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明治安田生命J1リーグ第29節 横浜FM戦 前日監督会見

179月
9月17日(金)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、18日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第29節の横浜F・マリノス戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督

 

ー横浜F・マリノスとの前回対戦はミスからの失点があったものの、準備や試合の流れは良かったとおっしゃっていました。今回も同じような方向性で入っていくのか、それともプラスアルファがあって違う試合にできるという感覚もあるのでしょうか?

(前回対戦した時は)「いい時はこれくらいできるだろう」という今年の名古屋のイメージに対して、ACLでの疲れ、タイであれだけの結果を残すことに集中していたので、そういったことも含めた疲れがあのタイミングで出てしまったのかなと。逆にマリノスはすごくいい流れであの試合に入っていたというところで、勢いの差みたいなものが試合に出てしまったと感じています。(マリノスは)ミスをものにするということにつながってくるようなサッカーだと思いますので。ただ、覚えてくださっているように、チームとしてなにもできなかった、一方的にやられ続けるだけだったという試合をした感覚はありません。今の勢いを踏まえて、全く違った試合の展開になることを期待しています。

 

ー今回すごくいい状態でやり返せる機会を得られたと思います。

昨年はホームで勝ち、アウェイで負け、今年はアウェイで負けたという成績があった上で、今回はホームですから昨年と同じように(勝利したい)。マリノスとはずっとやりあった試合をできていて、どちらが勝っても(おかしくない)、という力関係だと思いますので、ホームでし勝ちきって戦績を整えたいと思っています。ACLでいい流れを呼び込めそうな勝ち方をしたあとに、少し自分たちの自信が過信になってしまったのかなと。緩めてしまった瞬間に痛い目に遭うのがサッカーですし、そういった部分を一切許してくれないようなチームが今年のマリノスだと思います。そういった部分でも練習の中からさらにさらにと、自分たち自身が向上するために、より強くなるためにどういうものが求められるということと、この部分を変えてしまったらすぐにまた結果が出ないようになってしまうということをかなり口酸っぱく言い続けてここ何日か過ごしてきたので、そういった部分で締まった試合をしっかりとやりたいです。このいい流れを強いチームに止められてしまったではなくて、このまま続けていくためにもすごく大事な一戦だと位置づけています。

 

ー先日の大邱FC戦の反省点としてはミドルシュートから失点したことと、久々に複数失点をしたことがあると思います。

失点をあやふやにせず、どういうふうに(入ったか)という位置づけをしました。まず1失点目は、30メートルほどのところから打たれましたが、普段あの位置から打ってくる選手があまりいないですし、さらに変な当たり方をしてすごくいいところに飛んだしまったと思います。ですから、打った選手を褒めるという部分と、ああいったシュートは毎回枠には飛ばないだろうと。もちろんそういった失点も防がなければいけませんが、実際にあれがゴールの隅に決まると誰が予想できたかという位置づけをしてもいいのかなと。2失点目に関しては、センターバック両選手の距離が開きすぎていました。普段我々がベースにしている守り方を徹底していれば受けないような失点だったので、2失点目の方は絶対にあってはいけないと位置づけています。気持ちの問題というよりかは、どう闘えば失点が生まれないのか、その中でも生まれてしまった失点をどう位置づけるかは共通の見方をすることで意思統一を図る必要があります。

 

ーここ1カ月くらいでチームのオプションがどんどん増えてきているような印象です。今後に向けてさらにどのようなオプションが増えてほしいと考えていますか?

私の中では2019年の何カ月かは、今チームと共に進めているプロジェクトに含めていなくて、その何カ月かの間に私がこのチームを作る作業を始められたとは位置づけていません。2020年のプレシーズンのキャンプから、名古屋グランパスはこういったチームをイメージしてやっていこうということを始めて、今1年と9カ月目に入っています。成績を見ていくと、ところどころあまり良くない結果が続いた試合が数試合ありますが、トータルではしっかりと結果を残せていると言っていい部分はあると思います。その中で、今までも繰り返し言ってきましたしこれからも同じような質問をいただいたら同じように答えますが、どうやって勝つか、どうやって相手を上回るかだけに集中しています。あまり現実的ではないような、「こんなことができたらいいのに」ということを言ってもしょうがないので、現実的に一つひとつの試合を勝つために闘う集団を作ることがなによりも大事です。その都度ケガ人が出てしまったり、新しい選手が加入したりメンバーの変更がある中で、一番勝つ可能性が高いやり方を試合ごとに準備をするという取り組み方をできています。ここ数試合は前線の選手が戦力として帰ってきて、前線の選手がしっかり点を取って、後ろの選手が守ってというサッカーをしていてこれが本来の勝ち方だとイメージするような感覚が多くの方の中にあるかもしれませんが、サッカーはそういうものかというと、それだけではありません。前線の選手がいない時でも、数字を見ていただくと結果をしっかりと残していて、今シーズンの頭もセンターフォワードが必要だと言いながら加入がなかった中でも、今までなかったくらいの歴史的な勝ち方をしました。それは選手がそういうものを理解して、じゃあこの手を使って相手よりも1点でも上回って勝てばいいんだということをできているからだと思います。ですから、我々自身にはこの1カ月で新しいものができたという感覚はあまりありません。いただいた質問に答えたいのですが、私のイメージとは少し違いがあるようです。