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JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦 浦和戦 前日監督会見

98月

8月9日(火)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、10日(水)に行われるJリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝第2戦の浦和レッズ戦に向けて、長谷川健太監督がオンラインでの記者会見を行いました。


長谷川健太監督


ー浦和レッズとの連戦で段々と内容が上がってきていて、いい状態で3戦目に臨めると思います。

最後はお互いの意地のぶつかり合いだと思います。もう総力戦。3連戦の3戦目なので、お互いに手の内がわかっている状況の中で、どちらが最後に一刺しをできるかどうかだと思います。


ー前節の浦和戦は、相手の良さを消して自分たちの良さを出すという、理想的な試合ができたと思います。それを踏まえて、相手がなにか仕掛けてくることも予想していますか?

なにかをやってくるとは思いますが、現状ではわからないので、そこは即興で対応するしかないと思っています。2戦目もなにをやってくるかわからない状況の中で、相手のメンバーはある程度予想していた部分もありますが、自分たちのその場の対応力を求められる試合でした。3戦目もしっかりと臨機応変に対応しなければいけないと思います。


ー相手にさせてはいけないプレーや、こちらが出していかないといけないプレーは?

我々は1点取らないといけないので積極的にいくことです。1戦目、2戦目と同様に剥がされても(プレスに)いくということをやれるかどうかだと思っています。


ー「総力戦」という部分では、中盤の選択肢が豊富になったと思います。「この場合はこの組み合わせ」というように決まってきていますか?

いや、まだそういうのはわかりません。特に新加入の選手は、(試合を)やりながら手探りで探っていかないといけない状況だと思います。現状でやれることをしっかりとやっていきたいと思っています。


ー強度や運度量が上がったことに加えて、高い位置でのプレーや相手の背後を狙うプレーも増えてきていると思います。そういったチームの強みが以前より高まっている感覚はありますか?

(第23節の北海道コンサドーレ)札幌戦で点が取れたことで、失いかけていた自信を取り戻すことができたかなと。ルヴァンカップの(プレーオフステージ第1戦)京都(サンガ)戦で6点取れて手応えを感じましたが、次のリーグ戦で浦和に負けたり、新型コロナウイルス陽性判定者が出てタレントがそろわない中で少し尻すぼみになってしまいました。リスタートという形で新加入選手も入った中での一発目の試合(札幌戦)で2点取れたことは、流れの中で複数点を取ることがなかなかリーグ戦ではできなかったので、「こういう形でいけば」という手応えをつかめました。それが前節の浦和戦につながったと思うので、ここからはいいイメージを持ちつつ、やられてもしっかりと対応しながらという形で、全員が同じ方向を向いてできればと思っています。


ー新戦力が加わってチームの状況が良くなっている中で、さらに力を発揮したり、本来の力を発揮できるようになったような既存選手は出てきていますか?

はい、そういう選手は期待していきたいと思っています。本当の意味での競争が、新加入選手が入って始まったと思いますし、みんなでいい競争をして、切磋琢磨してチーム力を上げていきたいと思います。


ー浦和は0-0でも勝ち上がることができるので、引いて守ってくる可能性もあります。引いた相手を崩すためのアイデアも重要になると考えていますか?

うーん……引いて守ってくることはないと思います。(相手は)ホームですし、前回の試合は0-3で負けていることを考えても。どういうチョイスをしてくるかはわかりませんが、逆に引いて守ってくれればうちとしてはやりやすいと思います。今はしっかりと崩せていますし、札幌戦も引いた相手から点を取れていますので。浦和は引いて守ってくるタイプのチームではないですし、ボールをつないでビルドアップしてくるチームなので、必ずトランジションが起こると思います。前回の試合同様、うちがボールを持って押し込む形もあれば向こうに持たれる時間帯もある、というような展開になると思っています。


ー想定としては、相手は激しくぶつかってきて、ピッチ全域で圧を掛けてくると考えていると。

そうだと思います。そういう試合を想定していますし、おそらく(そういうことを)仕掛けてくると思っています。


ー2点目を取れれば、今度は名古屋が同点でも勝ち上がれる状況になります。そうなると、テーマの一つでもある複数得点がより意味を持ってくると思います。

うれしいことに札幌戦以降はセットプレー以外で6点取れているので、セットプレーも絡められれば複数得点は十分に狙っていけるのではないかと思っています。


ーここまでの浦和との連戦で採用しているシステムは、1トップ、2シャドーで合っていますか?

そこは私の口から「そうですね」とは言えません。残り試合がありますからね。皆さんが見立てた形で書いてもらえればと思います。


ー2点取った試合はありましたが、カップ戦以外で3得点を挙げたのは前回の浦和戦が初めてです。ずっと複数得点にこだわりながらやってきた中で、2点と3点とでは違いますか?

もちろん。3点目はダメ押し点という形になりますし、なかなか攻撃力がないと3得点はできないと思います。自分たちのスタイルからの得点にプラスして、永井(謙佑)が入ってきてまた新しい形が加わったと。彼の個の力というのは当然ありますので、彼の力がチームに融合してきた。また、重廣(卓也)や永木(亮太)のところでもプラスアルファがありますので、新加入の選手が入ってきて、今までのベースからプラスアルファが生まれているのかなと思います。


ー好調の浦和に対していい戦いができていると思います。チーム状況を大きく変える意味でも、3戦目はかなり大事な一戦になるのではないでしょうか。

こういう形で1戦目、2戦目を終えることができたのは大きな自信になります。セカンドレグでしっかりと勝って、次のステージに勝ち上がることで確信に変わると思いますので、非常に重要な試合になると思っています。


ー警戒すべきポイントとしてはダヴィド モーベルグ選手が挙げられると思います。彼への対応策はどのように考えていますか?

まずは左足をきることが大事になってくると思います。ただ、左足をきっても川崎(フロンターレ)戦のように右足でピンポイントで合わせてアシストしているので、なかなか対応するのが難しい選手です。