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8/31(月)トレーニング前コメント

318月
8月31日(月)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開練習を実施。練習開始に先立って、米本拓司選手、オ ジェソク選手がテレビ電話取材に応じました。

オ ジェソク選手


ー札幌戦の感想を聞かせてください。

個人的には約半年ぶりにスタメンで試合に出場できてうれしく思います。試合の流れは難しい部分もあり、川崎F戦のように後ろから回すプレーができませんでした。チームのスタイルや選手の特徴を感じることができて、90分出場したことでコンディションも戻ってきたと思います。ここからチームに馴染んで、さらに活躍できるように頑張っていきたいと思います。


ー攻撃面で求められていることを理解できてきましたか?

前田直輝選手とコミュニケーションを取りながらクロスのシーンを2回ほど作ることできましたが、その精度が低かった部分もありました。練習から準備しているので、やり続けていくことでクロスのクオリティーは良くなると期待しています。


ー守備面の理解は深まりましたか?

練習からスタメン組に入ることがあり、チームの約束事を理解できるようになりましたし、(マッシモ フィッカデンティ)監督からの指示も受けていました。周りのおかげでチームの形やフォーメーション、選手の特徴を理解できています。連続して試合に出場できれば、いろいろな部分で上達すると思っています。


ーFC東京のことをよく知っていると思います。どのように闘っていきたいですか?

相手は外国籍3人が前線から激しくプレスを掛けて、スピードを生かし、強い気持ちで闘ってくると思います。それを阻止するディフェンスが大切です。今のグランパスは守備が固く、いい流れでできていると思います。まず失点をせず、球際や気持ちの部分で負けなければ、必ずチャンスがあると思います。相手は多くの試合で失点を喫していて、逆にグランパスは得点力を持っています。いい試合になると期待しています。


ー途中出場だった湘南戦と川崎F戦では、守備はもちろん、タイミングのいい攻撃参加もありました。クローザーとしての役割と、スタメンで出た時の役割について、どのようなイメージを持っていますか?

開幕戦に出場してから新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断になり、グランパスに移籍してきました。長い期間でプレーすることができませんでした。監督と話をしていく中、チームの状況が良かったこともあり、すぐにスタメンで出るのは難しい、少しずつ出場時間を増やしていこうと。湘南戦と川崎F戦では後半途中から試合に入って、クローザーとしての役割を監督から与えられましたし、自信はありました。コンディションを上げるためにも試合への出場が必要だったので、勝ったこと、失点がなかったことにも満足しています。サイドバックはスタメンで出る時間を増やさなければいけません。成瀬(竣平)選手、宮原(和也)選手、太田(宏介)選手、吉田(豊)選手といい選手が多いので、うまく競争できればと思っています。ほかのチームよりもサイドバックの能力は高いと思いますので、グランパスの武器だと思いながらいい準備をしていきたいです。


ー左右両方でプレーできることが強みでもあると思います。

左は吉田選手と太田選手がいるので、今は右サイドバックを中心にやっています。試合途中でポジションを変更しても問題ないという強みがあり、そこは自信を持ってプレーできます。チームは失点がとても少なく、うまく守備ができている中、約束されている細かいプレーを続けていくことが大事だと思います。どの選手が試合に出ても、勝つことができると思っています。


ー相手の外国籍選手をどのように止めていきたいですか?

外国籍選手の3人に永井謙佑選手を含めた4人は個人の能力がすごく高く、1人での対応では難しい部分もあると思います。センターバックやボランチと協力して、いいポジションを取ること。相手はカウンターに自信を持って闘ってくると思うので、攻撃の時も守備のポジションを意識し、リスク管理をすることが重要なポイントだと思います。カウンターをされた場合でも、うまく絞りながら、相手を止められるように準備しています。いい試合にするために、水曜日まで練習に取り組み、いい準備をしていきたいと思います。


ーG大阪やFC東京での経験をどのように生かしていきたいですか?

守備的な部分で貢献したいです。チームは守備でいい選手が多いですし、失点が少ないです。貢献できる部分だけでなく、今は学べることが多いです。監督はイタリア人ですし、練習をやっていてもすごく楽しいです。「こういう形でディフェンスをやっているんだ」と学ぶこともあります。川崎F戦では試合の中でアイデアを出して、5バックで試合を締めるつもりでした。しかし、キャプテンの丸山(祐市)選手が監督とコミュニケーションを取って、4バックを継続し、成瀬選手を一列前に出すことになりました。監督も選手たちのアイデアを受け入れてくれます。「ああいうこともできるんだ」とチーム力を感じました。


ー右サイドバックとしてどのような部分でもっと成長できると感じていますか?

FC東京へのレンタル移籍が終わってから、サッカーがより好きになりました。G大阪とFC東京ではプレースタイルの差がありましたが、キャンプの時からG大阪の新しいスタイルに慣れるため、前へのパスを練習していました。試合に出ていなかった時間があるので、全部の感覚は戻っていませんが、札幌戦で90分間できたことで自信を持つことができました。もっとコンディションを上げていきたいと思うので、ここから自分のシーズンが始まると思っていますし、だんだん良くなると思っています。


ー「サッカーがより好きになった」とは?

若い時は子どものような純粋な気持ちでサッカーが好きでした。しかし、成長するごとに、純粋な気持ちでサッカーを好きになることが減ってしまったのかなと。G大阪ではタイトルを獲ることができ、夢だった韓国代表にも選出されました。あまりモチベーションがない状況で移籍したFC東京はチームの雰囲気が良く、選手もいろいろと支えてくれました。30歳の年齢で初めてJリーグのチームに移籍し、いろいろと経験したことが多かったです。FC東京には感謝の気持ちを持っています。だからこそ、この試合を誰よりも待っていました。試合に出場できれば、(長谷川)健太監督やコーチングスタッフ、選手たちに恩返しするためにも活躍して、「あなたたちのおかげでここまで成長できました」という姿を見せてあげたいです。


ー長谷川監督からの教えで自分の中に残っていることはありますか?

健太監督はG大阪とFC東京で変わって、いい意味で丸くなったというか(笑)。G大阪の時は怖くて、カリスマ的なリーダーでした。FC東京では違って、若い選手にも優しくアドバイスをしていました。退団が決まったあと、深くいろいろな話をできたことがいい思い出として残っています。


ー同じ右サイドバックの内田篤人選手が現役を引退しました。

すごく悲しいですね。元韓国代表のキ・ソンヨン(FCソウル)とク・ジャチョル(アル・ガラファ)も同じ世代の選手で、1年前に代表を引退しました。ヨーロッパのチームでプレーしながら、飛行機に乗って代表活動でアジアの国に行き来していたので、膝に影響があったみたいです。10年以上も代表に貢献して引退したので、彼らも内田選手の引退に理解しているみたいです。「内田選手もドイツで頑張ったし、膝が痛いことも俺らはわかっている」と。僕も選手として内田選手のことをすごくリスペクトしています。若くから日本代表でプレーしていて、日本の右サイドバックで重要な選手が引退したのは、Jリーグでプレーする1人の選手として悲しく感じています。ここから新しい選手が出てくることを祈っています。G大阪所属時代、膝の痛みを抱えながら必死に闘う内田選手の姿を見てきました。僕も最後の試合まで必死に闘うことができるように、もっともっと成長していきたいです。

(残り: 1728文字 / 全文: 5000文字)

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