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明治安田生命J1リーグ第37節 C大阪戦 前日監督会見

2611月
11月26日(金)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、27日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第37節のセレッソ大阪戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ーセレッソ大阪とは今シーズン4度目の対戦になります。相手を知り尽くしているところもあると思いますが、アドバンテージになる部分はありますか?

おっしゃるとおり3度対戦していて、それぞれ違った大会でした。すべての試合が大事ですけど、直近の2試合はより緊張感のある中での試合でした。よく知っているというところで、当日に試合が始まってから、どれだけ局面、局面で正しい対応ができるか。お互いのそういった能力が勝敗を分けるのかなと。相手はホーム最終戦で、そういった力もあるでしょうから、簡単な試合ではなく、前節のガンバ大阪戦と同様に、最後までしっかりとやりきらなければいけないゲームだと思います。ただ、その中でしっかりと勝利を目指して、闘う準備をしてきたので、それを相手にぶつけたいと思います。


ーG大阪戦後、少し軽いプレーが出たことについて「毎試合繰り返してしまうようなことではないと思っていますので、心配はありません」とコメントしていました。前々節のベガルタ仙台戦からそれが続き、失点にもつながっている部分について、なにか気にしている部分はありますか?

そういうのであれば、一つ前の試合、もう一つ前の試合、その一つ前の試合を見ていただくと、今節対戦するC大阪との試合の後半はそういったことが起こらなかったので、C大阪戦の後半については大丈夫なんじゃないですかね(笑)。ただボールを持っているだけ、ただボールを回すだけではなく、相手にダメージを与えにいくこと。はっきり言うと、得点をもっと挙げていくことをやらなければいけません。前節もマイボールを、嫌な失い方をしてしまいました。そのマイボールはどこに目的があった持ち方をしていたのかを深く考えていくと、怖くないボールの持ち方をしているから、相手が前に出てこれたと思います。常にそういった意識を持たなければいけないと。そういったことを言い続けながらやっていっている中で、まだチームとしてそれを実際にグラウンドの中で表現しきれていないところもあると思います。追加点が奪えないわけではなく、そういうことをできる試合も出てきています。試合をとおしてやりきることが、みんなで互いに口酸っぱく言い合ってやらなければいけない部分だと思います。


ー仙台戦、G大阪戦と続けて、高い技術と連動性で相手を崩して得点を記録しました。ペナルティエリア内で連動して相手を崩していく戦術の浸透についてどのように感じていますか?

持っているクオリティーを疲労が溜まっている状況で出せなかったり、チームとして「この部分ではこの選手とこの選手の連携があるはず」というところが、互いのその時の能力がしっかり発揮されない状態になっていたので、今シーズンの多くの部分で見られなかったのかなと。今はみんながフレッシュな状態でプレーできているので、そういった連携、選手同士の組み合わせが本来こうであってほしい形で出ています。質問いただいたとおり、パーソナルなゴールではなく、チームとして決めたと位置づけることができたゴールが多いのは、ポジティブな内容なのではないでしょうか。


ー対C大阪という視点で見た時、キーとなるポイントをどこだと感じていますか? 前回から継続して、90分間で得点を挙げていくことがより重要だという考えでしょうか?

C大阪はルヴァンカップ決勝で我々と対戦し、天皇杯もまだ残っています。リーグ戦の結果は納得がいっていないと思いますが、実力をしっかりと示してきています。相手はまだ残っている大会がありますけど、今は週に1度の試合になって、互いにいろいろな試合の仕方の準備ができると思います。お互いが自分たちの戦い方を選ぶ。相手がどうくるかに対して、どう受け切るかという幅も持たなければいけません。本当にいろいろなことが起こると思います。どちらが先手を取るかによって、試合の流れも変わるでしょう。そういった意味で前もってどういった試合になるのかを準備するかは、あえてする必要がないのかなと。逆にどれだけいろいろなことに対応できる状態でグラウンドに入るかだと思います。ただ、相手も同じように考えてくると思うので、どんな展開になろうと最後の1分までしっかりやることが大事だと思っています。


ーG大阪戦はマテウス選手がベンチ外でした。彼の状態について教えてください。

彼がチームの中で重要な選手であることは変わりないです。ただし、1試合出なかったのが問題にならなければいけないことでもありません。今回(マテウスに)フォーカスが当たって、質問をいただいたのでそういった答え方をしますけど、実際にG大阪戦は試合当日に少し回避したほうがいいかなという部分があったので、無理をさせなかったからメンバーに入らなかったのが本当の話です。ただ、「そうでなかったら無条件でレギュラーの選手」という話にもならないでもらいたいです。そういった選手はいないという位置づけで、我々は毎試合、毎試合で自分のポジションを勝ち取るというやり方をしていますので。


ー今シーズンのグランパスは守備に注目がいきがちですが、2週間の準備期間があったG大阪戦では攻撃力も見せられたと思います。監督はどのように感じていますか?

まずもっと目指したいのは、得失点差のプラスを10点、欲を言うなら15点くらい上積みしなければいけないこと。守備的、攻撃的、「試合によってこういった部分もあるんだ」、「今日から攻撃的になった」とか、日本ではそのレベルでサッカーの話がされているのは馬鹿げているなと。ご質問いただいたことがそういった観点ではないとわかっていますので、変に思わないでください。我々としては守備的なチームを目指す、攻撃的なチームを目指すではなく、強いチームを目指しているだけです。その中でいろいろな形で、コンディションなどにもよって、相手により攻撃の機会が多ければ、その試合では守備的に闘わざるをえません。1試合、1試合でどういった闘い方を選ぶ、判断するかを含め、受けっぱなしで負けることが多ければ弱いチーム。受けきってほとんどの試合で勝てれば、崩せない、勝てないチーム、「名古屋相手には勝てない」と言わせることもできます。そうすれば結局、強いチームということです。我々はどんなやり方であろうと、とにかく勝つチームを目指すと。その時々によって、こういうサッカーをやりたいけど、選手1人がケガをしてしまったら変えなければいけません。そういった部分を突き詰めていきたいだけです。一つの試合の結果によって、なにかから抜け出せたとか、どういう特長がチームについたとか、そういうのではないと思います。我々は自分たちがどういうふうに、どの部分でいろいろなものが改善されたり、良くなったりと感じています。そこを信じて、しっかりと一歩一歩進んでいこうかなと。積み重ねていくものをしっかりと重ね続けてやりたいと思います。


ーC大阪との過去3試合はいずれも過密日程の中で行われました。今回は1週間の準備期間があったことで、違った戦いになると思います。

先ほども同じような部分に触れましたが、互いにフレッシュな状態なので、互いにいろいろなことをできる可能性を持った上で試合に挑みます。そういった部分で戦術の幅を広く見た上で、相手のやってきそうなこともいろいろな面から構えた上でやる必要があると思っています。