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明治安田生命J1リーグ第16節 仙台戦 前日監督会見

255月
5月25日(火)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、26日(水)に行われる明治安田生命J1リーグ第16節のベガルタ仙台戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー丸山祐市選手の負傷が正式に発表されました。彼の穴を埋めながら、結果を求めていく難しい作業が始まると思います。

まずはこのような状況になっても、試合を続けていかなければいけません。義務としてしっかりと闘っていきます。チームという単位で丸山について話すより、まずは彼の負傷を残念に思っていますし、早く回復してくれることを願っています。去年も金崎(夢生)が大きなケガをして、チームの戦い方に大きなダメージを受けました。そうなったらそうなったでどう闘うべきか。その中で最大値を出すためにどうやるかという戦い方でここまで進んできました。ものすごく大きな痛手ですけど、乗り越えていくしか道はないと思います。今回も全員の力を合わせて取り組んでいきたいと思います。


ーチームの大黒柱とも言える存在の選手が離脱した時、自身の経験からどのようなことが大事になってくると考えていますか?

丸山はあのポジションにおいて間違いなくチームの中で一番重要な選手。丸山との関係の部分で先ほどは「残念」だというふうにコメントしました。実際にどう闘うかという意味でも、隠す必要もないほどすごく大きなダメージだと認めなければいけません。サッカーというスポーツは多くの人、いろいろな立場の人の気持ちが、チームのプレー、取り組み方に反映されるものです。この世界で長く生きているので、そういった部分が確実にあると言いきれます。チームの中で作業している選手、スタッフなど全員が今まで以上のことをすることによって、「空いてしまった穴を少しでも小さくするんだ」と。実際に「俺がやってやるんだ」という気持ちも表れています。周りで支えてくれる方々、ファミリーの方々の気持ちがより強くなり、「このような状況だから俺たちが支えてやるぞ」という思いを持ってくれると思います。そういったものは選手たちもすごく感じています。監督という立場でこれまでもこのような状況を経験してきましたけど、乗り越えるためにはそういった力が大きかったと思います。


ー丸山選手が離脱したことで、センターバックのポジションは藤井陽也選手がメンバーに絡んでくる機会も増えてくると思います。

状況的に毎試合、毎試合で「この選手が出るべきだ」と、いろいろなことを見ながらふさわしい選手を選んでいます。そのやり方では、現実的にセンターバックの選手は3人。天皇杯2回戦に関しては中谷(進之介)が日本代表活動で不在のため、センターバックは2人になります。出場する選手はほぼ決まりですよね。それぞれの選手がどのような状況に置かれていて、次の試合に出る可能性があるのか、この先の試合に出る可能性があるのか。そういったことを個別でコメントするのは、あまりいいことではないと思っています。今は質問いただいたので、藤井に関して話しています。それぞれが自分の立場を把握し、いろいろな思いを持ちながら日々取り組んでいます。試合に出る機会があったら全力でプレーする、というやり方をしています。(藤井は)間違いなく試合に出なければいけない状況になっています。選手全員に対して言えることですが、常に試合に挑む18人を選ぶにあたり好き、嫌いではなく、チーム状況を考えて決めています。


ー今節で対戦する仙台は調子を上げています。試合のポイントを聞かせてください。

ここ最近の仙台がどうか見た時、勢いが出てきていると感じます。戦い方は一体感があり、チーム全体で同じようなものを頭の中で思い描いていると思います。ボールを持ってプレーする時だけではなく、試合でしなければいけない戦いをできている印象を持っています。また試合日程が詰まってきて、仙台戦のあとにも試合が控えています。今後を逆算して考えなければいけないことも影響してくるのかなと。皆さんにも伺いたいのですが、ここ何節かのJリーグ各試合において、順位の関係やそれまでの勢いなどを見て、「おそらくこちらのチームが勝つのでは」という予想が外れていると思います。日程など色々な影響により各チーム間のバランス感覚が変わりつつある流れにあるかなという見方もできるのではないでしょうか。相手が今どうだからという部分ばかり準備し、思っていたよりも、その日相手にとっての変わりめだったり、あるいは落ち目だったというより、こちらがしっかりと準備した上で、試合中のいろいろな状況に対応することが大事だと思います。そういった準備の仕方をしてきました。