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明治安田生命J1リーグ第19節 湘南戦後 監督会見

27月
7月2日(土)、明治安田生命J1リーグ第19節が行われました。名古屋グランパスはレモンガススタジアム平塚で湘南ベルマーレと対戦し、0-0で引き分け。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


最終的には勝点を分け合うことになりました。お互い同じシステムで、高い位置では少し互いにミスマッチができるのですが、押し込むとお互いにマッチアップしてズレが生じない状況でした。ミス絡みで何度か危ないシーンもありましたが、比較的安定しながらきちっとゴールを守ってくれました。最後は湘南ベルマーレが体格のいい選手を前に置き、パワープレーではありませんが、圧力を掛けてきた中で、リスタート含めて対応できました。守備陣がよく頑張ってくれたと思います。今日、宮原(和也)と吉田豊がケガから復帰し、ピッチに立つことができました。我々にとって非常に大きな戦力が戻ってきたと言えると思っています。


最低限の勝点1だと思っています。選手たちは難しいアウェイのゲームでしっかりと勝点1を取ってくれたと思います。また次のゲームでこの「1」を生かすことができるように闘っていきたいと思います。


ー湘南相手に運動量で上回ることは簡単なことではないと思いますが、もう少しビルドアップの面でしっかりとつなぐことができれば、攻撃面で余裕が生まれたのではないでしょうか?

おっしゃるとおりで、今日は湘南がそのあたりをしっかりと対応してきました。試合をとおして押し込むという展開を作ることができませんでした。その中で、(相手の)ディフェンスラインの背後を何度が突き、もう少しという場面も作れていました。ホームでの湘南戦は押し込み、逆転することができましたが、アウェイで、順位的に下のチームとの対戦では、ギャンブルではないものの、取りにパワーを掛けてきます。残留を争うような順位の近いチームが相手ですので、闘うほうも難しいところもあります。ガンガンいって、ミスから危ないシーンもありましたが、そういうシーンをずっと作るというわけにもいきませんので、選手たちは慎重に闘ってくれたと思っています。


ー後半の20分過ぎに宮原選手、阿部浩之選手、石田凌太郎選手の3人を一気に投入しました。その意図をお聞かせください。

代えられる選手がそろってきたという、うれしい状況です。インサイドハーフがお互いに運動量の多いマッチアップとなっていましたので、そこを少しでもケアしたいと思い、フレッシュな阿部と宮原を両インサイドハーフに入れました。稲垣(祥)はバランスを取れる選手であり、レオ シルバの体力も考え、稲垣をアンカーに残しました。石田にはもっと走ってほしいと思っていますが、湘南のディフェンスも簡単にプレーさせてくれなかったと思います。そういう意味では、石田にはもう一つ成長してくれることを期待したいと思います。


ー前半は湘南が前へとパワーを掛けてくる状況で、後ろに重い展開になったかと思います。その上で、後半に向けてどのような修正をされたのでしょうか?

前半も、(相手に)持たれていましたが、危ない場面は町野(修斗)選手にミスパスを奪われ、シュートが枠の外に飛んだくらいで、それほど危ないシーンはなかったと思います。持たれてはいたのですが、きちっとバランスを保ちながら前半も対応できていたので、逆にもっと押し込む形を作りたかったのは事実です。それをなかなか作らせてもらえませんでした。湘南はコンパクトに最後までアグレッシブに闘ってきました。我々としてはもっと押し込む形を作りたかったのですが、そういう展開にさせてもらえなかった90分間だった思います。ただ、そうした中でリスタート、ロングスローを含めてセットプレーが続きましたが、今日出場したチアゴをはじめ、しっかりと対応してくれました。よく闘ってくれたと思いますし、代わって出場した選手もそれぞれの役割をしっかり果たしてくれたと思います。


ー今日は内田宅哉選手がサイドに入りました。特に後半はマテウス カストロ選手とのパス交換をはじめ、パスをつないでいましたが、監督から見てどのような印象を持ちましたか?

今節は森下(龍矢)が出場停止でした。リーグ戦では移籍後初先発だったと思います。最後は足をつったので交代させましたが、そこまでよく頑張り、走ってチャンスメイクをしてくれたと思います。


ー町野選手のシュートが外れたシーンの話がありましたが、彼への対応をどう考えていたのでしょうか?

特になにか策を、ということはありません。藤井(陽也)が今日は体調不良で出られなかったので、チアゴを急遽使うという形になりましたが、我々がいつもやっていることをやっただけです。前節の鹿島(アントラーズ)戦でも上田(綺世)選手と鈴木(優磨)選手という非常にタフな選手を相手にしました。今日は瀬川(祐輔)選手と町野選手という非常にいいコンビの2トップが相手でした。最近のゲームで結果を出していることは知っていましたし、そこに池田(昌生)選手が絡んでくるということもわかっていました。すごく調子のいい3人だったと思いますが、そこはチームとしてやるべきことをやって対応するしかないと思っていました。特別に町野選手に対してなにか策を施したということはありません。昨シーズンから片鱗は見せていたと思います。決定機には顔を出すものの、なかなか決めきれないというのが昨シーズンの町野選手や大橋(祐紀)選手だった思います。彼らはポテンシャルのある選手ですし、湘南がいい選手を獲得し、いい育成をしているという印象です。それが今シーズンいい結果につながっています。川崎フロンターレ戦で点を取ったということも大きかったのかもしれませんが、自信を得てプレーしていると思います。今日もノッている選手の前にはチャンスが転がってくるということがありましたが、ミッチ(ランゲラック選手)の神通力で(笑)、なんとか防いでくれたと思います。