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AFCチャンピオンズリーグ2021 準々決勝 浦項戦 前日会見

1610月
10月16日(土)、AFCチャンピオンズリーグ2021準々決勝の浦項スティーラーズ戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督と中谷進之介選手が試合前日公式オンライン会見に登壇しました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー今大会に懸ける想いを教えてください。

この段階までくると、実力のあるチームしか残っていない状況ですから、まずここまで残れていることをすごく誇りに思っています。浦項(スティーラーズ)とはグループステージで闘い、2試合ともお互いにやりあった拮抗したいいゲームだったと思います。彼らの力はわかっているので、勝つためにしっかりと準備をして、なるべく長く勝ち進めることを願っています。


ー浦項とは2回闘っていますがどのような準備をしていきたいですか?

相手を十分にリスペクトした上で、前回の2試合では我々が大きくやり方を変えたわけではありません。我々ははっきりとしたアイデンティティを持ったチームだと言えますが、その中でも相手の特長を頭に入れながらサッカーをしました。今回の3度目の対戦も同じような感覚で準備をしたいと思っています。


ー一発勝負にホームやアウェイは関係ないかもしれませんが、今回の試合環境で気をつけていることはありますか?

ホームとアウェイというよりも、先ほどスタジアムを見させていただいて、サッカーの雰囲気を作りやすいと感じるすばらしいスタジアムだという感覚を得られました。そういうスタジアムでやれることで、いつもどおりの力、あるいはそれ以上の力を出せると思います。おっしゃっていただいたように一発勝負になるので、まず間違えられない。2戦目でやり直しが効くということではなく、ミスが許されないので、そういったことを頭に入れて準備する必要があると思います。


ー韓国遠征ということで時間を掛けて韓国まできていますが、いいところもあれば悪いところもあると思います。どういった感覚を持っていますか?

今の世の中ではサッカーを行うためには多くの犠牲を伴うということは、サッカー界にいる我々はすごくよくわかっていることです。今回も長い旅できついものがありましたし、PCR検査があったり行動制限があります。我々がサッカーで生きていくためにはプレーする場所をみんなで探さなければいけません。その中で今回は韓国でやることを決定していただいて、プレーする場所、すばらしいスタジアムを用意していただけたので、なによりもそこに感謝することを絶対に忘れてはいけません。そういった犠牲を払っているからにはとにかく最善を尽くそうと。そこまでやる価値があるものなんだということを自分たち自身で肯定できるように、やれることをやっていこうと考えています。


ー浦項戦で勝利すれば中2日で準決勝を闘います。そこまで見据えた選手選考になるのか、それともまずは浦項戦にすべてをぶつけるという考え方でしょうか。

こういった状況の中でも、とにかく目の前の試合にすべてを集中することがなによりも我々の強さだと思っています。しっかりと浦項に勝って、勝者として終えれたら次の試合をまたできるので、勝った瞬間に次の試合に向けて頭を使っていきたいと思います。まずはこの試合だけに100パーセントを注ぎたいと思います。


中谷進之介選手


ー今大会に掛ける想いを教えてください。

監督も言いましたけど、浦項(スティーラーズ)とはタイで2回闘っているので、相手はある程度対策を練ってくると思います。それでも僕たちはすごく強くなっていると思いますし、この期間で自信がついてきています。ルヴァンカップというリーグカップで決勝に進んだ勢いもあるので、そういうものをぶつけていきたいと思います。ACLという大会に関してはチーム全体としての意識がすごく高いので、しっかりと勝ち進んで最後まで残りたいと思っています。


ーこの期間で強くなっているという話がありましたが、自分たちの成長を感じる部分を教えてください。

しっかりと結果を残せている中で、自分たちの闘いにすごく自信を持っています。粘り強さを持ち続けているというのが一番の要因だと思うし、焦れずにやり続けられているということ。それは(もともとの)名古屋の良さですけど、それが復活したことが一番大きいと思っています。


ー準々決勝で対戦する浦項はもちろん、勝ち進んだ場合も韓国のチームと対戦します。残っている日本のクラブが名古屋のみなので日本代表、そして日韓戦という捉え方もできると思いますが、チーム内の意識やモチベーションはいかがでしょうか。

日韓戦という捉え方はしていません。ただ、日本を代表する1チームとして残っているので、そこはすごく注目が集まっていると思います。今のチームはその注目を楽しめるというか、それを糧に変えてできるチームだと思っているので、そういった意味では1チームしか残っていない状況は名古屋にとってはすばらしいと思うし、それを続けて最後までいきたいと思います。