1月15日、トヨタスポーツセンターでの練習後、就任3年目を迎えた風間八宏監督が囲み取材を行いました。また、囲み取材の後には『INSIDE GRAMPUS』のインタビューにも応じ、ファン・サポーターや地域性にも言及。グランパスを取り巻く環境の変化についても語りました。
※囲み取材部分のみ無料公開となります。
―本日、初練習を行いました。
全員が高い志で準備をしてきたなと思います。すごくいい感じでスタートできました。年々、チームは生まれ変わって、どんどんいい状態になっていますけども、今年もまた素晴らしいスタートが切れたんじゃないかなと思います。
―監督にとっても新しいシーズンが始まりました。
やっと始まるなと。オフというのは、いろいろなところで難しい活動が多いので大変です。スタートしてしまったほうがすっきりとして楽ですね。
―新チームの雰囲気はいかがですか?
ものすごくいいと思います。時間もすごく早いです。一番は「自分たちが何をしたいか」。それを持って集まってきているので、年々、志が高いものになってきています。それはすごく感じましたね。
―チームのコンディションは?
今の選手たちは自分で調整してきています。また、仲間でありライバルですから、誰も気を緩めて来ていません。良かったと思います。
―ジョー選手の状態はどうでしたか?
まだ1日ですからね。でも、昨日(新体制発表会で)見た時点で、ものすごく体が締まっていました。これはいつも言っていますけど、「自分が何を望むか」の表れだと思います。ジョーだけではなく、全員がそういう状態で来ています。
―新しい力に期待していることは?
全員そうですけど、一つはこのチームでの競争心を高めていってほしいということ。それによって空気が変わると思うので、そこに期待しています。あとは質を上げていかなくてはいけない。質に徹底的にこだわってほしいです。厳しさ、グラウンドの中でミスを許さないところ、もう一つは楽しさ、新しいこと、あるいはやりたいことにどんどんトライしていくこと。この二つを重点的に意識してやっていってもらいたいと思います。
―新チームのキャプテンに丸山祐市選手を指名しました。どのあたりに期待しての指名でしたか?
いろいろなことで乱れないと言いますか、すごく落ち着いていていろいろなことが分かっていること。もう一つはしっかりと戦えるということですね。チームの象徴にするには十分な選手だと思います。
―タイキャンプが始まるまでの期間で選手に期待していることは?
二つです。まずは体を整えること、それから頭を整えることです。1年間どうしていくか、細かいところの質とは何か。そこのところに向かって、しっかりと体の準備と頭の準備をさせていきたいと思います。
―オフに充電はできましたか?
充電という言葉がどうか分かりませんけど、時間はありましたので。それから、子供たちと触れ合ったことをはじめ、違うところでいろいろなものを見てきたことで、アイデアもたくさん出てきました。そういう意味ではしっかりと充電できたと思います。
―昨日の新体制発表会では「ACL出場圏を目指す」と、3年目にして初めて具体的な目標を口にされました。
それはここに来る前からのことですけど、まずは一歩ずつやっていかなくてはいけません。でも、来た時にはACLを狙えるリーグにはいませんでした。昨シーズンは選手層も含めて一つずつやっていけるところまでいかなかった。3年目で、チームの中で競争が起こる状態になってきました。本当に高い意識の中で毎日やっていければ、必ず上のほうに行けると思っています。選手にもそういう気持ちが芽生えていますので、ああいう言葉を言いました。
―グランパスを愛し、支える皆さんにメッセージをお願いします。
ここにしかいない人たちだと思っています。誇りに思っていますよ。我々も彼らの期待に応えられるように日々努力して、いい質のものを作っていきたいと思います。相手チームに「名古屋のスタジアムは怖い」と思われるようないいスタジアムを作っていっていただきたいと思います。我々も頑張りますので、今年1年よろしくお願いします。
(残り: 1279文字 / 全文: 2984文字)