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明治安田生命J1リーグ第34節 柏戦後 監督会見

311月
11月3日(水・祝)、明治安田生命J1リーグ第34節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで柏レイソルと対戦し、2-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


とにかくハードなゲームだったというのが、終わっての一言目です。試合が始まってすぐのところで主導権を相手に握られてしまった感覚があります。そのあとなんとか持ち直し、そこを耐えきって、すごくいい流れの中で得点を取り、そこからはお互いにやりあう、よりハードな戦いとなった感覚があります。


後半も結果的には、はっきりとしたチャンスがどうだったかというとわかりませんが、柏レイソルの方が優勢にゲームを進めていたと思います。その中で2点目を取り、スコアの部分では絶対に譲らない、どんな内容でも勝つことにこだわってこの柏戦を闘い、次のベガルタ仙台戦は体力的な消耗を考えても、どんなプレーでもという考えでやるべきだと思っていました。そういった考えで選手がしっかりと準備をして勝利できたと思います。(週末の)仙台戦まで引っ張って、そのあとは代表ウィークで間隔が空きますので、そこで体勢を立て直して残りの3試合を迎えられたらと思っています。

 

―今日はシステムを何度か変更していたと思います。後半の開始からシステムを変え、飲水タイムに修正を加えたように感じましたが、ピッチ上ではなにが起きていたのでしょうか?

中盤の中央で起用できる状態の選手が、今はあまり多くいません。長澤(和輝)も今日は後半から起用しましたが、先日も言ったように韓国遠征からコンディション不良が続き、フルではまだ起用できない状態です。徐々に試合に出られる状態になってきたかと思いますが、まず仙台戦までは90分を闘えない選手がいたり、疲れている選手のことを考えながら回す必要があります。今日は前半、中央のところから縦にボールを入れられる嫌な感覚がありました。そこで、真ん中で人をしっかりとぶつけにいけるよう、そういう狙いがあり形を変えました。まず相手の攻撃をどちらかのサイドへと押し込むという狙いを持っていたのですが、時間帯により変わる中で、どちらかというとサイドの選手に駒が多いので、そういう選手がしっかりと走って、中央の選手は真ん中を埋めるだけでいいという状態になるようなチームバランスを考えながら変えていきました。

 

―相手に主導権を握られながら、限られたチャンスを決めた試合だったかと思います。中央で体を張って、ゴールも決めたシュヴィルツォク選手の存在が大きかったのではないでしょうか?

サッカーというものはゴールを決めた選手が注目を浴びがちで、まるでその選手のおかげで勝利したかと思われがちです。先日のセレッソ大阪との試合が続いた時は2戦目が良く、1戦目が悪かったとか、ヴィッセル神戸との試合ではすごく良かったということもあります。今日も後半の途中までプレーしましたが、彼が出ても決定的な仕事ができない時もありますし、今日のように決めてくれる時もあります。ただ、この状況、苦しい中で全員が出せるものを出しきって闘っている中で、一人がクローズアップされるような、彼が決めたから勝った、彼が決めなかったから負けたということではありません。そういう方向性でのコメントをしたくありせんし、チームのために走り、(得点を)取るべき人が取ったというのが今日の試合でした。彼の役割はそういうものですし、それがうまくいかなかった時にどれだけ頑張れるかが重要です。それと同時に、得点を決めていないが彼の走りがあったから、あの一歩が出たからということもあります。360度、いろいろなものを見た上でコメントを残したいですし、一人が輝いて見えているような話はしたくありません。