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明治安田生命J1リーグ第34節 広島戦後 監督会見

1912月
12/19(土)、明治安田生命J1リーグ第34節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでサンフレッチェ広島と対戦し、1-0で勝利。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


とても大きな結果を伴ってシーズンを終えることができ、本当に良かったと思います。シーズンの頭からすごくいい形でスタートを切れましたが、これが最後まで持つのか。シーズンが始まる前から昨年をあのような形で終え、今シーズンはいい結果を出したいと言っていましたが、どれだけの方がそれを信じていたか。今、結果が出たことで驚いている方のほうが多いのではないかと思いますし、それだけ難しい作業をやり遂げたと思っています。

 

―しっかりと守ってチャンスで決めきることができました。グランパスらしい試合での勝利だったと思いますが、先制ゴールを決めるまでの流れをどう感じていたのでしょうか?

どういう状態で今シーズン最後の試合を迎えたかというと、「中何日」という見方をすると、今日は対戦相手より何日か回復期間がありました。それでもこの時期まで、このメンバーで闘い続けてきたことで疲労が溜まっていますし、最後の力を使っての試合になったと思います。ケガの影響などで選手がそろわない状況もありましたが、最後の1カ月、2カ月はここまでやってきた結果、今のポジション(順位)にいるから、ここから先は、それぞれの目の前の試合に対し今やれることを信じやっていこうと。もちろん新しい形になりつつあるサッカーも同時にやらなければいけないのですが、最後の期間はそういうことを選手が受け入れ、得点シーンが減ったりプレーの迫力や形で厚みがない前線でのプレーが増えたかもしれませんが、それでも試合結果を見てみると、勝った試合のほうが多かったと思います。結果にこだわる、それを1年間やりきってくれた選手を褒めたいと思います。

 

―昨年のシーズン終了後セレモニーは、サポーターからブーイングもありました。今シーズンのセレモニーでは、声こそ出せない状況でしたが、多くの拍手で迎えられました。昨年の想いをご自身の中でどう持ち続け、そして今シーズンを終えた今はどのように感じていますか?

グランパスがJ2に降格してからギリギリの状況でJ1へと戻り、その後も厳しいシーズンが続いていました。グランパス自体が流れとしてずっと苦しい状況の中にいて、昨年も私が就任した時点では難しいシチュエーションにあることは分かっていました。その状況でブーイングのすべてを私が受け止めなければいけないのか、サッカーの世界の中でそれをどう受け止めて処理するかという能力は自分には備わっていますので、そのことを重圧に感じるよりは、それだけグランパスというチームに対しての想いを抱いている方が多いのだと感じました。そういった想いを持った方々に喜びを届けることが、このチームに私がきた役割だと思っていますし、昨年もそう言葉にして伝えています。それをやり遂げられたと思います。マスクをしていますし、言葉にして伝えてもらうことはできない状況でしたが、昨年はあれだけブーイングを受けたのだから今年は温かい言葉を言ってもらえたらなと感じました(笑)。全員で喜び合えばいい、結果が出ていない時はいろいろな気持ちがありますが、いい結果を出せた時はファミリー全員で喜び合う、そういうものですし、これをパワーに替え、来年以降さらに上を目指すエネルギーにしたいと思います。

 

―セレモニーでも「来シーズンは今シーズンよりさらに難しいものになる」と話されましたが、そのシーズンに向けまずどこを強化したいとお考えでしょうか?

もちろん今シーズンより難しいものになる、単純に試合数だけ見てもそうなりますし、高いレベルでのゲームを結果を伴いながらやり続けたいということを考えると、もっと選手層に厚みをもたさなければいけないということは、クラブと一緒に取り組まなければいけません。単純に数を備えなければそれだけの試合数をこなせませんし、数だけではなく質もそろえなければいけません。具体的に、金崎(夢生)を見ても、一日も早く戻れるように頑張っていますが、来年の前半はほぼ戻ることができませんし、戻ってきてからも本来の力を出し始めるまでには来年1年をしっかりと使い、再来年の頭からしっかりとしたプレーをするという位置付けをしなければいけません。その部分もまず補強をしっかりとやっていかなければいけないと思っています。

 

記者の皆さんも、1年間ありがとうございました。皆さんと一緒に仕事をできて良かったです。また来年もよろしくお願いします。

 

(日本語で)ありがとう。