10月3日(日)、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021 WESTの第7節が行われました。名古屋グランパスU-18はトヨタスポーツセンター(人工芝)でヴィッセル神戸U-18と対戦し、2-3で敗戦。試合結果、フルマッチ映像、コメントをお届けします。
[開始時間]
16:00
[試合会場]
トヨタスポーツセンター(人工芝)
[試合結果]
名古屋グランパスU-18:2-3:ヴィッセル神戸U-18
[名古屋グランパスU-18メンバー]
GK:宮本 流維
DF:吉田 温紀、葉山 新之輔、伊藤 康太
MF:加藤 玄、甲田 英將、牧嶋 波亜斗、西 凜誓、鈴木 陽人
FW:真鍋 隼虎、貴田 遼河
61分 牧嶋 波亜斗→豊田 晃大
61分 西 凜誓→佐橋 杜真
61分 鈴木 陽人→佐藤 大晴
80分 貴田 遼河→松本 皐誠
85分 伊藤 康太→宇水 聖凌
[得点]
34分 真鍋 隼虎
55分 甲田 英將
※名古屋グランパスU-18のみ
古賀聡監督
ーこれまでとは異なり、多くの1年生、2年生がメンバーに入りました。今日のベストメンバーを起用したという意図でしょうか?
そうですね。クラブユース選手権が8月に終わって、そこから緊急事態宣言が発令され、約2カ月の期間が空きました。通学する高校で陽性者が出て、自宅待機になってしまい、コンディションが整わない選手もいました。そういったいろいろな条件を勝ち抜いた選手11人が今日の先発メンバーになりました。
ー1年生、2年生のプレーについてどのように感じましたか?
普段のチームトレーニングでは輝きを放っていましたけど、実際にプレミアの舞台に立って、まだまだ自分の良さを出しきれない状況もありました。そうした中でも普段どおりに自分の良さを出せたシーンもありました。チームの活性化につながったと思います。
ー1年生、2年生の台頭はチームにとっていいことですよね。
はい。これまでは3年生が主体でしたけど、自分たちの実力で先発の座を勝ち取ったわけですからね。
ー2−0から逆転負けを喫しました。立て直しが効かなかったと感じていますか?
一つひとつが軽かったり、また多くの選手の修正が甘かったり。基本的なこと一つひとつが足りなかったので、失点につながったと思います。難しいことが起きたわけではありません。基本的なことをさらに充実させ、ボールを奪える領域、プレッシャーを掛けられる範囲、カバーできる範囲などを広げていかないと、守りきれないと思います。
ー高校年代トップの舞台ということもあり、そう簡単には勝たせてもらえないですよね。
もちろん。楽に勝った試合は1つもありません。今後もこういった戦いが続いていくので、チーム全員で競い合いながら高められたらと思います。
ー今シーズンの公式戦では初の黒星になりました。
挫折ではないですけど、心が折れるような戦いがあって、また強くなれると思います。これを生かせるようにしたいです。
宮本流維選手
ー久しぶりの公式戦でした。どのような気持ちで試合に臨みましたか?
クラブユース選手権を優勝したことで、周りから見られる目が絶対に変わったと全員が感じていました。その中で自分たちが挑戦者という気持ちでしたし、自分はもちろん、みんなでそういうふうに促してやろうという気持ちで臨みました。
ー試合は残念ながら逆転負けを喫しました。試合を振り返っていかがですか?
後半途中まで内容はどうあれ、結果的に2−0とリードしてうまくいっていました。自分はGKとしてうまくチームをまとめることができず、3失点してしまって、正直自分の責任が大きいと思います。
ーどのような部分が失点につながってしまったと感じていますか?
全員が「これで勝てるな」と少しでも慢心した結果、2失点、3失点という形につながったと思っています。
ー次節に向けてどのように切り替えていきたいですか?
先ほど古賀監督から話があり、「この負けが必要だった」と言えるように、今後の教訓にして、試合を闘っていきたいです。
ーどのような部分を一番気をつけたいですか?
得点して勝っている状況で、特に今日のような2−0でも1点取られればすぐに逆転されてしまいます。自分が声を掛けてみんなを締め、勝っている時こそ「絶対に失点をしないぞ」と話していきたいです。
甲田英將選手
ー今日の試合を振り返ってください。
前半に先制し、後半に2−0という展開に持っていったところで、チームとして気が緩んでしまったと感じています。そこで自分が喝を入れなかったこと、そして最後に訪れた決定機を決めきれなかったことに対して悔しさを感じています。
ー得点シーンではプレス、ドリブルにおいて良さを出せたのではないかと思います。
自分のドリブルが通用することはわかったというか、先制点は自分のドリブルからアシストができ、2点目もドリブルから決められたので良かったと思います。でも、最後に決めきれなかったことが課題だと考えています。
ー失点シーンについてはどのように捉えていますか?
ゴール前で自分たちの甘さが出てしまいました。1点を決められたあと、切り替えて次のプレーに移らなければいけなかったのですが、立て続けに2点を取られてしまいました。切り替えの部分というか、思考転換というところで甘さが出たと思います。
ーこの負けを次の試合に生かさなければいけません。
次の試合はU-22日本代表合宿の関係で出られませんが、そのあとにも試合は予定されています。僕はU-22でプレーの質を高め、戻ってきたらチームを勝利に導けるようにしたいです。
ーU-22日本代表のトレーニングキャンプに向けて意気込みをお願いします。
(今日の試合で)最後に決められなかったことが本当に悔しいので、決めきれる選手になって帰ってきたいと思います。
牧嶋波亜斗選手
ーリーグ戦で初先発を飾りました。どのような気持ちで試合に入りましたか?
練習ではAチームに入ってプレーすることが多かったですけど、これまではケガで試合に出られませんでした。クラブユース選手権ではメンバーに入れず、サッカーすらできないという状況が続いていました。同世代の選手たちの活躍や、チームの優勝に刺激を受けましたが、素直に喜べずに過ごしてきました。それでも、家族やコーチに相談し、支えてもらって、「早くケガを治してAチームで試合に出る」という強い想いを持ってやってきました。その気持ちを毎日の練習で出せたことが、今日のスタメン出場につながったのではないかと思います。
ーご自身のプレーをどのように評価していますか?
本来の自分の良さは闘うことであったり、前への推進力です。緊張がほぐれてきたことで、後半はそういった良さを少しずつ出せたのかなと思います。Aチームの公式戦は今シーズン初めて経験するものだったので、緊張していないつもりでもボールが足につかなくて、感じたことのないような足の震えがありました。本当に悔しくて、言葉が出ないような感情でプレーしていました。それが前半の終盤、後半にかけて少しずつなくなってきて、そこからは楽しくサッカーができたと思います。前半のプレーについては、もう一度やり直したいと思うぐらい後悔しています。
ーどのあたりから緊張がほぐれてきましたか?
飲水タイムのあとぐらいから少しずつ慣れてきた印象です。最初は足にボールがつかなくて、とにかく悔しかったです。今日のプレーでは次の試合でスタメン出場できないと思うので、この悔しさをぶつけて、またスタメンで出られるように取り組んでいきます。
ー今後、どのようなプレーを見せていきたいですか?
自分の緊張がほぐれてきた後半は、プレミアリーグでも武器である前への推進力や球際の強さが通用すると思いました。次の試合でも続けて出していきたいです。また、今日は周りに助けられたので、自分が中心となってチームを勝たせる存在になっていきたいと思います。