長谷川健太監督
ー試合の間隔が1週間空くなかで、どういった部分を意識して準備を進めてきましたか?
失点シーンをチームで共有して、最近は何が原因で失点しているのかという部分をいろいろな時間帯や状況を見させて、これからチームとして勝っていくためにはどうしていかなければいけないかというミーティングをしました。特に5月の終わりぐらいから6月に掛けてはちょっと“梅雨空”だったので、名古屋の“梅雨”が明けて、“夏本番”になるようにこれからもっていきたいと思っています。
ー失点シーンに関しては、起きてしまったミスをどうカバーしていくか、という話もあったのでしょうか?
そうですね。ミスが出るのがサッカーだと思うので。特にラインを高くしてコンパクトにしようと思うと、相手が背後に蹴ってくるのは当然のことですし、次の(FC)町田(ゼルビア)もそういう背後へのアクションが多いチームだと思います。そういうボールの処理というところは、まずは対応する選手がしっかりとやらなければいけませんが、ミスが起き得るスポーツですから。前回の失点シーンを見ると、例えば(吉田)温紀がミスをしてしまったなかで、温紀がちょっとパニクっていると。ミスした選手がパニクるのは仕方がないにしても、それ以外の選手がしっかりと冷静に対応できるかどうかだと思います。ルーカス(フェルナンデス)にやられたシーンでは、ガミ(野上結貴)がいて、マーク的には一応足りているので、最後に入ってくる選手をしっかりと対応してあげれば温紀のミスをカバーすることになると思います。1失点目では、(ハ)チャンレが目測を誤って、チャンレも少しパニクっていた部分があるけど、周りの選手が声を出してレオ セアラに寄せていれば、中は枚数が帰ってきていたので対応できたと思います。そこでボックス内に侵入させてしまったので、振られてしまった部分があったと思うので、ボックスに入る前にもっと早く寄せると。隣にいたケネ(三國ケネディエブス) の反応も一瞬遅かったので、ケネがもっと早く反応してあげて、「チャンレいけ!」というようことを一言掛けてあげれば、チャンレもハッと気付いて少し寄せるという局面を作れたと思います。もちろんミスはなくして、減らしていかなければいけないと思いますけど、ミスしたあとのカバーをチーム全体でもっとやっていこうという話をしました。
ー勝てていないことで選手が弱気になっていたり、判断が少し弱気のほうに傾いていると感じる部分はありますか?
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