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2025JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 第1回戦 宮崎戦後 監督会見

203月
3月20日(木・祝)、2025JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 第1回戦が行われました。名古屋グランパスはいちご宮崎新富サッカー場でテゲバジャーロ宮崎と対戦し、3-0で勝利。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


宮崎まで多くのグランパスファミリーの皆さんが応援に駆けつけてくださり、その気持ちに何とか勝利という結果で応えることができました。選手が最後の最後までよく闘ってくれたおかげだと思います。グランパスファミリーの皆さんにも感謝申し上げます。今シーズンの公式戦初勝利まで非常に長くかかったわけですが、まだリーグ戦で勝てていませんので、この勝利をリーグ戦につなげていかなければいけません。昨日の移動で機材がうまく届かず、飛行機も欠航になってしまいました。「ここまでついていないのか」と。ただ、そこで厄を払って何とかいい結果を残したいと思っていました。そんななか、昨日の夜の便で鹿児島に入り、そこから移動することになったため選手は大変だったと思いますが、しっかり気を引き締めて今日の試合で闘ってくれたと思っています。こういう状況ですから、今日のような展開になるのは仕方ないと思っていましたし、簡単には勝てないという覚悟をした上で臨んだ一戦でした。延長戦でチームにはより一体感が生まれたのかなと思っています。交代選手も含め、勝利に飢えて闘ってくれた結果が、一回戦の突破につながったと思います。今日のような気持ちで、ホームでの横浜FC戦に臨みたいです。リーグ戦はまた違った雰囲気になると思いますので、今日以上に強い気持ちを持って臨まないと、リーグ戦で勝利をつかむことはできないと考えています。とはいえ、今日チームが一つになって闘えたことは大きな結果だと思いますので、カップ戦の勝利をリーグ戦に生かせるように、トレーニングからしっかりと全員で準備していきたいです。


ー延長戦からピッチに入った菊地泰智選手がチームに思い切りをもたらしたように思います。投入により変わったこと、彼への評価をお願いします。

今日のメンバーの中で、「泰智と(杉浦)駿吾のところで変化を」と思っていました。非常にクレバーで闘える選手ですので、どのタイミングで使うか、戦況を見ながら考えていました。難しい展開、試合状況だったと思いますが、落ち着いて決めてくれました。


ー菊地選手、杉浦選手、浅野雄也選手の3人がいい流れを作りました。攻撃のユニット、延長戦における攻撃の質についてはどのように捉えていますか?

前回の試合で1点を取ってから少し大事にいってしまい、相手に同点弾、逆転弾を食らってしまったので、先制後に追加点を取ろうと思って試合に臨みました。そのなかでしっかり浅野が点を決めてくれたのはチームにとって大きかったと思います。それでチームはプレッシャーから解放されたと思いますし、技ありのゴールで3点目も取ってくれました。攻撃陣がノッてくると相乗効果が生まれると思います。また、ダン(シュミット ダニエル)が入り、守備が向上したのは言うまでもありません。危ない場面も何回かありましたが、慌てずに落ち着いて防いでくれました。ベンチから見ていても安心感がありました。今日のデビュー戦で「0」で抑え、しっかり勝つことができたのは良かったと思います。


ー守備を建て直す上で、シュミット選手へ期待していることを教えてください。

やはりキーパーとディフェンスラインの連係だと思います。彼がケネ(三國ケネディエブス)に声をかけて、いろいろとコミュニケーションを取ってくれました。また、「このシュートを取ってくれるんだ」、「このボールをキャッチしてくれるんだ」と感じたことで、ディフェンス陣には余裕が生まれてくると思います。「何が何でも全て弾かなければいけない」、「守らなければいけない」という考えではなく、「キーパーとうまく連携しながらゴールを守る」という頭になっていくと思います。存在感を見せてくれたと思っています。


ー90分間はボールを握りながらもゴールを奪うことができませんでした。どのように見ていましたか?

こういう状況で選手には「大事に」という思いがあったと感じます。もっとテンポを上げていかないと宮崎のブロックを崩せないということで、大きなサイドチェンジをしたり、途中から山中(亮輔)を入れてクロスを生かしていこうと。駿吾の裏抜けも良かったと思います。練習試合ではそのホットラインで点を取ってくれていますので、関係性を信じて投入しました。期待に応えてくれたと思っています。


ーチームの移動について教えてください。

宮崎便で行く予定だったんですが、セントレアに機材が届かず、結局欠航になってしまいました。航空会社の方が対応してくれて、18時の便で鹿児島に入ることになり、鹿児島からこちらまではバスで来ました。「苦しい状況が続くな」と思いながら試合に臨んだわけですが、そのなかでも選手は集中して臨んでくれたと思っています。


ー今シーズンの公式戦初勝利となりました。この1勝が持つ意味とは?

ホッとすることなく、気を引き締めて次に臨んでいかないといけません。とはいえ、選手たちはなかなか勝てない苦しい状況でトレーニングをしてきてくれたので、自信をもたらしてくれる勝利になったのではないかと思います。