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明治安田生命J1リーグ第3節 柏戦後 監督会見

103月
3月10日(水)、明治安田生命J1リーグ第3節が行われました。名古屋グランパスは三協フロンテア柏スタジアムで柏レイソルと対戦し、1-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


まずゲーム全体の流れで考えますと、ゴールを決めるまでと、そのあとで分けられると思います。ゴールまではすごく良く、そのあともしばらくはいい状態をキープできていたのですが、そこからだんだん流れが変わっていきました。ゴールのあと、押し込まれそうになったところで、こちらもやり返すことができる構成にしたかったので、前線をフレッシュな選手に替えて攻撃の時間を作りたいという狙いがありました。もう少しボールをしっかりとキープできれば、という点については、グラウンドの条件も影響していたかと思います。そういう部分も考慮して我々の選手を評価しなければいけないくらい、選手にとっては難しいグラウンドコンディションでした。

 

そういう流れで柏レイソルに勢いが生まれてしまったため、中盤の数を増やすという狙いで入れた木本(恭生)も含めて、最後は「ゴール前をしっかりと守るしかない」と割りきる必要がありました。そこで後ろを5枚という形にしました。このグラウンドコンディションではいかに相手の気持ちを上回るかという展開にもなります。そのような形での勝利というものも、この名古屋グランパスというチームに私が求めているものですし、その部分も含めしっかり闘いきったと評価したいと思います。

 

ーセンターバックを3人並べる形は事前に準備していたのでしょうか?

どこで柏が優勢になっていたかということを考え、こちらがしっかりと待ち構えた状態でサイドでの1対1を迎えたいという狙いがありました。そしてクロスを上げられたとしても中央でしっかりと跳ね返すことができる。木本は(中盤と最終ラインの)両方ができるという特長を踏まえて起用しましたが、それによりサイドの1対1から中へとボールを入れさせないという対応ができたと思います。特別に練習の中で準備してきたというよりは、流れの中でこういう配置でこういう戦い方に持っていこう、という指示を出しました。

 

ー今日の試合に向けた準備の中で、得点を奪うために準備してきた部分と、試合の流れの中で変化した部分があれば聞かせてください。

プランという部分まで戻って話をするなら、今日は齋藤(学)を起用することを考えていたのですが、2、3日前の練習で軽い負傷をしてしまったので無理して起用する必要はないだろうと。柏の試合映像を見て、このグラウンドコンディションに対してある程度のイメージがあったため、捻挫という不安定な状態でプレーをさせてリスクを負わせる必要はないと判断しました。これからも試合は続くので、彼自身にも「次節以降の試合に向けた調整をしよう」と話しました。そういう意味では、攻撃のプランは試合中というより、試合前の段階で変わっていました。それで攻撃が形になっていなかったかというと、あと1本、あと2本のパスがつながるだけでゴールまで迫ることができたのに、それがうまくつながらなかった。そこにはグラウンドの影響があったと思いますが、柏にも同じことが言えるかと思います。