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【こどもの日企画】俺たちの少年時代(前田直輝編)

175月

『INSIDE GRAMPUS』ではこどもの日にちなんで、「少年時代」をテーマにインタビューを実施。プロサッカー選手はどんな子ども時代を過ごしてきたのか。第3回は前田直輝選手に、サッカー漬けの日々を送った小学生時代の話を聞きました。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部


本日は前田選手の少年時代を振り返っていきます。幼稚園の頃に父親とお兄さんの影響を受け、サッカーを始めたようですね。

前田 父親は大学生くらいまでサッカーをやっていましたが、上にいけずに辞めてしまったので、子どもをプロサッカー選手にするのが夢だったみたいです。その期待を背負って、すごく熱心に育てられました。6歳上の兄の影響もあり、僕も自然とサッカーを始めました。自分が今、4歳の息子を育てていて感じるのですが、やっぱり下の子の成長は早いなと。例えば、息子と同じ4歳のお友達でも、上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいる子はできることが多いんですよ。お兄ちゃんを真似てサッカーをしている子は上手だなと感じます。実際に兄よりも弟がプロサッカー選手になることが多いというデータもあるみたいですしね。僕も少年時代はずっと兄の真似をしていました。


お兄さんはいつ頃までサッカーを続けていたのですか?

前田 プロサッカー選手にはなれませんでしたけど、大学卒業後に関東リーグのチームでプレーしていました。今も社会人サッカーを続けているみたいです。


父親からは熱心な指導を受けたようですね。

前田 朝は間違いなく6時に起こされて、15分後には近所の公園で練習をスタート。ほとんどアップもせずにボールばかり触っていましたね。


足が速くなるトレーニングにも取り組んでいたとうかがいました。

前田 走りのトレーニングは中学生になってからですね。もともと足が遅いと感じていましたけど、露骨になったのが中学1年生の時の体力測定。そこで遅すぎると感じ、1年生から2年生にかけて走りのトレーニングを積極的に取り入れました。小学生の頃、父親は口癖のように「ボールタッチやテクニックが形になるのは12歳だから、たくさんボールを触っておけ」、「技術は12歳までだ」とよく言っていました。でも今思うと、風間(八宏/現セレッソ大阪技術委員長)さんに「プロになってからでもうまくなる」とよく言われていましたから、やればやるだけうまくなると考えています。小学生の頃はボールを使ったトレーニングがメインで、走りの練習はあまりしていませんでした。


渋滞中に車から降ろされ、道路の脇でドリブルの練習をしたこともあったとか。


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