「なにかしなきゃ」ーー。
そう思い立った太田宏介は、
新型コロナウイルスの対応にあたる医療従事者に物資を寄贈。
活動休止中は自身のケガと向き合いながら、
1人のプロサッカー選手として社会貢献活動にも取り組んでいた。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
※記事の最後にインタビュー動画を掲載しています。
ー活動休止期間はどのように過ごしていましたか?
太田 シンプルですよ。チームから渡されたリハビリメニューを家でこなし、トレーニング機器の「SIXPAD(シックスパッド)」を使うこともありました。トレーニング以外では近所のスーパーに行くくらいでした。
ー時間ができたことで新たに始めたことは?
太田 この期間だからといって始めたことは特にありません。以前から読書をしていて、そのペースが上がったくらいです。自己啓発本やお金に関する本などを読んで、常に勉強していました。あとは毎日、日記をつけているんです。さっき見返したら、ケガから復帰までちょうど4カ月経ったなと。手術をしたあとから新型コロナウイルスが日本中に猛威を振るってきて、「また試合が延期になった」、「何月に始まりそう」、「いやでもまた延びた」、「クラブハウスを使えなくなった」などと日記に書いていました。
ー1日の出来事を日記に残していたと。
太田 1日の出来事や、その日に思ったことや感じたことなどを書き残していました。試合がないことでリハビリだけに集中できましたが、試合がいつ再開するかわからないので気持ち的に乗らないこともあって。今は再開が決まったので良かったですけど、モチベーションを保つのが難しかったですね。
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