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明治安田生命J1リーグ第11節 G大阪戦後 監督会見

234月
4月22日(木)、明治安田生命J1リーグ第11節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでガンバ大阪と対戦し、2-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


まずトータルで見た時に、すばらしいゲームをしたと評価していいと思います。どういった戦いになるのか、いろいろなパターンを用意していました。相手がどのようなメンバー構成で臨んでくるのか、メンバー表を見るまでわからなかったので、固定した準備の仕方というよりは、メンバー表を見てから試合直前まで、「こういうことをやってくるのではないか」と個別に選手たちと話しました。結果としてサイドをしっかりと突き、深いところで1対1の局面を作ることができたらチャンスはあるなと。そこで崩せたら中への入り方など、徹底して数多くぶつけようということをやりました。実際の得点もサイドから生まれた形でしたし、ほかにも得点になってもおかしくないシーンがありました。前半のやり方はすごく良かったと思います。

 

後半は少し試合をうまく回すということも考えながら、スキさえあればもう1点を取ろうとやっていきました。2-0の状況でやるべきゲームを今日は我々がやったのではないかと思います。ガンバ大阪には1人で状況を打開できる選手がいますが、最終的にゼロで抑えきることができたというところも、我々自身がさらに自信を深めていいものになると思います。得たものも大きかったゲームだったと思います。

 

ー後半の飲水タイムで入念に確認されていましたが、相手の交代もあった中で重視したのはどこでしょうか?

飲水タイムの前に少し(相手が)メンバーや配置を変えたこともありましたし、その戦いの中で目的としていたこと、したいこと、さらに選手の交代なども含めて、飲水タイムのあとの流れなども伝えたいなと。「こういう理由でこうだよ」とメッセージを入れ、誰がどういう役割なのかわかるようなベースを作っておきました。「相手の出方次第でこうもなるし、こうにもなる」ということを一通り伝えたかったので、少し指示が長くなりました。

 

ー試合の総括でおっしゃった「得たもの」とは具体的にどのようなものなのでしょうか?

もちろん、自信がついた部分もあるということを申し上げたんですけど、自信が全くなかったチームに自信が備わったというようにこの試合を位置付けないでもらいたいと思います。今シーズン、鹿島(アントラーズ)、(サンフレッチェ)広島、柏(レイソル)といった相手にもいいゲームをしています。ガンバ大阪の特徴は、個人能力の高さがあり、チームとして苦しい時間帯でも個で試合を決めきる能力があること。個でぶつけられたら個で返さなければいけないところもありますので、そういった部分はチームとして闘いつつ、1対1の局面でそれぞれ対応した選手がやれたというところで、今日の試合で自信が得られたと言いました。昨日までビクビクしながらサッカーをやっていたのが、今日から堂々とやれるようになったというような自信というより、「もう一つ加わった」という意味で捉えていただければと思います。もしかしたら、ご質問いただいた方に対して、少し強い言葉を言ってしまったかもしれませんが、いい質問をいただけたと思いますし、答えとしてもそういった内容です。

 

ー次節は川崎フロンターレとの上位対決になります。1週間で2度対戦するスケジュールのため、初戦の結果が大きく影響すると思いますが、いかがでしょうか?

我々としては2連戦というよりも、まずは4月29日のホームでの川崎フロンターレ戦をどうやっていくかというように位置付けています。川崎と1試合を戦うことが我々にとってどれだけ大変な作業になるかわかっていただければ、皆さんには“2試合まとめて”という見方をしないでいただければと思います。まず29日に我々がどこまでやりきれるか、Jリーグに限らず世界のサッカーリーグを見渡しても、とても強いチームがあって、そこになんとか2位のチームが「今年はリーグが一強でない状態にできそう」という中で、2試合連続で試合が組まれるのは世界初のことだと思います。そこをなんとか乗りきれるよう全力でやりたいと思います。そのやり方として、まず1試合目に集中することが一番いいやり方かなと思います。(川崎Fは)ここ4年で3回優勝していますし、ディフェンス面でもオフェンス面でもリーグでずば抜けたレベルにあるチームだと思いますので、そのチームを相手にどういうゲームをしなければいけないか。(相手が)どういうチームかということはもう言う必要がないと思いますし、「どういうチームだから」とあまり決めつけずに“なんでもできるチーム”だと。その中で我々が一番いいものをぶつけられるように我々自身をどれだけ用意するかという考え方をこの試合に関してはするべきかなと捉えています。しっかりと休むところは休み、我々の持っているクオリティーを川崎相手に出しきれなかったという試合にしてしまうことが一番良くないことです。今、試合を終えたばかりでこの質問をいただきましたが、スイッチが入りかけてしまいますので、一旦ここで終えさせていただきます。まず一日か二日しっかりと休み、それから全力でその試合への準備をしたいと思います。