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明治安田生命J1リーグ第3節 湘南戦 前々日監督会見

93月

本日3月9日(金)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第3節 湘南ベルマーレ戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。

※動画のみ有料となります。


風間八宏監督

―湘南ベルマーレ戦への本格的な準備が始まっていると思います。選手の反応はいかがですか?

高い集中力でやっているし、「どんどんその先に行こう」というミーティングで話したことをすぐにトライしているので、非常にいい空気だと思います。


―水曜日の浦和レッズ戦に出たメンバーに変化は見られましたか?

クラブがはっきりチャレンジしていることがありますよね。それはどんどん若い選手を使いながら、自分たちの層を厚くしていくこと。あるいはチームの力として全員で戦っていくこと。これはすごく大切なことなので。もちろん勝ち負けも大事なんだけど、その真剣勝負に何人の選手が入っていけるか。あるいはトップに対してみんながどれだけ同じレベルでやれるか。すべてがすごく大事なので、この前の試合はすごく有意義でした。空気はすごくいいですよ。いい張り詰め方の中でやれているので、これを1年続けていければ、若い選手、経験のない選手もどんどん良くなると思います。それから上の選手もそれに対してもっと高いレベルを目指さないといけない。すごくいい状況になると思います。


―その上で主力がしっかりと休養を取れました。その点でも価値のある試合になったのではないでしょうか?

1年間を通してやるこということは、できるだけみんなが1年を通してやれるようにしていくことがすごく重要になってきます。こういったシーズンはほとんどの選手が経験したことがないので、全員でやっていく総力戦しかない。そういう意味で「何があってもみんなでやろう」と。僕らがやっていた、Jリーグが始まったころは水曜日と土曜日(の試合)ばかりだったけど、さらに短いこともある。全員で最善の準備をして、いい状態でグラウンドに出ることがすごく大事なので。まだ僕らも見たことのない世界だから。


―これほどの過密日程だと、予測できない部分もあるかと思います。

僕たちも予想がつかないから、一人ひとりをしっかり見ながらやっていけないといけないですね。でも選手はすごくいい状態だし、準備から良くやっていると思います。それでも何があるのか分からないので、最善の準備をしないといけないです。


―浦和戦に途中出場した秋山陽介選手、和泉竜司選手、長谷川アーリアジャスール選手の疲労感が残っているのではないでしょうか?

出た時は押しっぱなしでしたから。そんなに疲れていないでしょう(笑)。


―浦和戦では、3人が出場したことでゲームの流れが変わったのではないでしょうか?

そう思います。もちろんいいことですよね。その分、他の選手はもっともっと。こちらに残ったら残ったで練習している訳ですから、ちょうど同じくらいの疲れだと思いますよ。疲れは全然ないです。


―J1リーグでは試合のトラッキングデータが公表されています。風間監督はどのようにデータを活用していますか?

全く見ていない、ということはないです。例えば、相手主導かこちら主導かで、データの使い方は違うので。それ以上は秘密です。


―ガブリエル シャビエル選手のコンディションがいいことは、データからも伺えます。風間監督はシャビエル選手のコンディションをどのように評価していますか?

(シャビエル選手)一人じゃないですよ。サッカーに慣れてきた、周り(のスピード)が速くなってきたのは確かなので。僕たちのチームは数字に出やすいチームだと思いますけど、それも変化していく。それは何かというと、どんどん上手くなって向上していけば、また違うデータになってくる。まだそんなに重要なデータはないと思いますけど、シャビエルだけでなく、みんなが動けるようになっていると思います。


―湘南ベルマーレは運動量に定評のあるチームです。

まだ分からないよね。


―湘南とは昨シーズンも対戦しています。選手たちが相手のやり方を把握できている印象をお持ちですか?

僕らがどういう戦いをしても、やることはサッカーなので。それができるか否かは、いつも言っている通り、相手ではなく自分たちがどれだけできるかなんです。そういうことしか言えないですよ。


―ジュビロ磐田戦では追加点を奪えなかったことを課題として挙げていました。

いくつかの驚きは出てきています。そういう意味では、決まる日もあれば決まらない日もある。決まっていれば、もう少し違う展開になって、楽になったと思います。決まらなくても、苦しい中でちゃんと勝つということも大事です。それから、そういったところでちゃんと1点を取ったことも評価すべきだと思います。そんなに慌てはしないけど、この前の試合よりもっとチャンスを増やしたいですし、この前よりももっと危ない場面を減らしたい。当たり前なんだけど、その向上を毎試合毎試合やっていこうと思っています。


―守備陣の反応も良くなってきていると思います。

いつも言っている通り、攻守は一体なんでね。攻撃がどのくらいのもので、それに対してどんな状況が出て来るか。これは自分たちが主導でやれれば、どこのチームとやっても変わらない現象が起こってくるはずなのでね。それにだんだん慣れていけばいいし、攻撃もちゃんとできなければ何も残らない。いつも言っている「攻守一体」とはそういうところなので。どんどん慣れて、いろいろなものが見えてくれば、また面白いなと思います。


―ランゲラック選手のオーストラリア代表入りが発表されました。そういった選手がゴールを守ることに頼もしさを感じていますか?

もちろんどこのポジションもそうなんだけど、特にゴールを守る人、ゴールに入れる人は試合を決める重要なファクターになると思います。もちろん全員なんですけど。彼が代表に入ることは我々の願いでもありました。チームの大きな補強ではありますけど、個人としても伸びてほしいと思っています。なので、最初に(代表に)入ったのは良かったです。じゃないと僕のせいになるから(笑)。


―チームの雰囲気が張り詰めてきたとおっしゃいましたが、どのあたりに変化を感じますか?

張り詰めるというのは普通のことです。どのくらいの空気を保てるかがそのチームの質だと思うのでね。厳しい中でやることが楽しい。試合で緊張するような選手では困るので。そんな考え方は持っていないと思います。自分たちができたこと、もう一個先にトライしたこと。これは失敗してもミスとして糧にすればいいこと。だけど、本当はできること、1回でも2回でもできていることをできないというのは、やらないということだから。これは不注意でしかないよね。そこのところは「いらないぞ」という話はしています。そこを選手も理解してやっているので、当たり前になるよね。

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