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明治安田生命J1リーグ第25節 福岡戦後 監督会見

228月
8月22日(日)、明治安田生命J1リーグ第25節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでアビスパ福岡と対戦し、1-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ものすごく難しいゲームになるということはわかっていました。その中でこの試合をどう勝ちきるかが、今後自分たちが取り組むことに前向きになれるかどうかを左右すると考えていました。もちろんどの試合もそうですが、今シーズンここまでの勝ち方、負け方という流れから言って、(今日の試合は)今後を左右するポイントになるという重みを持った状態で試合に臨みました。

 

前半は、総合的に見るとこちらに分があったかなと思います。スコアは動きませんでしたが、グラウンドをどう埋め尽くすかという部分でいい形で押し込み、シュートまで持ち込むことも多かったかと思います。特に森下(龍矢)が(相手にとって)危険な形を作ってくれたかと思います。

 

後半、あのようなゴールが入り、相手がリスクを冒して前へと出てきた中で、ずっと(相手のカウンターを)受け続けてしまいました。追加点を決めるチャンスがありながらそこで決められなかったことがその要因ですが、選手たちは追加点を取るんだと前へ行って形を作りました。「残念ながらゴールが決まらなかった」ということであり、決してあそこで守りを固めて逃げきろうというサッカーをしたいとは誰も思っていませんでした。そういう意味でも、90分をとおして前向きな闘い方をし、最初の1分から最後まで戦術的な意味としてどう闘うかを見せてくれたのではないでしょうか。

 

ー試合を支配する時間が多く、選手の動きにも活力が戻ってきたように感じましたが?

ケガ人がどうだと毎回話すのではなく、そういうところでないことに全員の目線を向けたい。皆さんにもそうあってほしいと思います。そしてこのように勝ってその部分にふれず、前向きな話をできることは本当に良かったと思います。選手自身も前向きに取り組んでいる中で、勝てなかった時期は「なぜ勝てなかったか」と聞かれれば言い訳になってしまいますので、そういう意味でも(今日は)前向きな話をできて良かったです。

 

ーシュヴィルツォク選手は途中出場が続いています。戦術を熟知している選手で試合に臨んだほうがいいと考えているのか、それともまだコンディションが万全でないから途中起用をしているのか、意図を聞かせてください。

ヨーロッパ選手権に出場し、そこから日本へ来て2週間の隔離期間を経て、それが終わった瞬間からチームに合流して2週間が経ちました。約1カ月くらいは、ユーロが終わってからサッカーのトレーニングとも遠ざかっていたのではないでしょうか。もちろん、軽いトレーニングは続けていたでしょうが、ゲームをやりながらコンディションを整えていくしかない日程を過ごさなければいけない状況です。ただ、ゲームをやっただけでコンディションは作れるものでありませんし、どういうトレーニングをし、リカバリーするかも考えなければいけません。難しいとは思いますが、あと2、3試合はこういう形で続けなければいけないと考えています。その分、先に出た選手が前半からしっかりと走り、相手を疲れさせてくれています。今日は後半頭からのプレートなりましたが、試合によっては途中から入り、彼にとってすごくプレーしやすい試合の流れ、相手に疲れがある状況でプレーできています。それは周りの選手に感謝しなければいけないと思います。役割分担として今はそういう形で回っていますし、お互いに助け合えていると思います。あとは90分をどうプレーするか。そこまでケガなくどう導くかが私の仕事だと思います。活躍しながらコンディションを上げる、そういう理想的な流れに持ち込みたいと思います。その上で戦術的な話をすると、グラウンドの中でどういうプレーができるかというレベルの高さを見せてくれています。あとは選手がお互いに理解をする、チームの流れを理解するという部分です。もともと優れた選手ですから、吸収は早いと思います。