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明治安田生命J1リーグ第31節 広島戦後 監督会見

310月
10月3日(日)、明治安田生命J1リーグ第31節が行われました。名古屋グランパスはエディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島と対戦し、0-1で敗戦。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


前半のうちに4本から5本、相手の得点が決まる前にチャンスがあり、決定的な場面をすべて外してしまいました。そして相手のゴールの場面におけるボールの失い方は最悪な形でした。自分たちで試合の方向を決定づけることのできる展開でしたが、自分たちから相手にプレゼントをしてしまった試合だったと思います。

 

相手のメンバー構成を見ても、先制ゴールを奪い、あとは後ろでしっかりと守りながらカウンターを狙うという理想どおりの状況を与えてしまいました。相手ベンチの控え選手を見ても、後半はよりそういった展開になるだろうという話をハーフタイムにロッカールームで伝えました。「ボールを奪われてカウンターを受け続ける展開になることだけはダメだ」、「我慢してゆっくりとやるのではなく、スピードを伴った形でしっかりと攻撃していこう」と話しました。その中で、選手交代も交えながら選手たちは理解した上で闘ってくれましたが、しっかりと守る相手に対してシュートまで持ち込む本数が少なかったと思います。ただ、選手は最後まで痺れを切らさずに闘い抜いてくれました。そういう部分では今日も選手たちをしっかりと評価したいと思います。

 

ーボールを前に運び、チームを押し上げていく部分に問題を感じました。そのあたりを修正するために試したことは?

前へ運ぶということが、相手のゴール前に運ぶということなら、前半は4本、5本という決定的なチャンスを作れていたことも含め、0-0の試合状況でも確実にできていました。私の試合の総括としては、(先制してから)相手が後ろでしっかりと守ってくるところまではボールを運べていました。ボールを前へと運ぶことに苦労したという感覚はありません。実際の試合状況もそういうものでしたし、私としては(運べなかったと)思っていません。

 

ー今日は前線のメンバーを入れ替え、後半はしばらく出場機会のなかった山﨑凌吾選手や齋藤学選手も出場しました。今後につながる部分も見えたのではないでしょうか?

(ガブリエル)シャビエル、山﨑、齋藤の3人は常に試合に出続けているという状況ではありませんでした。久しぶりのプレーだったかと思いますが、それぞれがその時間帯にやるべきプレーをできていたのではないかと思います。前半のいい時間帯ではシャビエルがプレーに絡んでいましたし、山﨑、齋藤も、彼らが入ってからチャンスを作れなかったということではなく、相手がしっかりと守ってくる時間帯になってから試合に入ったため、なかなか多くのチャンスを作り出すことができなかったのかなと。それでも、どういうプレーをするかを理解した上でトライしていましたし、今日のようにしっかりと走るのなら、もっと試合に出す計算ができるという感覚を持ちました。とにかく、前半の20分までにあれだけのチャンスを作りながら決めきれなかったということと、チームのために走れないのなら次からの起用はないということを選手には理解してもらいたい。そういうことが許される雰囲気が少しあるので、私の中ではしっかりと線引きをしなくてはいけません。そうでないと、人の分も走らないといけないため負担が増えます。そういうことは今のグランパスにとって必要ではありません。次の試合から、それを自分たちの中での当たり前とし、しっかりと線引きをして取り組みたいと思います。