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【インタビュー】加藤玄「MVPを自信に、さらなる成長を」

118月

チームキャプテンとしてグランパスU-18を支え、目標の「頂点奪還」を達成。「縁がなかった」MVPという個人賞も獲得し、クラブユースサッカー選手権の歴史に名を刻んだ加藤玄が大会を振り返った。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部


第45回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会での優勝、おめでとうございます。一夜明けて、どんな気持ちですか?

加藤 試合後は優勝の実感があまり沸かなかったのですが、グランパスファミリーの皆さんや両親、友人たちからたくさんのメッセージをいただき、「頂点を獲ったんだな」と徐々に実感が沸いてきたところです。このチームが始動してから頂点を獲るという目標を掲げてきましたが、有言実行で優勝することができ、とても誇らしい気持ちです。


まずはグループステージですが、ヴァンフォーレ甲府U-18との初戦は後半アディショナルタイムに追いつかれ、1-1の引き分けに終わりました。

加藤 初戦が難しくなるのはわかっていたのですが、最後まで主導権を握れず、自分たちの良さを出せませんでした。PKによる1点だけで最後にやられてしまい、詰めの甘さや勝負弱さが出てしまった初戦だったと思います。すぐにチーム内で話し合い、ボールを奪いにいくこと、ゴールに素早く迫ることなど、自分たち本来の強みを再確認し合いました。


第2節、第3節は同じ高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグWESTに所属しているセレッソ大阪U-18、サンフレッチェ広島F.Cユースとの対戦となりました。

加藤 プレミアリーグWESTでも対戦経験があり、お互いの特長を把握している相手でしたが、C大阪U-18戦は早い段階で2得点を挙げ、自分たちのペースで進められました。少しずつ大会に慣れてきたこともあり、自分たちの良さを出せるようになってきた試合だったと思います。第3節の広島ユース戦は引き分けか、勝たなければ次のステージに進めない厳しい状況でしたが、粘り強く闘うことができました。結果的に引き分けましたが、「絶対にノックアウトステージに進むんだ」という強い思いが表れたゲームだったと思います。


グループステージ全体を振り返っていかがでしたか?

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