選手が自身のプレーを振り返り、瞬間的に思い描いていたイメージやその選択に至った理由を明かす『The Scene』。今回は、ディフェンスラインの要として堅守を支えた中谷進之介にフォーカスし、自身が選出した今シーズンのベストプレー3つの真意に迫った。
・明治安田生命J1リーグ 第34節 柏レイソル戦(71分)
ー1つ目は柏戦で決めたゴールですね。このゴールの解説をお願いします。
相手はゾーンとマンツーマンを併用していて、僕と(キム)ミンテくんにマンツーマンでマークがついている状態でした。僕はニアに入るのが得意で、ミンテくんはファーで合わせるのが得意なタイプなので、セットプレーの時はそれぞれが得意な位置に入ることが多いです。最初は僕がニア側にいるんですけど、ミンテくんと入れ替わった時に「ブロックしてくれそう」と思っていました。マテちゃん(マテウス)が蹴る直前にもう一回入れ替わったら、思っていたとおりにミンテくんが僕のマーカーをブロックしてくれたので、しっかりと助走をつけてフリーの状態でニアに飛び込めました。飛び込む前からクリス(クリスティアーノ)と(古賀)太陽の間に入ることは決めていて、マテちゃんがそこにドンピシャでボールを入れてくれたので僕は合わせるだけでした。コースを狙ったというわけではなく、頭にボールを当てたらいいコースに飛んだ感じです。
ーマテウス選手からのボールは落ちてくるような軌道でした。
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