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明治安田生命J1リーグ第31節 横浜FM戦後 監督会見

110月
10月1日(土)、明治安田生命J1リーグ第31節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで横浜F・マリノスと対戦し、0-4で敗戦。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


たくさんのファミリーの皆さまに応援に来ていただいた中で、「なんとか勝利を」という思いで闘ったのですが、そういう結果を出すことができなくて本当に残念であり、申し訳なく思います。ただ、選手は最後までゴールを目指してプレーをしてくれたと思いますし、やっぱり(横浜F・マリノスは)優勝を争うチームだと思います。ここ2試合、上位を争うチームを相手にしっかりと自分たちのサッカーを見せることができていたのですが、今日の試合では最後の部分でついていけなかったり、外し方が横浜F・マリノスの選手はうまかったと思います。自分たちに足りないところは見習っていかなければいけないと思いますし、伸ばしていかなければいけないと改めて思います。


もちろん、0-4というスコアで負けたからといって、今シーズン取り組んできたことがすべていけなかったということではないと思います。切り替える部分は切り替え、残り3試合で、本当に我々の最後の意地を見せてシーズンを終えたいと思います。


ー選手は個々に最後まで闘っていましたが、横浜F・マリノスと比べて、チャンスの質、決定機の質に差を感じました。監督としてはどうお考えでしょうか?

もちろん、マリノスはチームが成熟していると思います。そういう差は当然、認めなければいけないと思います。


ーより決定機につながるチャンスを増やすためには、なにが必要だとお考えでしょうか?

チームとしての練度という部分を上げていくことと、個のタレントを伸ばしていくこと。その両方が必要だと思っています。


ー現在の上位3チームに、善戦しながらも1勝も挙げることができませんでした。それらのチームとの差はどこにあるとお考えでしょうか?

得点ですね。最後のところ、個の部分やチームの部分であったり、より決定機を作り出さなければいけないと思います。ただ、(サンフレッチェ)広島戦や川崎(フロンターレ)戦では決定機があったと思いますので、そういうところで決めきる力はチームとしてトレーニングしていかなければいけないと思いますが、(チャンスを)作れているわけですから、個の力を伸ばしていくことも重要だと思います。今日は1点を追う展開でのセットプレーや、終盤には甲田(英將)に(相手GKと)1対1となるクロスが入りましたが、そこで決めきるかどうかで試合の展開も変わります。最後の3点目、4点目は前掛かりになったところを裏返されてしまったのですが、そこで決めきることが優勝を争うチームの力だと思います。チームも対応していたと思いますが、あのように背後を狙ってこられては致し方ないとも思います。そうした個の部分やチームの戦術、練度という部分で相手に一日の長があったと思いますが、上位3チームに勝てなかったからといって、一方的にやられたかと言えば、そうではないと思います。今日は先制点を取られ、2失点目はスローインから喫しました。そこは注意していた部分であり、今シーズン、マリノスがそうした形から得点を取っていることを選手にも話していました。トレーニングの中でも確認はしていたのですが、それでも持っていかれ、最後は水沼(宏太)選手に決められました。わかってはいても止められなかった、そこが勝負の分かれ目になったと思います。


ー上位チームとの差は監督自身、わずかなものと捉えているのか、大きなものと捉えているのか、どちらなのでしょうか?

点を取れれば。私自身も30試合以上を闘って、20点と少しというのは少ないと思っています。これをなんとかしないといけないということは、重々理解しています。そのために分母(チャンスの数)を増やそうとずっと取り組んできて、そういうゲームもできるようになってきましたが、決めきるという部分で絶対的なエースがいないことはたしかだと思います。今日はマテウス(カストロ)がけがから戻ってきましたので、彼を含めチームにいい意味での競争を促すしかないと思っています。


ー後半、失点してから3人を一気に代えました。その意図をお聞かせください。

もう少し戦況を見たかったのですが、2点を取られている状況でそうも言ってられず、交代をしました。レオ シルバに関しては中盤でしっかりと落ち着きを、という狙いで入れました。ビルドアップのところでマリノスに奪われているシーンがありましたので。チアゴに関しては2失点したことで、(自分たちの)セットプレーを含めて、彼のヘディングの力というものに期待がありました。もちろん、守備の部分では丸山(祐市)もチアゴも甲乙つけがたいのですが、チアゴには攻撃力、セットプレーという部分で期待していました。


ー相馬勇紀選手は、コンディションも踏まえてベンチスタートとしたのでしょうか?

相馬は2日前に(代表から)帰ってきて、1日しか練習できていない状況だったので。もう1日あれば、最初から起用したかったところですが、前々日に帰国し、前日に30分、アップを除くと5分くらいしかトレーニングに参加できていませんでした。(先発起用は)代表から帰ったばかりの選手には酷な話かと思います。本来なら、いい戦況で投入したいという思いはあったのですが、そうも言っていられませんでした。


ーマテウス選手、酒井宣福選手が戦列に復帰しました。それぞれへの今日の評価をお聞かせください。

まずこの時間、プレーできたことは良かったと思います。マテウスはまだ完調というわけではないと思いますが、次に向けていいプレーができたと思いますし、今日もいい動きをしてくれたと思います。酒井もまた違った良さを持った選手ですので、そういう選手がチームに加わることはいいことだと思います。