突然訪れたJ1デビューの舞台でも堂々としたプレーを披露し、初出場から続く無敗記録を継続しているピサノ アレクサンドレ幸冬堀尾。錚々たるメンバーとしのぎを削り、度重なる悔しい経験を乗り越えてきた19歳のGKは、強い覚悟と責任感を胸にグランパスのゴールマウスに立ちはだかる。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
5月11日に行われたJ1リーグ第16節の京都サンガF.C.戦においてプロA契約締結条件に達し、プロA契約を締結したことがクラブより発表されました。何か心境の変化はありましたか?
ピサノ いえ、特に変わった感じはないですね。ダンくん(シュミット ダニエル)がけがから復帰しても自分が試合に出られるようにいいパフォーマンスを続け、勝利に貢献することだけを考えています。
今シーズンはピサノ選手にとって激動の日々が続いています。3月半ばにU-20日本代表のスペイン遠征に参加し、4月16日にはルヴァンカップ1stラウンド2回戦のカターレ富山戦に先発出場、同月22日にはU-22 Jリーグ選抜のメンバーとして関東大学選抜戦にも出場しました。さらに5月3日にはJ1リーグ第14節の清水エスパルス戦でJ1デビューを果たすなど、刺激的な毎日を過ごしていると思いますが、ここまでを振り返っていかがですか? (残り: 7220文字 / 全文: 7779文字)