マッシモ フィッカデンティ監督

まず前半、あれだけ相手のディフェンスラインにプレスを掛けられず、距離感も悪く、我々の中盤とディフェンスラインの間のスペースを好きに使わせてしまう流れの中で、ああいう形（無失点）で終えられたことは結果として助かったと思うしかありません。すごく悪い内容でした。試合へのアプローチとしては良くないゲームでした。

後半、修正をして全く違う流れとなりリードを奪った時間もありました。後半、我々から相手になにかを与えることはなかったのですが、セットプレーをきっかけにすばらしいゴールを決められたところで流れが変わってしまいました。試合全体を振り返りどうしたかったかと言えば、後半のような入りを前半からやりたかった、ということです。それだけ大事な試合だという感覚を持ってやってもらいたかったという思いがあります。

ー今日は相手に与えたセットプレーが多く、そこから得点を許しました。守備でどのような問題があったのでしょうか？

普段、ファウルをせずにボールを奪うということをチームとしてうまくできているのですが、今日はかなり多くの本数の長いボールを入れられ、そこで相手はきれいにクリアさせない、こぼれ球には人数を掛けて奪いにくるということを徹底してきました。そこから相手にセットプレーの機会を与えてしまったということは結果として言えると思います。

ー今日の結果により、来季のACL（AFCチャンピオンズリーグ）へ自力で出場可能となるリーグ戦3位以内に入る可能性がなくなりました。そのことについてどうお考えでしょうか？

今日の試合もそうでしたが、次の試合でもACL出場権がどうこうではなく自分たちがやるべきことをしっかりとやるということ。自分たち次第で、という状況ではありませんが、他の結果（天皇杯）によっては可能性があります。我々ができることは最終節を全力で闘うことです。そのために、最高なゲームをするための準備をしっかりとしたいと思います。