので、外されたあとの戻りなど、そういうところを突き詰めていきたいです。どこのチームも1回でボールを奪うのは難しいと思うので、キツいですけど2回追ったり、3回追ったり、全員でやっていきたいと思います。
ー後半の立ち上がりに左サイドに流れてチャンスを作るシーンがありました。前半を踏まえ、修正したプレーだったのでしょうか?
フリーランニングも含め、前線に飛び出していくことを今シーズンの目標にしています。前半、なかなかボールを持てなかったこともあり、そういうシーンが作れていませんでしたが、後半はボールを持てるようになり、(野田)愛斗や僕がいい形でボールを受けられました。ボランチが出ていけることが自信になっているので、もっともっと増やしていきたいと思います。
ー昨シーズンから主軸として試合に出ていたことにより、今シーズンの狙うべきものも変わってきているかと思います。
昨シーズン、プレミアリーグの難しさ、1試合の重みを感じさせてもらいました。それを一番わかっているのは自分だと思います。1試合に対するワクワク、不安はあると思いますけど、ゲームキャプテンとして全員を引っ張っていけるようにやっていきたと思います。
内田康介選手
ー試合の振り返りをお願いします。
前半に先制して追いつかれて、自分は後半から出るなと思っていました。「絶対に自分が(ゴールを)決めてチームを勝たせられる存在になる」ということを意識してやっていました。
ーその思いどおり、チームを勝利に導きました。得点シーンの振り返りをお願います。
自分は常に試合で結果を残すと意識しています。相手GKがキックミスをしてちょうど自分のところにこぼれてきたので、うまく合わせて決められて良かったなと思います。
ー迷わず打ちましたか?
はい。
ー出場する前に名前を呼ばれた時の心境はどうでしたか?
「絶対に自分がチームを勝たせる」ということだけでした。
ー連携についてはどう感じていますか?
最初はうまく入ることができずにズルズルいってしまったんですけど、ボールを触ってからはだんだん雰囲気や流れをつかめて、うまくボールに関わることができたと思います。
ー昨年もプレミアリーグに出場していますが、今年はどんな思いを持っていますか?
今年は2年生として、去年とはまた違った気持ちです。自分がより上に行くために、一試合一試合自分が活躍して、結果を残すと意識してやっています。
ー自分が入ってどんなことを変えようと考えていましたか?
自分たちは前からいっている中で、剥がされたあとの連続性の部分で、自分やほかの途中出場した選手が走りきって、自分たちの流れに持っていくということを意識してやっていました。
ー得点後や試合後にチームメイトから掛けられた言葉で印象に残っているのは?
「ヒーローだな」と言われたことです。うれしいですけど、また次も結果を残せるようにやっていきたいなと思います。