2018年4月、約93万人と言われるフレッシャーズたちが社会人としての歩みをスタートしました。『INSIDE GRAMPUS』では、新生活開始のタイミングに合わせて、連載企画『俺たちの1年目』を実施。特別編となる今回は、グランパスのOB選手にして、現在はクラブの広報スタッフを務める西村弘司さんに話を伺いました。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部、写真=J.LEAGUE
―西村さんがプロに入ったのは2003年。四日市中央工業高校を卒業して、当時の京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)に加入しました。高校とプロで、どのような違いを感じましたか?
正直、自分のレベルの低さにビビりましたね。ナラさん(楢﨑正剛)の『俺たちの1年目』を読みましたけど、全然違うなって思いました(笑)。まず、練習でシュートが止められない。めっちゃ速いし、うまいんです。黒部(光昭)さん、松井大輔さんは特にシュートがうまかったですね。僕は高校生からプロになったので、入った当時はついていけるのかな、という不安がありました。
―プロのレベルに追いつくために、どのような練習に取り組みましたか?
シゲさん(松永成立さん)の存在が大きかったですね。ほぼ毎日、全体練習が終わってから個別で基礎技術の練習をしてもらいました。体の使い方やステップの踏み方、弾くかつかむかの判断にセービングの角度……。手は前に出しすぎてもダメなんです。最適な角度は人によって違うものなんですが、シゲさんは僕の体の特徴に合った、ベストな方法を一緒に考えてくれました。
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