本日4月19日(木)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施しました。練習終了後、長谷川アーリアジャスール選手、和泉竜司選手、ガブリエル シャビエル選手が取材に応じ、前日の試合や21日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第9節のヴィッセル神戸戦に向けて、意気込みを語りました。
長谷川アーリアジャスール選手
―18日のルヴァンカップ広島戦は、どのような意識で試合に入りましたか?
僕が入る時は同点の状況だったので、何としても勝ちたいなと。途中から入る選手は、いい意味で流れを変えなくてはいけないので、なるべく前を向いてゴールに向かっていくプレーをしようと。(14日の)鹿島戦ではいいところまでいきながらシュートを打てていなかったので、チャンスがあればシュートを狙おうと考えていました。
―交代直後に逆転ゴールが生まれました。その流れにどのように乗っていこうと思いましたか?
前半からすごくシンプルにやっていて、シュートへの意識もあったので、あまり手数を掛けずにプレーしたほうがいいかなと感じていました。チームに勢いがあり、自分が入ってその勢いを落としたくないと思っていたので、ボールを持って何かをするというよりも、前からガツガツいったり、シンプルにやろうと考えていました。
―逆転ゴールが生まれたことで、また違った流れになりました。その点で難しさを感じるところはありましたか?
意外とピッチ内では冷静だったというか。しっかりとボールを回し、相手がきたらひっくり返そうというイメージを持っていました。キーパーから「時間を使おう」という声も掛かっていたし、縦に急ぎすぎずにいいテンポで回せていました。改めて勝っている時の(試合の)運び方はいいんだなと思いましたね。うちがリードをしている時の戦い方は、相手にとって嫌だと思いますし、これが大事なことなんだと確認できました。また、勝てたことによって雰囲気も変わると思います。勝ちはいろいろなものを与えてくれるというか、若いチームにとって特効薬なのかなと感じました。
―後方からもロングボールを蹴っていいという流れがあったことで、さらに支配しやすくなったのではないでしょうか?
それもありますし、前の選手がどんどん裏を狙ったことで相手のラインが下がって、その分後ろもボールを運べるようになりました。もちろん、一番は足元ですが、監督も「やるな」と言っているわけではありません。「相手にとって嫌なことをやれ。うまくやれ」とずっと言っていますし、選手もやったほうがいいと思えたはずなので、良かったと思います。
―足元とロングボールのバランスを考えていくイメージですか?
自分の中では、名古屋でやっているスタイルにやりがいを感じていて、それがあっての名古屋のサッカーだと思います。それにプラスして裏も狙う。サッカーにおいては普通のことですけどね。「すべて足元でやらなければいけない」というルールはないですから。ゴールを入れるためにサッカーをしているわけで。
―そういった部分が最近の試合で出てきたということですか?
そうですね。なかなか勝てていない中で、「シンプルに狙っていこう」とか「相手にとって恐いシュートが少ないよね」とか、一つひとつの試合で次につながるような敗戦をしてきたと改めて感じたというか。これを継続して結果を出していくことが理想ですね。この勝ちを次につなげるためにも、リーグ戦で勝って、勢いに乗ることが大事だと思います。浮かれている暇はないので、やるべきことをやらなくちゃいけないなと思っています。
―勝ち点3を取れたことで、チームにおいて変わった部分はありますか?
試合が終わった後に「勝つっていいね」ってみんな言っていたし、次の日の朝の気分も全然違います。それによって「次も頑張ろう」、「この(気持ちの)ためにやろう」って思うわけじゃないですか。それは僕たちだけではなく、名古屋に関わる人たちもそうだと思います。広島戦は単純にシュートが多くて楽しかったと思いますし、やっている選手も楽しかった。それが人に伝わっていくのだと思います。自分たちが楽しめるためにも、勝って成長していく経験を共有できれば、もっといいチームに、強いチームになると思います。まだまだやることはたくさんあるので、地に足をつけて頑張りたいと思います。
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