8/15(土)、明治安田生命J1リーグ第10節が行われました。名古屋グランパスは味の素スタジアムでFC東京と対戦し、0-1で敗戦。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。
マッシモ フィッカデンティ監督
どういう試合になるかと予想したとおりのゲーム展開となりました。(相手が)真ん中をしっかりと塞ぎ、外でしかボールを回せない中で良くないボールの失い方をして、相手の罠にかかり得点を取られました。前半と比べて後半のほうが内容は良かったと思います。あれだけ堅く引いて守られると、こちらとしては前へと人数を掛けられるので、その中で何度かカウンターを受けるのは仕方ない戦いでした。水をまき、重たいグラウンドコンディションを作ってきたことも、相手の狙いどおりだったのではないでしょうか。
しっかりと戦う上で戦術的なファールは仕方がないですし、賢さを持ってプレーするべきですが、それに対する罰がイエローカードなどで与えられるべきです。今日の試合で我々がボールを持ったプレーで、相手の戦術的ファールに何も罰が与えられませんでした。そのせいで負けたということではありませんし、FC東京がどういう部分で我々を上回ったのかは先にも話したとおりです。相手がやるべきことをしっかりとやって勝利しましたが、見ている方にもストレスになったと思いますし、そのあたりはもっと向上してもらいたいと思います。
―今日は攻撃の部分で、サイドでの起点をしっかりと作れなかった、そこまでボールを運べなかったことがあったかと思います。
疲れがあることは試合前からわかっていましたし、言い訳にはならないと思っています。その中でどういう試合をするべきだったのか。サイドで起点を作れていなかったのはおっしゃるとおりですが、相手が片方のサイドに引いて守っている中で、片方のサイドに相手が寄ってきた状況で逆のサイドへと行くスピードが無かったように思います。ボールの動かし方、次はどこへボールを運ぶかという順序はあっているのですが、スピードが速くなければ結局逆サイドへ行っても同じように守られるだけです。狙いを持ってボールを回して逆サイドを突くという形がうまく作れていませんでした。グラウンドコンディションという意味で私はこのスタジアムのコンディションをよく知っています。最初にスタジアムに到着して見た時はもう少しグラウンドが乾いたコンデション、軽く湿らせた状態でボールを動かしやすい印象がありましたが、試合が始まってみると重たい状態となっていました。どういう試合をするかという部分で、(相手が)グラウンドからしっかりと作ってきた部分も影響し、我々がやりたかったプレーをさせないという狙いを組織としてやってきたと思います。
―後半は前線を2人にして、さらに石田凌太郎選手を中盤へと入れました。その意図をお聞かせください。
ボールをつないでどうこうというサッカーがやりにくい状況というのが前半のうちから見えました。2トップにしてしっかりとポイントを作ることで、放り込んだボールも生きるように(選手交代をしました)。中盤でのスピード感もなかったので、石田を入れることで人の動き、ボールの動きにスピード感が出るようにという狙いがありました。後半はより、FC東京のゴール前まで詰めることができていましたが、こぼれ球を含め、運も全くないような状況でした。全くのノーチャンスではなかったとは思いますが、最後まで「惜しい」で終わる試合となりました。