長谷川健太監督
最低でも勝点1を持って帰りたいということで、いつもよりもスローテンポのゲームを仕掛けました。なので、前半は鹿島にとって非常にやりづらかったと思います。狙いを持って選手たちが最後まで闘ってくれたと思っています。ルヴァンカップの準々決勝の(サンフレッチェ)広島戦が終わった後の(FC)東京戦というのが、中5日空いたのですが、選手の動きが非常に重く、思うようなサッカーが全くできなかったという反省を生かして、今日はある程度ハイテンポなゲームではなく、スローテンポというか、若干スペースを消したなかで闘おうということで入らせました。後半はもう少しミドルブロック、ミドルサードでブロックを作るような、前半の最後は下がりすぎていたので、もう少し高い位置を取ろうよという話をしました。後半はいくときと、いかないときのメリハリを持ちながら選手が闘ってくれたと思っています。(相手は)10人になったからといって気を抜けないチームなので、最後まで最低(勝点)1を持って帰るという戦い方に徹して、選手は最後までいきたい気持ちがあったと思いますが、我慢強く、辛抱強く、90分間闘ってくれたと思っています。
ー「最低でも勝点1を」というなかでも勝点3を狙う部分もあったと思います。点を奪うという部分についてはどういった狙いを持っていたのでしょうか?
先ほど言ったように「最低勝点1」なので、勝点3を捨てたわけではありません。最低限勝点1を狙いつつ、勝点3をと。サイドからのクロスを狙いとして持ちながらやりましたが、関川(郁万)にしても、植田(直通)にしても非常に強いセンターバックなので、簡単にはいかないということで、一発、そういういい形からチャンスを作ることができればということでやりました。
ー85分に3枚の交代カードを切りました。終盤まで引っ張った理由を教えてください。
先ほど言ったように、10人になったからといって急いでいくとしっぺ返しを食らうので、最後までと。野上(結貴)に代えて中山(克広)を入れるという交代も(頭には)ありましたが、やはり鹿島のセットプレーは強烈ですので、最後までそこもケアしつつ、後ろは「0」で我慢しながら、ワンチャンスを生かせればということでパトリックを入れたりとか、山中(亮輔)を入れました。一発チャンスがくればということで入れましたが、簡単にはいかなかったと思っています。
ー数的優位になってからの展開についてですが、点を取れなかったことよりも、点を失わなかったことを評価したいという考え方になりますか?
はい。今年は勝つか負けるかという試合があまりにも多かったと思っています。こういう試合でしっかりと、勝てなかったけど勝点1を持って帰るということがなかなかできない今シーズンでしたので、今日は最低でも(勝点)1を持って帰るということで試合に臨みました。最後まで初志貫徹で通しました。
ーこういう展開の中で点を奪っていくことが今後の課題、成長できる点ですか?
鹿島のスタジアムでこういう展開から点を取れれば言うことはないと思います。今シーズン負けなしのスタジアムですので、簡単にはいかないと思います。