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天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 2回戦 同志社大学戦後 監督会見

16月
6月1日(水)、天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 2回戦が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂ラグビー場で同志社大学と対戦し、2-0で勝利。試合終了後、長谷川健太監督が監督会見に臨みました。

長谷川健太監督


初戦、勝つことができて本当に良かったと思いますし、たくさんのファミリーの皆さまが応援に来てくださりました。本当に感謝したいと思います。また次の試合に向けしっかりと準備をしていきたいと思います。


ー前半、お互いにダイナミックな展開があり、少し危ない場面もあったかと思います。実際にやってみて相手の力をどのように感じ、試合中にどう修正したのでしょうか?

思った以上に相手がアグレッシブに闘ってきました。ピッチ状況もあったかと思いますが、(我々の)ボランチというかアンカーの脇に1人、10番の選手(岩岸宗志)か33番の選手(鹿取勇斗)が立ってきたので、「そこでいってこい」という展開となりました。仙頭(啓矢)がなかなか絞りきれず、左サイドからクロスを上げられ、フリーで打たれるシーンが前半は何度かありました。後半はボランチを2枚にし、攻撃の狙いはやはりサイドからということで、1点目はいい形で阿部(浩之)が仕留めてくれました。その後は非常に激しい展開が続く中で、キャプテンとして金崎夢生が初出場だった吉田晃を含む若い選手たちをしっかりとまとめてくれました。ベテランの選手が要所でしっかりと闘ってくれたことがすごく大きかったと思います。


ー前半、縦に速い展開を強調する場面もあったかと思います。どのような狙いがあったのでしょうか?

少し固めのグラウンドでしたので、両チームともボールが落ち着かない展開が続いたのかと思います。あえてそういう戦い方で挑んだということはありません。


ー今日は選手のやりくりも難しい試合だったかと思いますが、その中でもベテランの選手や主力級の選手も終盤は力を発揮しました。やりくりという面でうまくいったと感じる部分があれば教えてください。

ある程度、週末の試合も頭に入れつつ、ただ天皇杯の初戦もしっかりと勝たなければいけないという中で、吉田晃が90分をとおしてしっかりとプレーしてくれたことが大きかったと思っています。メンバーに入ることも初めてで、もちろん先発で試合に出ることも初めての選手だったので、最初は少し落ち着きがなかったと思いますが、尻上がりに自信を持ってプレーしてくれたことで、うまく回すことができました。晃がしっかりとプレーしてくれたことが大きかったと思いますし、あとはチアゴもしっかりとプレーをしてくれた。内田(宅哉)もチアゴも90分、しっかりとプレーしてくれたことが大きかったと思います。


ー前半は少し嫌な雰囲気もあったかと思いますが、後半、それを打ち消してくれたのはベテラン2人のコンビネーションや金崎選手のプレーだったかと思います。その点を含め、ベテラン選手への評価をお聞かせください。

コンディション調整が難しいと思います。試合に出たり、メンバーにも入ったり入らなかったりという状況でも、率先してトレーニングをしてくれています。今日の試合でもしっかりと結果を出してくれた、これは本当に頼もしい存在だと思っています。彼らのプレーに関して本当に感謝していますし、評価したいと思います。


ー長谷川監督が就任してから初めて、名古屋市内で試合に臨みました。今日は仕事終わりの人も含め、地元の人も訪れましたが、そういう雰囲気の中で勝利を飾った今の気分をお聞かせください。

天皇杯の2回戦でこれだけ多くの方々が来てくださることは、なかなかないことだと思います。平日の夜にも関わらず、たくさんのファミリーの皆さまが来てくださったことに本当に感謝しています。やはり名古屋でのグランパスの人気を感じましたし、“聖地瑞穂”という横断幕もありましたが、こういう昔ながらのスタジアムで試合ができ、またそこで勝つことができた。本当にうれしい勝利だと思っています。