“チームの中心”として臨んだ2024シーズンはたび重なる負傷、リーグ戦での不振もあり、思い描いた1年とはならなかった。それでも、胸に刻んだ覚悟と責任は自身の成長を促し、「プロキャリアで最も成長した1年」にもなった。苦しみもがいたシーズンに得たものを糧に、河面旺成はさらなる飛躍を目指す。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
2024シーズンが終了しました。チームとしてどのような1年だったと感じていますか?
河面 ルヴァンカップでタイトルを獲得しましたけど、リーグ戦では思い描いたような結果を残すことができませんでした。満足できるような1年ではなかったと感じています。
河面選手にとってグランパスで3年目のシーズンとなりました。どういった位置付けで臨んだ1年だったのでしょうか?
河面 オフに多くのメンバーが入れ替わり、特にディフェンスラインには大きな変化がありました。「自分が中心に」という気持ちでシーズンに臨みました。自分に求められる役割に変わりはありませんでしたが、新たに取り組むことに対してストロングを出していけると思っていましたね。一緒にやってきたメンバー、新しく加わったメンバーとすり合わせながら、良さを出していこうと考えていました。
相手を見て戦っていくスタイルに、やりがいも感じていたかと思います。
河面 プレシーズン序盤はなかなかうまくいかないときもありましたけど、コミュニケーションを取りながら少しずつできることが増えていきました。プレシーズンの段階ということもあり仕上がっていたわけではないですが、チーム全員が共通意識を持つことができていたと思います。
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