プロ初出場を果たし、アシストも記録したが、
石田凌太郎に「1年目だから」という思いはない。
“ゴール”という目に見える結果を残して、
激戦区であるアタッカーのポジション争いに食い込む覚悟はできている。
若きスピードスターのチャレンジは始まったばかりだ。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
※記事の最後にインタビュー動画を掲載しています。
ープロ1年目の今シーズンはリハビリからのスタートになりました。どのような思いでシーズンに入ったのでしょうか?
石田 12月に行われたプレミアリーグファイナルに出場できず、悔しさが残る中で1月のスタートを迎えました。まずは1日でも早くケガを治して、トップチームのピッチに立ちたいという思いが強かったです。負傷箇所がうまく治らず、少し出遅れましたが、日を重ねていくうちに自分のプレーを思い出すことができて、今に至っていると思います。
ー出遅れてしまったことで焦りはありましたか?
石田 僕の中で開幕をイメージしていたので、焦りはありました。また、アカデミーの先輩である成瀬竣平選手がスタメンで出ていたことは自分の中で刺激になっていましたし、僕も早く合流して試合に出場したいという思いが強かったです。復帰まで思った以上に時間が掛かってしまいましたが、新型コロナウイルスの影響でJリーグが中断した期間は自分にとって大きかったと思います。
ー中断期間を経て、7月8日のJ1第3節G大阪戦で初のベンチ入りを果たしました。
石田 ケガ人や出場停止の選手がいた中でのメンバー入りでした。チャンスがあるかわかりませんでしたけど、ベンチ入りを機に気持ちの整理ができましたし、自分の中で気持ちの変化があったと思っています。
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