NGE

明治安田生命J1リーグ第32節 FC東京戦後 監督会見

229月
9月22日(水)、明治安田生命J1リーグ第32節が行われました。名古屋グランパスは味の素スタジアムでFC東京と対戦し、1-1で引き分け。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


前半はとても難しい展開となってしまいました。失点するところまでもそうですし、距離感が悪くボールをつなぐことができず、奪うこともできず、相手のボールを引っ掛けることもできませんでした。ほぼ一方的にやられている時間帯があり、そのまま失点してしまいました。幸いにも同点ゴールが生まれたのですが、運のいい形で生まれたと思います。その直後にまた決定的なチャンスを何度も作られてしまい、前半は(相手を)うまく抑えられない試合でした。

 

後半は、その原因となっていた距離感の悪さなどをもう一度しっかりと整理しましたが、それでなにもやられなかったというよりは、こちらもやり返すことができるオープンな展開の試合となりました。どちらが点を取ってもおかしくない展開となり、最後までコントロールがうまくいかない難しい試合となりました。ただ、これだけの試合数を闘っていますので、こういう試合は年に何度かあっても仕方がないと思っていますし、ここから先を心配するようなチームの状態ではないと思っています。

 

―相手に退場者が出て11人対10人となってからは、どのような戦い方を狙ったのでしょうか?

その直前の勢いに関して、FC東京がどういう攻め方をしていたかといえば、ある程度長いボールだったり、FWのスピードがある選手の特徴を生かした戦いをしていました。10人になってもそれがなくなることではありませんし、残り10分を切ってから11人対10人となりましたが、皆さんもずっとサッカーの世界に関わっていると、10人となったチームが点を取る場面も見てきたと思います。そこで戦い方を根本的なところから組み替え、この1人多い状況を生かしてという展開ではその前の段階からありませんでしたし、相手が11人でコートを埋め尽くして押し込んでくる戦いをしていたのなら、(退場者を出し)全く違う展開も考えられましたがそうではありませんでした。こちらも交代カードを一枚切り、森下が決定的なチャンスを作りました。あれを決めていれば「1人多いところで交代カードをうまく使ったすばらしい采配」と言われたかもしれませんが、あの時間帯では、11人対10人となったことがそこまで試合を決定的に変える理由にはならないと思います。

 

ーハーフタイムに長澤和輝選手と木本恭生選手を入れて守備的な選手を増やしました。そのことで守備のリズムが良くなりましたが、この采配の意図をお聞かせください。

先にも話しましたが、距離感が悪かったことで前半を一方的な展開とされ、幸いスコアの面ではまだ生き残っていました。狙いとしては距離感を良くしてグラウンドにもう一度いい状態で選手が配置されている形を作りたいと思いました。その中で後半、こちらもやり返すことはできたと思いますし、スコアどおりお互いにやりあったゲーム、たまたま運良く引き分けで終わったという試合ではなかったと思います。先にも言いましたが、年に何度かこういう試合はあります。その試合を、負けて終わったという年に何度かある試合ではなく、引き分けで終わった上でこういうコメントを残すことができ、良かったと思います。