ランゲラック選手
ー1年間、お疲れ様でした。
チーム全員にとって難しい年になりました。スタートは良かったですけど、悪い状況に入ってしまいました。最終的には残留できた、というシーズンでしたね。
ー昨シーズンに比べ、失点数が減少しました。自身のパフォーマンスについてどのように評価していますか?
チームに対してプレッシャーは掛かっていたと思いますけど、自身のパフォーマンスには満足しています。チーム一丸となって、守備を構築することができたのではないでしょうか。「より良く」というのは常に思っていることです。サッカー選手である限り、いつでもそういった気持ちは持っていたいと思っていますよ。
ーシーズン途中で守備の構築により力を注ぐ監督が就任しました。指揮官交代にはどのような印象を抱いていましたか?
失点に関しては、見ている人にとっておもしろくないことです。相手にチャンスを与えてしまった時もありましたよね。世界中のどこのクラブを見てもベストなチームというのは守備がしっかりしているものです。向上心というか、「やらなければいけない」という気持ちを持たなくては、上に行くことができません。そういう意味で、今シーズンは守備の構築ができたと感じています。
ー昨年は「シーズン中になかなか眠ることができなかった」と語っていました。昨シーズンに比べ、今シーズンは重圧が少なかったと感じますか?
シーズンを通してという意味では良く眠ることができましたよ(笑)。悪い時期は、夜中に起きて「どうやって変えていくべきなのだろうか」とか、「どこに問題があるのか」とか「しっかりとできているのか」と自問したことはありましたよ。難しい時期には「良くなるためにはどうしたらいいか」ということについて、誰もが考えていたと思います。「なぜ得点ができないのか」、「なぜ失点が多いのか」と考えていましたよ。
ー日本で過ごした2シーズン目は、ピッチ内外を含めて楽しめた感覚がありますか?
まだまだ行きたいところも知らないこともありますし、楽しんでいます。この都市のことは“家”だと思います。そういう意味でもホームスタジアムで勝つことは特別なことだと思っています。ファンもいて、素晴らしいスタジアムですよ。ですから、連敗をしてしまうと気分は落ちてしまうものです。
ーお気に入りの食べ物や場所は?
焼肉ですね。2週間に一度は焼肉屋さんに行きますよ。ただ、普段は家で食事をしています。瑞穂の近くを流れている山崎川沿いを散歩することもありましたね。桜の咲く時期は特に美しかったですよ。僕の大好きな場所ですね。
ー13位という成績は目指していた場所ではないかと思います。GKというポジションから見て、チームが上のステージに行くために必要なこととは?
自分の持ち場でしっかりと向上しなくてはいけません。Jリーグはタフなリーグです。今シーズンはどこが残留できるかわからないという状況でした。「このチームとは当たりたくない」とか「このチームには勝てるな」という感覚が生まれないんですよね。どのチームも力が拮抗しているんです。松本や磐田といった下位のチームに勝ち点3を取られてしまったように、やはりこのリーグには難しさがあると感じました。
ーオフシーズンはどのようなトレーニングをしますか?
今年から来年にかけては、代表チームの活動がありません。1週間はなにもせず、2週目からは軽いトレーニングをしていこうと考えています。まずは1週間、しっかりと休みたいと思います。
ー来シーズンは、オーストラリア人のアンジェ・ポステコグルー監督の率いたチームを上回りたいですね。
横浜F・マリノスが優勝したのは15年ぶりでしたよね。オーストラリア人の率いたチームが勝つのは喜ばしいことです。オーストラリアではJリーグのことも話していて、この2週間は特に話題に挙がることが多かったです。「マリノスが優勝するんじゃないか」という話で持ちきりでしたよ。サッカーに関わるオーストラリア人のほとんどが、Jリーグに関心を向けているのではないでしょうか。
ジョー選手
ー2019シーズンを振り返ってください。
自分にとってはとても苦しい1年間でした。昨シーズンは得点王を獲得したことで、マークが厳しくなると思っていましたからね。その中でケガもあり、フィジカルコンディションを整えることができなくなってしまいました。シーズン終盤にはコンディションを取り戻し、いい終わり方ができたのかなと思います。
ー2シーズン目を迎えたことによる難しさを感じたシーズンだったのでしょうか?
その通りですね。マークが厳しくなることは予想していました。数字に関して、昨シーズンのようにいい記録を残すことができずに残念な気持ちでいっぱいですが、その悔しさは来シーズンの大きな力になると感じています。オフシーズンではしっかりと休み、トレーニングが始まる時には100パーセントの状態でいたいと思います。
ー負傷を抱えた状態でのプレーは、メンタル面にも影響を及ぼしたのではないでしょうか?
そうですね。痛み止めの注射を打ちながらプレーをしていた中でも、「チームに貢献したい」という想いは大きかったです。難しい状況を乗り越え、チームに協力したいという想いは常に抱いていました。
ー日本で過ごした2年目を振り返っていただけますか?
いい時間を過ごせたと思います。文化的な部分に関しても、いろいろなことを学びました。すべてのサポーター、クラブスタッフが、僕だけでなく家族も支えてくれました。周りの方々が、しっかりとサポートしてくれたからこそ過ごせた時間だったと思います。日本が大好きです。
ーオフはどのように過ごす予定ですか?
オフはシュラスコを食べることからスタートしたいですね(笑)。最初は精神的にもしっかりと休み、エネルギーを取り戻したいと思います。休んだあとは、自主トレーニングに力を入れて体を動かしていく予定ですよ。
ジョアン シミッチ選手
ー2019シーズンはどのような1年でしたか?
順位としては求めていたような成績で終えることができず、悔しい気持ちでいっぱいです。ただ、個人的には多くの試合に出場することができ、自分の特長を発揮することができたと思います。辛いシーズンではありましたけど、いろいろな経験を積むことができたと捉えています。この経験は来シーズンにつなげられるはずですから、今シーズンに学んだことを生かしていきたいと思います。
ーポルトガルでハーフシーズンを闘った後に、日本で1シーズンを過ごしました。かなりハードな期間だったのでは?
そうですね。9月から10月まではいつも通りの状態で過ごすことができていたのですが、そのあとに疲れが出てきてしまいました。フィジカル的にもメンタル的にもすごく重くなってしまったと思います。ただ、それを乗り越えなくてはいけませんでした。集中を切らしてしますと、すべてが台無しになってしまうと思っていたので、闘い抜くことにフォーカスしていました。
ー日本での生活は自身にとって新しいチャレンジとなりました。どのような発見がありましたか?
いろいろなことを学べたと思っています。言葉では表現できないぐらい、本当に多くのことを学びましたよ。最も驚いたのは、日本で起こるすべてのことが時間を守って実行されるということです。日常生活でもJリーグでも、すべてが時間通りに進んでいく。時間を守るということに関して、本当に驚きましたね。
ガブリエル シャビエル選手
ー日本での3シーズン目が終了しました。
素直に言えば、心残りというか。自分たちにもっとできることはあったのかなと思っています。J1残留ができたというのはプラスに考えて、次に向けて備えていきたいです。
ー自身のパフォーマンスについてはどのように捉えていますか?
リーグが開幕したばかりの頃はチームとしてもいい状態でしたけど、チームの失速とともに自分も落ちてしまったと実感しています。「もっとやれた」という想いはあって、もっと良くできたとは思っていますね。自分だけでなく、チームの苦しい状況が長く続いてしまったと思います。J1に残留できたことは良かったと思います。
ー自身が苦しんだ要因はコンディション面にあるのでしょうか? それともメンバーが入れ替わったことにフィット出来なかったからなのでしょうか?
フィジカル面では問題なかったと思います。ただ、本来自分にできること、攻撃に起点になるという部分でもっともっとできたと思います。ディフェンスに回ってしまう時間が多くなってしまい、本来発揮できるものを出せなかった。それにより苦しい時期が続いてしまった印象です。
ー改めて監督交代による難しさを感じた1年でしたか?
風間八宏監督とは2年以上も一緒に仕事をしてきて、その後にスタイルの異なるサッカーをすることになりました。メンバーとしても風間監督と一緒にやってきた選手ばかりでしたから、代わった時にうまくハマることができませんでした。馴染めなかった部分の難しさはあったと思います。
ーオフシーズンの過ごし方や来シーズンに向けてどのような考え方を持っていますか?
今はサッカーと離れて、1年以上会っていない家族や友達とバカンスを過ごしたいです。心を清めることで、来シーズンに向けていい準備ができると思います。そこからいいスタートを切っていきたいですね。
ー今後も日本でプレーしていきたいという感情はありますか?
もちろんです。名古屋という街もJリーグも好きですし、日本人も好きです。ここは好きな場所の一つですよ。
エドゥアルド ネット選手
ー今シーズンを振り返って。
自身にとっては苦しい1年になりました。ケガをして手術をし、その後に復帰してシーズンの半ばに戻ってきたわけですからね。かなりハードなスケジュールでしたよ。サポーターには申し訳ない気持ちを抱いています。チームとしても目標としていたものに届かず、残留争いを闘うことになりました。自分自身にももっとできた部分もあったと思います。ここからはオフシーズンに入りますから、少しでも体をリセットして、自分たちの目標を達成できるように頑張りたいと思っています。
ー今シーズン、足りなかったプレーや取り組みは?
予想以上に苦しい1年でした。自分がもっとチームを助けることができたと思いますけど、コンディションを調整するのに時間が掛かってしまい、いいサッカーをすることができないというのが現状でした。休みを取り、来シーズンはより良いスタートを切りたいと思っています。
ー監督交代後にパフォーマンスが良くなったように思います。自身ではどのような印象を抱いていますか?
監督が代わり、フィジカルトレーニングがかなり増えました。自分もそうですけど、そこで上がった部分はあると思います。自分自身、こういったフィジカルトレーニングを8年から10年ぐらいやっていなくて、正直に言えばもっとボールを触りたかったという想いはあります。もちろん、チームのために尽くしたつもりですけど、やや物足りなかったと感じているのも事実ですね。
ー川崎フロンターレ時代から風間八宏監督の下でプレーしてきたネット選手にとって、新たな指揮官の下でプレーすることに難しさを感じていましたか?
同じ監督とずっと一緒のサッカーをやってきて、これまでとは異なるスタイルを掲げる監督が率いることになりました。フィジカル面に関して、かなり大きなものを求められたと感じています。馴染むことに難しさを感じましたね。オフシーズンの間に、今年あったことを一度リセットして、来年に向けて準備したいと思います。
ー昨シーズンのオフは治療とリハビリに費やしました。今シーズンは休暇を満喫することができそうですか?
個人としては、2年連続で下位に沈んでしまったこともあって、精神的なストレスがあったと思います。家族や友達と触れ合うことによって、それを解消できると思っているので、大事なオフになると思っています。しっかりと体と頭を休めて、来シーズンに自分たちの目標を達成できるようにしていきたいと考えています。