阿部浩之選手
ー古巣との対戦となりました。
僕からしたら紅白戦みたいな感じでした。うまいこともわかっていて、それを想定しながらいい感じでやれていました。「やらせるところはやらせて、危ないところは埋める」というように、30分ぐらいまではいい感じでやれていました。そこでいかに攻撃につなげられるかどうかが課題だと思います。ゴール前でバタバタする場面もあったので、もっと落ち着きたいですね。「打たせるところは打たせる」というような守備も、今後は必要になると思います。
ー攻撃面の出来についてどのように感じていますか?
もう少しゴール前でチャンスを作りたかったですけど、前半に関して言えば相手のプレスに対してうまくボールを回せていたと思います。ただ、そこから先は精度とアイデア、スピードがもっと必要になると思います。セットプレーでやられてしまいましたが、前半は悪くなかったと感じています。ああいうゲームを続けていって、それをベースにして上積みできればなと。先制点が大事という中で、(失点後は)フロンターレの好きなようにやられましたけど、取られるまでは良かったと思います。
ー相手の対応に合わせて、自分たちが変わった部分はありましたか?
そうですね。相手の配置や誰がボールに近づいていくのか、そういうところを見ながら判断して守備をしていました。そういう意味でも、前半はやられる場面が少なかったと思います。そこは良かったです。
ーセットプレーから3失点を喫しました。
セットプレーは準備できる分、修正点があると思います。セットプレーが試合を決めることは結構あるので、隙を作らないこと、もっと言えばセットプレーを与えないことが大事です。コーナーに逃げずにスローインにしたりだとか、そういう部分は詰めていく必要があると思います。
ー相手に押し込まれる時間帯では、攻撃陣との距離が遠くなってしまった印象です。どのように打開していこうと感じていましたか?
フロンターレに限らず、90分もあれば押し込まれる時間帯があるのは仕方ないと思います。そこでわざと引き込んでカウンターを狙うということも、選手間で必要になってくる共通意識だと思います。そういった場面が1、2回あったので、それをもっと自分たちから作り出していくというか。ディフェンス陣は取ったあとの形を想定しながらディフェンスをしたり、前の選手は取れそうだと思ったら先に動き出したり、そういう部分も必要かなと思います。
ー川崎Fと対戦し、どのような部分に差を感じましたか?
スイッチが入った時の人数の掛け方は、僕が去年いた頃よりも迫力があります。どんどん人が出てきていたと思います。その中で、出ていく人の役割もあれば、展開するためのポジションを取る役割もあります。みんなが「なにが必要か」を理解しながらやっていたと思います。それに対して、うちは出ていく人が少なかったり、もう少し前にポジションを取っているべきなのに出ていけていなかったりしました。ポジション取りの精度、速さに差があったかなと思います。
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