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中谷進之介「勝ち点を取りこぼさないことは、上位に食らいつくために大事なポイント」(MDPインタビュー)

49月

9月5日(土)に行われる2020明治安田生命J1リーグ第14節の鹿島アントラーズ戦を前に、中谷進之介選手にマッチデープログラムのインタビューを実施。ここまでの戦いぶりやチームとしての手応え、今節への意気込みを聞いた。


前節は札幌を相手にスコアレスドローでした。試合を振り返ってください。

中谷 ミッチ(ランゲラック)が試合終了間際のPKを止めてくれたことで、僕たちは貴重な勝ち点1を拾うことができました。勝たなければいけない相手でしたけど、最低限の結果を残すことができたと思います。


課題はどこだと感じていますか?

中谷 札幌戦は金崎(夢生)選手へのロングボールが多くなってしまいました。もう少しボールを回しつつ、相手の嫌なところを突いていくプレーを増やすことができれば良かったです。また、前半の最初にコーナーキックやフリーキックが続いたので、あそこで1点でも取れていれば楽な展開で試合を進められたと思います。最近は守備でしっかり粘って、セットプレーから得点を取ることができていましたからね。1本のセットプレーをもっと大事にして、得点につなげていきたいと思います。


ディフェンスでは手応えを感じたのでは?

中谷 無失点で試合を終えましたけど、後半は押し込まれる時間帯が多くありました。前線や中盤の選手とコミュニケーションを取ることで、ディフェンスの質をもっと上げてい きたいと思っています。


オ ジェソク選手がグランパス加入後初の先発出場を果たし、成瀬竣平選手に代わって右サイドバックを務めました。

中谷 ジェソク選手は経験豊富で、対人の強さを持ち味の一つとしています。僕が抜かれそうになった時のカバーもしっかりしていて、とても頼りがいのある選手です。日本語を話すことができるので、連係面やコミュニ ケーションに関しても全く問題ないと思います。成瀬選手とは違った良さを引き出していきたいですね。


リーグ戦は12試合を終えて、7勝3分け2敗で4位に位置しています。ここまでの戦いぶりについて聞かせてください。

中谷 正直に言えばもっとできると思います。試合終了間際に追いつかれたG大阪戦は絶対に逃げきらなければいけなかったです し、敗戦を喫した柏戦とFC東京戦に関しては引き分けに持ち込みたかったです。札幌戦のような試合を引き分けに持ち込めたのは大きいと思いますけど、勝たなければいけない試合でしっかり勝つこと、負けそうな試合を引き分けに持ち込むことはチームとして意識しなければいけません。勝ち点を取りこぼさないことは、上位に食らいつくために大事なポイントになってくると思います。


チームとして向上していきたい部分はどこでしょうか?

中谷 攻撃面ですね。札幌戦でもあったよう に、攻撃が一辺倒になってしまうことがあります。前線の選手を生かすためにボールを蹴るのか、それともボールを後ろから大切につなぐのか。ゲームの流れを見ながらの選択になりますが、場面に応じて使い分けていくことも大事になると思います。


リーグ戦は12試合で8失点とディフェンスが好調です。堅守の要因について聞かせてく ださい。

中谷 全員が走ってくれるからだと思います。マッシモ(フィッカデンティ)監督が昨シーズンの途中に就任してから、選手全員がハードワークして、前線の選手、中盤の選手、後ろの選手のすべてが一体となってディフェンスできています。また、シュートブロックへの意識も高く、前節はゴールラインのギリ ギリで止めた丸山(祐市)選手のカバーリングもありました。最後の最後まで粘れているのはいいことですし、チーム全員で集中している結果が失点の少なさに表れていると思います。


ご自身のパフォーマンスについてはどのように感じていますか?

中谷 まだまだできると思います。過密日程が続いていますけど、もっといいパフォーマ ンスを出せるように努力していきたいです。


リーグ戦ではフルタイム出場が続いています。疲労感はいかがでしょうか?

中谷 夏場なのでもちろん疲れが溜まりますけど、交代浴や体のケアなどに取り組んで対策しています。疲れが抜けた状態で次の試合に臨めていると思うので、大きな問題はないですよ。


今節で対戦する鹿島の印象を聞かせてください。

中谷 今シーズンの初陣となったルヴァンカップグループステージ第1節でも対戦しましたけど、その時とはまた違った鹿島になっていると思います。今はエヴェラウド選手が多くの得点に絡むようになってきて、いろいろなパターンから得点を奪っています。後ろからボールを大事にするという印象を持っていましたけど、今は縦に速いなと感じています。また、実力のある選手に加えて高卒ルーキーの選手も試合に絡んでいますよね。簡単な試合にはならないと思っています。


昨シーズンまでグランパスでプレーしていた和泉竜司選手も在籍しています。

中谷 すでにルヴァンカップで対戦したので、そこまで意識せずプレーできると思います。彼はドリブルがうまく、ディフェンスの裏に抜けるプレーもできますよね。守備にも献身的なので、気をつけたい選手の1人です。


応援してくれるファミリーの皆さんへメッセ ージをお願いします。

中谷 観客入場制限があり、今は上限5000人での試合が続きますけど、皆さんの応援が僕たちの力になっています。スタジアムに来てくれる方だけでなく、DAZNを観てくれる方からもパワーをもらって、しっかり頑張りたいと思います。今日も熱い応援をよろしくお願いします。


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