4月4日(日)、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021の第1節が行われました。名古屋グランパスU-18はトヨタスポーツセンターでサガン鳥栖U-18と対戦し、4-0で勝利。試合結果とともに監督、選手のコメントをお届けします。
[開始時間]
11:00
[試合会場]
トヨタスポーツセンター
[試合結果]
名古屋グランパスU-18:4-0:サガン鳥栖U-18
[名古屋グランパスU-18メンバー]
GK:宮本 流維
DF:佐橋 杜真、吉田 温紀、葉山 新之輔、伊藤 康太
MF:加藤 玄、佐藤 大晴、齊藤 洋大、甲田 英將
FW:豊田 晃大、真鍋 隼虎
74分 佐橋 杜真→井上 巧、齊藤 洋大→遠山 湧斗
79分 佐藤 大晴→源平 倭人
86分 伊藤 康太→内田 康介、甲田 英將→鈴木 陽人
[得点]
22分 真鍋 隼虎
35分 齊藤 洋大
54分 豊田 晃大
70分 真鍋 隼虎
古賀聡監督
ー試合を振り返ってください。
最初は相手がそこまでプレッシャーを掛けてこなかった中、攻めあぐねた部分もありました。ただ、全員がボールを受けようとして、アクションを起こしたり、サポートをしたりすることを繰り返すことができました。その中で長いパスを生かしながら、相手を変化させてチャンスを作り出すことができたのは手応えのある内容だったと思います。
ー相手がプレッシャーを掛けてこない場面では、選手たちがうまく修正していたと思います。
予想外な部分がありましたけど、ピッチの中でいろいろな声が飛んでいて、どのように打開すればいいのかということを共有していました。ピッチの中でそれぞれがリーダーシップを取って、伝え合っていました。ハーフタイムにもこれまで以上に議論していて、「注意しよう」という声がそれぞれから上がっていました。そういった点でも今日の試合はすごく良かったと思います。
ー今日の先発11人は全員が3年生でした。
3年生で固めたわけではなく、仲間の信頼を勝ち得た11人が自然と新3年生だったということです。シーズンが始まってから2カ月、それぞれが昨年まで表現しきれなかったこと、チームを自分たちの力で前に進めていくことへの意識や自覚、責任感が非常に高まっています。それぞれがリーダーシップを取って、各役割を自発的に担っています。その部分が表現力につながってきていると感じています。
ーこの時期にプレミアリーグが開幕できたことについてどのように感じていますか?
大会を主催していただいている関係者の方々に対して、本当に感謝したいと思っています。いつ開催できなくなるかわからない状況の中、本当に1試合1試合で感謝の思いをしっかりと持ちつつ、その時間を濃いものにして、自分たちの成長につなげていきたいです。見てくださる方々に対して少しでも勇気や感動をもたらすことができればいいですね。選手たちの口からもそのような話が出ています。
ー選手たちにはどのような成長を期待したいですか?
今年、チームの目標として掲げているのは“ステージ奪取”。トップチーム昇格、4年後に“再復帰”を狙えるような大学に進学すること、各年代の日本代表に選ばれること。そういったステージを勝ち取るために、ピッチの中で貪欲に自分を表現してアピールする。その姿勢をどんどん高めて、1試合1試合でそれぞれの可能性をさらに広げていってほしいです。それはチームの狙いでもありますし、チーム全体で共有していることです。
ープレミアリーグという大会が開催される意義について聞かせてください。
今日の開幕戦から非常にすばらしい相手とタフなゲームができるのは、本当に幸せなことです。このようなリーグ戦を少しでも活性化させられるようにしたいですし、相手チームにもいい影響を及ぼしたいです。また相手チームからもいろいろなものを学びながら、お互いに成長できればと思っています。すばらしい機会を作っていただいて本当に感謝しています。
加藤玄選手
ー試合の感想を聞かせてください。
シーズンが始まって2カ月で積み上げてきたものを発揮できました。前半の立ち上がりから攻撃が停滞した中でも自分たちの攻撃力を信じて、先制点を奪えたことが勝因だと思います。
ー試合序盤は攻めることが難しかった中、どのように試合をコントロールして打開しましたか?
相手がハーフライン付近でブロックを作ってきた中、自分自身は相手のブロックの懐に入っていこうと常に意識していました。相手の懐にボールが入り、ヒデや晃大がタイミングよく入ったことで生まれたゴールでした。相手のブロックを崩すために、一人ひとりがタイミングよくボールを受けようと意識していました。それぞれがボールを受ける意識をもっていたので、うまく崩せたと思います。
ーエンジンを掛けるためにチーム内でどのような声を掛け合っていましたか?
自分からアクションを起こしたわけではなく、ずっと自分たちからボールを受けることを続けていました。時間の問題だと思っていました。(吉田)温紀などが出していた後ろからの縦パスが攻撃のスイッチになったと思います。チーム内での声掛けもしますけど、そこまで変わったことをしたつもりはありません。
ーこれから伸ばしていきたい部分は?
今日は相手のプレッシャーが掛かることが少なく、ストレスなくプレーできました。相手が前から奪いにくるチームもあると思うので、そこでも落ち着いてボールを受けることや、ゲームをコントロールすること。今日もうまくボールを奪えないシーンがあったので、自分が主導的に前を動かしながら、自分のところで奪いきる力をつけていきたいです。
ー個人の目標を聞かせてください。
数字はあまり意識していませんが、チームの中で一番走って、一番ボールを奪って、一番顔を出して、チームの真ん中でダイナモとしてプレーする姿を周りに示していきたいです。
豊田晃大選手
ー試合の感想を聞かせてください。
開幕前の船橋遠征の反省を生かし、セカンドボールや球際の部分でタフに闘うことを全員で統一しました。開始10分から20分の立ち上がりで圧倒できたことが今日の勝利につながったと思います。
ーケガから復帰し、今日の試合では先発出場で得点も決めました。自分自身のプレーについてどのように感じていますか?
いろいろな方が支えてくださって僕たちが成り立っていると思います。この大会を開催できたことに対し、全員が感謝の気持ちを持って闘うこと。自分自身はFWで出場することになり、前日にナラさん(楢﨑正剛アカデミーダイレクター補佐兼アカデミーGKコーチ)と練習してもらった時、「パンチ力があるからコースを狙ったら入るんじゃないか」と言ってもらいました。今日はそのイメージどおりで、コースに流し込んで決めることができ、良かったと思います。
ー今日はボランチでもプレーしました。どのようなことをトライしていきたいですか?
オールラウンドでどこでもプレーできること、要所要所で顔を出して中盤に落ちてボールを展開すること、決めきることなどは自分の特長です。今はゴール前で自分の力で打開して、点を決める力がありません。ドリブルや、少し剥がしてシュートを打つなど、タイミングを意識していきたいです。
ー個人の目標を聞かせてください。
僕も得点王を意識していますが、2ケタ得点、2ケタアシストを意識しています。どんな状況でも顔を出せる選手になっていきたいです。
真鍋隼虎選手
ー試合の感想を聞かせてください。
チームとして「開幕戦は絶対に勝利しよう」と話をしていました。個人としては先制点を決めることができ、いい形で試合に入れたと思います。
ー得点シーンを振り返ってください。
ヒデ(甲田英將)がボールを持って、ドリブルしている時、僕が相手の背後を狙いました。ヒデがいいボールを出してくれて、思いきり足を振ろうと。GKの届かないところに流し込めて良かったです。決まった瞬間はめちゃうれしかったです。
ーこれから伸ばしていきたい部分は?
自分の特長であるファーストプレスで相手の攻撃を遅らせること。常に背後を意識した相手との駆け引きや、決定力をもっと上げていきたいです。
ー個人の目標を聞かせてください。
プレミアリーグ得点王を目指しています。