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明治安田生命J1リーグ第20節 鳥栖戦後 監督会見

177月
7月17日(土)、明治安田生命J1リーグ第20節が行われました。名古屋グランパスは駅前不動産スタジアムでサガン鳥栖と対戦し、1-3で敗戦。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


一言でまとめると「変わった試合だった」と言えます。すべてのエピソードを並べてみると、いろいろなことがありすぎたのかなと。前半はどちらかというと苦しむ展開の中からこちらが先制点を取る展開となりましたが、苦しいと感じている時間帯、はっきりと言えば待っていなかった時間に点が入りハーフタイムとなりました。

 

後半はいい形で試合に入り、(前半の展開が)我々にパワーをくれたと思っていたのですが、短時間で逆転される時間帯を作ってしまいました。その展開となってからこちらもスイッチを入れ直して攻撃の形を作りましたが、相手のゴールキーパーのすばらしいプレーもありました。相手のキーパーを個人的に称えなければいけないシーンもありましたし、そういうシーンを作った選手たちを褒めたい部分もありました。2点目、3点目は試合が終わって映像を確認したり、スタジアムで流れたリプレイ映像を見た上でオフサイドなのではないかと感じたことはありましたが、どちらのゴールも30分以上映像を見ても私自身判断できないような際どいプレーだったと思います。そういう違和感やすっきりしない感がありながら試合が進んでいき、「あれがオフサイドだったら」と思うこともありました。今日の試合は結局ツキもなかったと思いながら受け入れないと、これだけ苦しかった期間の試合をこう終わることは残念ではありますが、今日の試合だけでなにかコメントをするというより、(AFCチャンピオンズリーグを含めた)この期間、すごく苦しい期間で選手はしっかりとやってくれたと言いたいと思います。

 

結果については、相手のゴールがどうだったのか私自身でも判断できませんが、ゴールにボールが入ったという結果は仕方がありません。VARについては、私が担当でも難しかったと思いますが、前半に山﨑(凌吾)が倒されて相手にイエローカードが出たところ、木本(恭生)が頭にダメージを受けたところなど、あのようなプレーはイエローカードで終わらずレッドカードで処分されるべきプレーで、VARはそういうプレーにも活用されるべきだったと思っています。ただ、これを言っても意味がありませんし、なんのためのVARなのか、その介入もなく対応してもらえなかったことは山﨑の足首を今、写真で見せなければ納得してもらえないのかもしれませんが、残念な気持ちがあります。こういう不満を言わないつもりだったのですが。


サガン鳥栖が勝ったことは、そういった要因で勝ったのではなく本当にすばらしいサッカーをしたと言いたいと思います。彼らがグラウンドでしっかりと闘って勝利し、勝点3を獲得した。そのようなサッカーを今日はしましたし、すばらしいサッカーでした。

 

失点が続いてしまった時間帯のプレーや雰囲気をどのように捉えていたのでしょうか?

あの時間帯は、選手が悪かったというより、木本にボールが当たって方向が変わって入ってしまったり、予期せぬ形でボールが飛んできて、通常ならランゲラックが止めてくれますが、運のない形になってしまったと思います。こちらが一方的に悪かったというよりは、そういったことが続いた時間帯でした。相手の得点より、こちらのチャンスのシーンでこちらの時間帯になってきたかなという流れがあった中で、森下(龍矢)やほかの選手のチャンスで相手のキーパーがすばらしいプレーを見せましたし、なかなか決めきることができませんでした。


いい形を作っても、ゴールが入ったか入らなかったかで私のコメントや記者の皆さんからの質問が変わるかと思います。「やはり名古屋には勢いを感じました」と言われたかもしれませんし、得点数に応じて質問や回答を用意しなければいけないような試合内容だったかと思います。ですから最初に「変わった試合だった」というまとめ方をしました。