10/5(土)、明治安田生命J1リーグ第28節が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂スタジアムで大分トリニータと対戦し、1-1で引き分け。試合終了後、吉田豊選手、エドゥアルド ネット選手、ガブリエル シャビエル選手が試合を振り返りました。
吉田豊選手
―前節と比較して攻撃参加する場面が増えた印象です。
もちろんサイドバックというDFのポジションなので、まずはブロックを作る作業を優先しています。あまりリスクを負うプレーは選択していません。ただし、チャンスがあれば飛び出す場面があってもいいと思います。決して(攻撃参加を)制限されているわけではありません。チャンスがあれば、ああいったように前へ出ていければいいと思います。
―前半は守備がしっかり機能していました。
準備してきたことをそのままできました。だからハマったんだと思います。絶対ではないですけど、「こういう状況だったら、こう行く。そうしたらこうなるから、こうする」と細かく準備してきました。それは今週だけではなくて、広島戦もそういった準備をしていました。
―前節よりは相手のウイングバックのケアに行く場面が増えました。
それも予定通りです。もちろん全部行けるわけではないので、そういった時はしっかり声を掛けて、(対応する人を)ずらすことができていました。全体的にうまくいったと思います。
―吉田選手が右サイドから左足でジョー選手へ浮き球を入れていました。効果的な攻撃になっていましたが、あの形は用意していたのですか?
相手が前から来れば、後ろも同数になることはわかっていました。そういった時に一つ飛ばしてジョーへという形は戦術というか、準備してきた中にありました。
―相手の三竿雄斗選手をサイドに釣りだして、ジョー選手と鈴木義宜選手の1対1の状況を意図的に作り出していたと。
そうですね。そこでジョーの懐に入れるパスを意識していました。例えばそこで相手選手が(ガブリエル)シャビエルのところに来なかったら、シャビのところに当てて前に仕掛けてもらえます。こうなったらシャビが空くけど、そこを埋めたらジョーが空いて同数になると。そこは(状況を)見て判断できていました。全体で状況を見てプレーしていこうという準備ができていました。
―後半の立ち上がりはペースが落ちていた印象です。
フォーメーションに変化があったので、合わせながらという時間帯でした。
―前半はいい内容のサッカーを展開していた中で、失点によってペースが乱れた印象ですか?
失点に関してはワンチャンス、ツーチャンスの中での失点なので。そのチャンスを減らすことですよね。それがなんなのかというと、しっかりビデオを見て、どこで崩れたのか、集中が切れたのかを分析しないといけません。それを次につなげないといけません。逆にシュート数は18本も打っていたので、その中でしっかりゴールを決めて、余裕を持たないといけないと思います。チャンスを減らすと同時に、点もしっかり入るようにチーム全体で高めていけば、もっと勝ちにつながると思います。守備ではツーチャンスくらいだったので、もったいなかったと思います。また、18本のシュートで1点はちょっと寂しいかなと思います。そこはクオリティーを上げて点を決めていけたらいいですね。
―それだけのシュートを打ったという感覚はありましたか?
いや、その感覚はなかったです。監督に言われて知りました。ただし、そこまで行けているというのが現状だと思います。その後で、あとは細かいところをしっかり決めていきたいですね。
―監督は「足元をつなぎたくなるような場面で浮き球を選択してくれた」と語っていました。
準備してきたところでもあるので。体が徐々にそういったところにフィットしてきていると思います。
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