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明治安田生命J1リーグ第3節 G大阪戦 前々日監督会見

67月
7月6日(月)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、7月8日(水)に行われる明治安田生命J1リーグ第3節のガンバ大阪戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督が記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー清水戦で勝利したことでポジティブに取り組めていると思います。練習の様子はいかがでしょうか?

もちろん勝利したあとは次に向けて、前向きな気持ちが伴ってきます。ただし練習の量が足りず、ほかのチームと比べるとグランパスが劣っている部分があると感じています。そこは試合結果に関わらず、引き続き補う作業をしていかなければいけません。ですので気持ち的にはポジティブですが、やることは変わりません。リーグ再開が決まった時から練習だけでなく試合をとおしてチームの状態を作っていくと考えていましたので、引き続き足りていない部分があると意識しながら準備していきたいと思います。


ーガンバ大阪戦に向けての修正点はどんなところでしょうか?

なるべく相手の陣地内でプレーする時間を増やしたいのですが、そういうサッカーを実現するには走力がとても大事になります。コンディションが不足している中でもどういう動きをしてプレッシャーを掛け、どこでボールを奪うのかを全員が連動しなければいけません。そこは期間が空いてしまったことで、まだ全員が同じ感覚を持てていないと感じています。相手のゴールに近いところでボールを奪い、自分たちがボールを持っている時も相手ゴールに近いところでプレーする。そういったサッカーをするための感覚や理解は試合をやっていく中でより深まっていくと思いますので、そういった部分が課題だと感じています。これは次の試合に向けてというよりは、これから一番大事になる部分ですので取り組み続けたいと思います。


ー連戦が続く中では体力をコントロールする必要もあると思います。

短期間に凝縮された30数試合をこなしていかなければいけないのは、今までなかったことです。グランパスだけでなく全チームが初めてのことで、どうやって解決していくべきか試行錯誤している段階というより、これからしていくのかなと。これから連戦があることはわかっていますが、まだ再開して1試合しか終わっていません。ほぼ毎週のように2試合をやっていく中、どれだけ疲れが蓄積していくのか、それによってどれだけのケガ人が出てしまうのか。疲れが抜けない選手を使わなければいけないこともあると思います。試合が終わって、何日後に試合があるのか、誰がどのくらい疲れているのかなどを毎試合で判断しなければいけないので、長期的には予想できないと思います。「こんな状況の選手が試合をやらなければいけない」といったことも新しい経験として、私が求められていることに対してどう向き合うか。「その時にこうしよう」というのは今から準備できるものではないと思うので、今年はシーズンをとおして、その都度頭をフル回転させた上で、最良の判断をしていくことが私も、選手も、チーム全体も取り組まなければいけません。どういうふうにやったらいいのか前例がないので、その都度で賢くやるべきだと見込んでいます。


ー実際に5人交代のルールがある試合はいかがでしたか?

5人を代えるということはGKを除いた10人のうち、半分を代えるということです。試合開始時点と比べて全く違う戦い方をしないと、選手はフィットしないと思います。1試合しかやっておらず経験がないのですが、この前の試合に限っては、3人を代えて攻勢を強めるという清水の狙いはうまくいきませんでした。ただ、それによって3人を代えても試合は大きく動かない、と言えるわけでもありません。5人の交代枠の使い方として、疲労回復や長期的なコンディション維持としてうまく使わなくてはいけません。ただ個々の試合を考えた時に、5人の交代枠をどう使うかはやってみないとわかりません。試合によってなるべくいい使い方をするとしか言えないですね。


―G大阪の状態をどのように見ていますか?

セレッソとガンバのダービーはすでに何度も観ています。4-4-2に慣れた選手も残っていると思いますが、今年は3-5-2の形かと思います。それがまだしっくり来ていないのかなと見ています。それはうまくいかないだろう、ということではなくて、慣れるための時間が必要だろう、という意味合いです。準備してきた戦い方とはおそらく違って、ロングボールが多いゲームになっていたのではないでしょうか。そこにもちろん意図はあったと思いますが、少し運任せなところもあったと思います。まだ我々自身の状態を完璧に把握しているわけではない上に、相手チームの分析をしていく必要があり、とても難しい状況だと思います。それぞれに事情がありますからね。その中で、我々としては相手が100パーセントの実力を発揮してくることを前提に準備を進めたいと思っています。


ー清水戦の翌日も練習を行いました。「チームとしての遅れを取り戻したい」、「連係面を向上させたい」という理由もあり、オフを作らなかったのでしょうか?

全員が同じ強度、同じ内容で取り組んだわけではありません。連戦になると、前のゲームで出場時間が短かった、出場機会がなかった、メンバーに入っていなかったメンバーも、次の試合ではスタートからプレーしてもらう可能性があります。総力戦になってくるということです。昨日は試合に出たメンバー、長くプレーしたメンバーのほとんどがリカバリーのメニューに取り組み、すぐに終わるようなものでしたが、そうでないメンバーは十分なトレーニングを積む必要があるということで、違ったメニューをこなしました。今後、そういった形で続けてやっていく必要があると思います。今シーズンに関しては、チームとして完全に活動のない日を作れないのではないかと思っています。


ー前節、相馬勇紀選手が退場処分を受けました。相馬選手を欠く中で、どのように次の試合へ臨んでいきたいと考えていますか?

この前の先発から、必ず1人が変わった状態でメンバーを組まなくてはなりません。コンディションが回復する状況をギリギリまで見て決めていきたいと思います。1試合をこなしただけではありますけど、今日の時点でしっかりと回復できている感覚があるので、コンディションに左右されずにメンバーを選んでいける可能性もあるかと思っています。


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