「決していい内容とは言えない」
トップ下として攻撃のタクトを振るった阿部浩之は
FC岐阜とのトレーニングマッチをこう振り返る。
それでも、言葉の端々にあるのは反省ではなく進化への期待感だ。
より速く、より多彩な攻撃を追い求めて、
新たな司令塔はひたすらに歩みを進めていく。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
※記事の最後にインタビュー動画を掲載しています。
7/4(土)のリーグ戦再開まで2週間を切りました。今の心境はいかがですか?
阿部 やっとか、という感じですね。ただ、もともと想定していたよりも早かったなという印象もあります。
他クラブに比べて準備期間が少なくなっています。選手として現状をどのように捉えていますか?
阿部 こればっかりはしかたないことなので、ポジティブに捉えるしかないと思っています。たしかにほかのチームより全体トレーニングの回数は少ないかもしれませんが、その中でやれることをやれればという思いですね。
再開後のスケジュールも発表されています。以前のインタビューでは過密日程のほうがいいと語っていました。
阿部 そうですね。練習よりも試合がたくさんあるほうがいいので(笑)。練習よりも実戦のほうが得られるものは多いと思っています。そういう意味では過密日程をポジティブに捉えていますよ。試合を重ねるごとにコンディションも連係面もどんどん良くなるはずです。試合ごとに課題が出てくると思いますが、それに向き合って、修正しながら進んでいければと思います。
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